CRC(巡回冗長検査)は、データが正しく読み書きされたかを検証する誤り検出の仕組みです。この検証に失敗すると、Windowsは「データエラー(巡回冗長検査(CRC)エラー)です」というメッセージを表示し、ファイルへのアクセスを拒否します。このMiniTool記事では、安全にデータを復元する方法と、発生する場面(HDD/USB/SD、Outlook、DVD/CD)ごとの正しい対処法を解説します。
CRCエラーが発生したドライブからデータを復元する【最優先】
「巡回冗長検査(CRC)エラー」が表示されたハードディスク、SDカード、USBメモリに重要なデータが含まれている場合、CHKDSKなどの修復作業を行う前に、MiniTool Power Data Recoveryを使ってデータを復元しておいてください。修復作業中にエラーと判定された部分のデータが失われることがあるためです。

①このデータ復元ソフトをダウンロードしてインストールします。
MiniTool Power Data Recovery Freeクリックしてダウンロード100%クリーン&セーフ
②ソフトを開き、メインインターフェイスに入ります。MiniTool Power Data Recoveryには「論理ドライブ」と「デバイス」という二つのデータ復元モジュールがあります。
③「データエラー(巡回冗長検査(CRC)エラー)です」と表示されるドライブを選択し、「スキャン」ボタンをクリックします。

④最大限の復元効果を得るにはフルスキャンの完了をおすすめします。
⑤スキャン完了後、検出されたすべてのデータが「パス」または「タイプ」の下に一覧表示されます。「フィルター」機能でファイルタイプやファイルサイズ、更新日時、ファイルカテゴリーを指定すれば、必要なファイルを素早く絞り込めます。「検索」機能を使って関連ファイルを検索することもできます。

⑥必要なファイルにチェックを入れ、「保存」をクリックして元の場所と異なる安全な場所に保存してください。

HDD・USBメモリ・SDカードでCRCエラーを解決する
外付けHDD、USBメモリ、SDカードなどのストレージでCRCエラーが発生する主な原因は、ケーブル・コネクタの接続不良、記録面やコントローラーチップの劣化、ファイルシステムの破損などです。データを復元済みであれば、以下の方法を順番に試してください。
方法1:CHKDSKを実行する
①CRCエラーが発生したドライブを右クリックして、「プロパティ」を選択して、「ツール」をクリックします。次に、「チェック」をクリックします。
②「ドライブのスキャン」をクリックして開始します。

対象のボリュームが他のプロセスで使用中の場合、この方法がうまくいかないことがあります。その場合は、コマンドプロンプトから実行してください。
①コマンドプロンプトを管理者として実行します。
②「chkdsk /f n:」と入力してEnterキーを押します。「n」はCRCエラーが発生したドライブのドライブ文字に置き換えてください。
③処理が完了するまで待ちます。ファイルシステムに問題がある場合、時間がかかることがあります。次回のシステム再起動時にチェックを行うか確認するメッセージが表示されたら、画面の指示に従ってください。
これで解決しない場合は、次の方法を試してください。
方法2:SFCスキャンを実行する
システムファイルチェッカー(SFC)は、システムファイルの整合性をチェックし、破損したファイルを正しいバージョンに置き換えるツールです。
①コマンドプロンプトを管理者として実行します。
②「sfc /scannow」と入力してEnterキーを押します。
③処理完了後、「exit」と入力してウィンドウを閉じ、パソコンを再起動してエラーが解決したか確認します。

方法3:ドライブをフォーマットする
上記の方法で改善しない場合、フォーマットが有効なことがあります。MiniTool Partition Wizardを使うと、ファイルシステムのチェックとフォーマットの両方を簡単に行えます。
①MiniTool Partition Wizard無料版をダウンロード・インストールします。ソフトを起動してインターフェイスに入ります。
②対象のドライブを選択し、左側パネルの「パーティションフォーマット」機能をクリックします。
③パーティションのラベル、ファイルシステム、クラスタサイズを設定して「OK」をクリックします。

④左下の「適用」ボタンをクリックしてすべての変更を反映し、パソコンを再起動します。
OutlookでCRCエラーが発生した場合
Microsoft Outlookからローカルパソコンにメールをダウンロードした際、次のようなエラーメッセージが表示されることがあります。
- 「path\filename.pstにアクセスできません。データエラー(巡回冗長検査(CRC)エラー)です。」
- 「データエラー(巡回冗長検査(CRC)エラー)です。」
ここでの「path¥filename.pst」は、個人用フォルダー(PST)ファイルの保存場所とファイル名を指しています(例:C:\mypst.pst)。
このエラーは、一般的にPSTファイルが破損している、またはPSTファイルが保存されているハードディスク側に問題がある場合に発生します。
対処法:
まず、MiniTool Power Data Recoveryを使用して、失われたOutlookのメールデータの復元を試みてください。そのうえで、PSTファイル自体の破損を修復する必要があります。
DVD/CDでCRCエラーが発生した場合
CD・DVDなどの光学メディアでCRCエラーが表示される場合、主な原因は以下の3つです。
- ディスク表面の指紋・汚れ・傷
- ディスク自体の物理的な劣化
- 競合するソフト(NTFS関連ツール、CD/DVDエミュレーションソフトなど)
基本の対処法:
まず、ディスク表面に指紋や汚れが付いていないか確認し、眼鏡ふきなど傷の付きにくい柔らかい布でやさしく拭き取ってください。目に見える傷がある場合は、市販のディスクリペアキットで傷を取り除きます。
ソフトウェアのインストール中にCRCエラーが出る場合:
ゲームやソフトウェアをディスクからインストールする際に「データエラー(巡回冗長検査エラー)」が表示され、インストールが途中で止まってしまうケースもあります。この場合、次の方法を試してください。
1.「スタート」ボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。
2.「msconfig」と入力してEnterキーを押します。
3.「サービス」タブで、すべての項目を無効にします。
4.「スタートアップ」タブで、すべての項目のチェックを外します。
5.パソコンをセーフモードで再起動します。
6.インストールディスクを挿入します。
7.エクスプローラーでディスク内の「SETUP.EXE」(またはそれに類するインストーラーファイル)を探します。
8.「SETUP.EXE」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
9.これでCRCエラーなしにインストールが進むはずです。
10.インストール完了後、パソコンを通常モードで再起動します。
上記でも改善しない場合は、ディスク自体に問題がある可能性が高いため、別の正規ディスクの入手や、メーカーへの問い合わせを検討してください。
役立つアドバイス:バックアップでCRCエラーによるデータ消失を防ぐ
MiniTool Power Data Recoveryはデータ復元の強力な手段ですが、データ消失は起きてから対処するより、事前に防ぐほうが確実です。CRCエラーはいつ発生するかわからないため、重要なデータは日頃からバックアップしておくことを強くおすすめします。
MiniTool ShadowMakerを使えば、Windowsシステム、ディスク全体、特定のフォルダーやファイルを定期的に自動バックアップできます。また、MiniTool Partition Wizardの「ディスクコピー」機能を使えば、ドライブ全体を別のディスクに複製しておくことも可能です。
まとめ
CRCエラーは、ケーブルの接続不良のような軽微な原因から、ドライブの物理的な劣化まで、原因の重さに幅があります。まずはMiniTool Power Data Recoveryで大切なデータを復元し、その後発生している場面(HDD/USB/SD、Outlook、DVD/CD)に応じた対処法を試してください。
MiniTool製品の使用中にご不明な点がございましたら、[email protected] までお気軽にお問い合わせください。