OVAファイルとは?
OVAファイルは、VMware WorkstationやOracle VM VirtualBoxなどの仮想化アプリケーションで使われる仮想アプライアンスです。仮想マシンを記述するファイルを含むパッケージで、.OVF 記述子ファイル、オプションのマニフェスト(.MF)ファイル、証明書ファイルなどの関連ファイルが格納されています。
OVAファイルは、仮想マシンで動作するソフトウェアをパッケージ化して配布するための標準フォーマットであるOpen Virtualization Format(OVF)に保存されています。配布目的で単一のアーカイブに.TAR形式でパッケージ化されたOVFディレクトリです。
OVAファイルの利点:
- OVAファイルはダウンロードを高速化するために圧縮されています。
- vSphere Clientは、インポートする前にOVAファイルを検証し、対象のサーバーと互換性があることを確認します。選択したホストと互換性がない場合、デバイスはインポートできず、エラーメッセージが表示されます。
- OVAは、複数の仮想マシンやマルチティアアプリケーションを包括しています。
OVAファイルを開く方法
VMware WorkstationとVirtualBoxは、どちらもOVAファイルを開くことができる仮想化アプリケーションです。OVFに対応する他の類似プログラムには、VMwareのOVFツール、HCL SmartCloud、Microsoft System Center Virtual Machine Manager、AmazonのElastic Compute Cloud(Amazon EC2)などがあります。
OVAファイルの使い方
OVAファイルのインポート方法
VirtualBoxでOVAファイルを使用するには、そのファイルをインポートし、必要に応じてVirtualBoxに設定させます。その方法は非常に簡単です。
- VirtualBoxをまだお持ちでない場合は、ダウンロード・インストールします。
- VirtualBoxを開いて、「ファイル」→「デバイスのインポート…」を選択します。
- インポートボックスでOVAファイルを選択し、中央のウィンドウで設定を確認します。
- 必要に応じて、このウィンドウで変更を加えます。
- 下部の「インポート」をクリックします。
- VirtualBoxにファイルのインポートを許可し、使用に適した設定を行います。
- OVAファイルのインポートには時間がかかる場合があります。
OVAファイルを選択すると、VMの主要な詳細がインポートボックスの中央に表示されます。一部の詳細は変更できますが、それ以外は変更できません。ここで変更しない場合でも、後で仮想マシンのメイン設定メニューから変更できます。
OVAファイルのエクスポート方法
デフォルトでは、VirtualBoxはVMイメージに.VDI ファイルを使用しています。OVAファイルからのインポートだけでなく、OVAファイルへのエクスポートも可能です。.VDIをOVAと互換性のあるOVFに変換して、別のコンピューターやVMプログラムで自由にイメージを使用することができます。
- 「ファイル」→「デバイスのエクスポート」に移動します。
- 仮想マシンを選択して、「次へ」をクリックします。
- 次の画面で詳細を確認・編集し、再度「次へ」をクリックします。
- この画面で記述を編集するか、「エクスポート」をクリックします。
ISOファイルとOVAファイルの比較
ISOファイルとOVAファイルの違いは?
OVAファイルには、仮想マシンの圧縮されたバージョンが格納されています。OVAファイルを開くと、仮想マシンが展開され、コンピューターにインストールされている仮想化ソフトウェアにインポートされます。ISOファイルは、DVD、CD、Blu-rayディスクの全コンテンツを格納できるディスクイメージファイルで、大抵はOVAファイルの一部です。
最後に
以上、OVAファイルに関するすべての詳細をお伝えしました。VirtualBoxでこれを開く・インポートする・エクスポートする方法について、お分かりいただけたかと思います。この記事がお役に立てれば幸いです。