ディスクベンチマークツールを探しています。MiniTool Partition Wizardは「ディスクベンチマーク」という機能を搭載するようになりましたよ。今すぐMiniTool Partition Wizardを使ってディスクの読み取り/書き込み速度を測定しましょう。

ディスクベンチマークについて

ベンチマークは、何年もの間ディスク速度をテストするための一般的な方法です。それによって、順番やランダムなどのさまざまなディスクアクセス状況で転送速度を測定し、ディスクの速度特性をまとめた結果をMBps単位で表示します。

順番/ランダムに読み取り/書き込みとは

順番に読み取り/書き込みはディスクのアクセスパターンであり、それによって大きな連続したデータブロックが記憶装置の表面上の隣接した位置から読み取られるか、そこに読み込まれます。逆に、ランダムに読み取り/書き込みは別のディスクアクセスパターンであり、それによってデータが記憶装置の表面上の隣接していない位置から読み取られるか、そこに書き込まれます。

HDD/SSDのベンチマークを実行できる複数のベンチマークツールがありますが。今日、取り上げてMiniTool Partition Wizard のディスクベンチマーク機能について説明します。MiniTool Partition Wizardを利用して、設定をカスタマイズして僅か数回クリックするだけで、HDD/SSDで最も一般的な測定をすばやく実行することができます。

MiniTool Partition WizardでSSDベンチマークを実行する方法

MiniTool Partition Wizardの「ディスクベンチマーク」機能は、可変転送サイズとテスト長を採用して、順番/ランダムに読み取り/書き込みパターンで、ストレージパフォーマンスを測定するように設計されています。以下のオプションのように、ハードドライブのパフォーマンステストをカスタマイズすることができます。

  • 1KBから2048KBまでの転送サイズ
  • 100MBから4096MBの転送長
  • 1から512までのさまざまなキュー項目数(キュー番号)をサポート
  • 1から64までのさまざまなスレッド番号をサポート
  • 連続的な順番&ランダム読み取/書き込みテストが可能
  • フォーマットされたドライブの非破壊的なパフォーマンス測定
  • 明瞭で直感的なグラフィックで結果を表示

このディスクベンチマークツールを使用して、あらゆる製造元のRAIDコントローラ、ストレージコントローラ、HDD、およびSSDをテストすることができます。

提示: 特に転送サイズのスパンが長い場合は、テストが完了するまでけっこう時間がかかる可能性があります。テストプロセス中に一時ファイルはMiniTool Partition Wizardによって作成されますが、テストが完了したら、削除されます。

①MiniTool Partition Wizardを実行してメイン画面に入ります。次に、ツールバーから「ディスクベンチマーク」を選択します。

ディスクベンチマーク

②「ディスクベンチマーク」ウィンドウで、「開始」ボタンを押す前に以下のパラメーターを設定することができます。

ドライブを選択:ベンチマークを開始するパーティションを選択します。ディスクベンチマークはベーシックディスクとダイナミックディスクの両方のパフォーマンスを測定することができますが、ドライブ文字がないと、測定することができません(ドライブ文字の追加についてはここをクリックしてください)。

  • 物理ディスク:選択したドライブのディスクモジュールを示します。
  • 転送サイズ:一回に転送されるデータのサイズです。サイスの範囲は1KBから2048KBまでです。
  • 全長:転送されるデータの総量です。範囲は100MBから4096MBまでです。
  • キュー番号:ドライブ内の多数の非同期読み取り/書き込みをキューに入れると、ドライブはできるだけ早くそれらを実行します。
  • スレッド番号:ディスクスピードテストを完成するために使用するスレッド数を設定します。
  • テストモード:テストするモードを選択します。順番、ランダム、および順番&ランダムのいずれかを選択してください。
  • クールダウンタイム:次のテストを続行する前に、ハードドライブの温度を下げるためのクールダウン時間を設定します。

ディスクベンチマーク設定

注: 4 KBの読み取り/書き込みテスト(サイズが4 KBの小さなファイルの読み取り/書き込み速度)の場合は、「転送サイズ」の区間を二つの4KBに指定してください。

③ディスクベンチマークがハードドライブの速度テストを完成し、図形的な結果を完全に表示するまで、しばらくお待ちください。

ディスクベンチマーク結果

どのようなパフォーマンスを期待すべきですか?

ハードディスクのパフォーマンスの数値を取得するのは簡単ですが、ユーザーは詳細を知るのが難しいと感じるかもしれません。たとえば、現在のSSDの標準的な読み取り/書き込み速度はどれくらいですか。テストしたドライブの読み書き速度は標準値に達しましたか。それらの疑問点を踏まえて、ユーザーがドライブのパフォーマンスをよりよく理解できるように、MiniToolはもっと多くの役立つ情報を提供します。

SATAソリッドステートドライブ(SSD)の平均読み取り/書き込み速度

SSDの書き込み速度が速いとされています。ところで、どれほど速いでしょうか。通常、SATAインターフェースで接続されたSSDの読み取り速度は約500MB/秒です。PCIeインターフェースが装備されているSSDの場合、転送速度はもっと優れています。

MiniToolは、市場で最も人気のある(SATA)SSDの性能情報を提供します。ぜひ参考してください。テスト環境は異なる可能性があるため、同じストレージデバイスをテストしても、異なるベンチマーク結果はユーザーに期待されるでしょう。

以下の項目についての説明

  • Seq Q32T1:キュー番号を32、スレッド番号を1に設定し、順番(ブロックサイズ= 128KiB)に読み取り/書き込み
  • 4K Q8T8:キュー番号を8、スレッド番号を8に設定し、ランダム(ブロックサイズ= 4KiB)に読み取り/書き込み
  • 4K Q32T1:キュー番号を32、スレッド番号を1に設定し、ランダム(ブロックサイズ= 4KiB)に読み取り/書き込み
  • 4K: キュー番号を8、スレッド番号を8に設定し、ランダム(ブロックサイズ= 4KiB)に読み取り/書き込み
  • 全長:すべてのデバイスでの累積転送サイズは1GBです。
Samsung 860 Evo   書き込み(MB/S)読み取り(MB/S)
Seq
Q32T1
563.501495.867
4KB
Q8T8
405.233362.609
4KB
Q32T1
390.353362.32
4KB47.7528139.121
Toshiba TR200       書き込み(MB/S)読み取り(MB/S)
Seq
Q32T1
560.268504.617
4KB
Q8T8
275.237229.539
4KB
Q32T1
342.833366.976
4KB26.64188.713
Crucial MX500    書き込み(MB/S)読み取り(MB/S)
Seq
Q32T1
555.658507.542
4KB
Q8T8
404.746365.86
4KB
Q32T1
176.128163.233
4KB25.91762.285
WD Blue 3D NAND 書き込み (MB/S)読み取り(MB/S)
Seq
Q32T1
564.233533.038
4KB
Q8T8
393.42347.369
4KB
Q32T1
221.17203.644
4KB36.5327144.971
SanDisk Ultra 3D   書き込み(MB/S)読み取り(MB/S)
Seq
Q32T1
556.011534.322
4KB
Q8T8
399.526349.126
4KB
Q32T1
290.034271.837
4KB41.125100.424
Kingston A400   書き込み (MB/S)読み取り(MB/S)
Seq
Q32T1
428.238506.563
4KB
Q8T8
337.743352.52
4KB
Q32T1
287.268277.044
4KB30.45396.652
Gigabyte UD Pro  書き込み (MB/S)読み取り(MB/S)
Seq
Q32T1
564.651525.247
4KB
Q8T8
329.906306.728
4KB
Q32T1
287.66265.448
4KB35.022116.946
注: 全体的な応答性であれ、ほとんどのゲームアプリケーションであれ、ディスクパフォーマンステストにおいて、ユーザーはもっと4Kに関心を持っています。

テスト結果の異常の考えられる原因

ハードディスクの速度テストで上記のデータと結果が大きく異なる場合は、2つの原因が考えられます。

  • USBインターフェイスを介してSSD(ソリッドステートディスク)を接続するのは、SSD速度テストに確実に影響します。それは事実だとしたら、速度はおよそ50 MB/秒かもしれません。
  • HDD(ハードディスクドライブ)がひどく断片化されています。断片化により、ハードディスクは余分な作業を実行してしまって、ディスクのパフォーマンスは影響されます。HDDを最適化すれば、パフォーマンスを向上させることができます。  
  • hatena