Ultimakerについて
Ultimakerは、オランダに本社を置く3Dプリンターメーカーで、2011年の創業以来、FDM(熱溶解積層法)方式のプリンター開発に注力してきました。教育、設計、製造、建築、医療、小ロット生産などの分野で広く利用されており、信頼性の高いプリンターと豊富な素材対応が支持されています。Ultimakerの主な3Dプリンター製品は以下の通りです。
Ultimakerオリジナルシリーズ
- Ultimaker Original:DIYキット方式のオープンソース3Dプリンターで、レーザーカットされたフレームを自分で組み立て、改造やカスタマイズが可能な第1世代モデルです
- Ultimaker Original: 独自の 3D プリンターを組み立て、変更、カスタマイズできる、DIY オープンソース プリンターの第一世代です。
- Ultimaker Original+: Ultimaker Original+ は、Ultimaker Original をベースにマザーボード、電気加熱ベッド、ノズルなどを改良し、パフォーマンスの安定性を高めています。
Ultimaker 2シリーズ
- Ultimaker 2:単一ノズルによるFDM方式で、最高20ミクロンの高精細造形と300 mm/秒の高速印刷を両立し、操作性に優れたLCD+ロータリーホイールを備えています。
- Ultimaker 2 Extended:このプリンターは基本的にUltimaker 2と同じ設計ですが、印刷高さが高くなっています。
- Ultimaker 2 Go:このモデルは軽量かつ頑丈な設計で、専用バックパックで持ち運びも可能なモバイル仕様です。
- Ultimaker 2+:アップグレードされたノズルシステムと改良された冷却システムを備えています。
- Ultimaker 2+ Extended:Ultimaker 2+の大型バージョンで、高く大きな造形物を必要とする場面に適切です。
Ultimaker 3 Series
- Ultimaker 3:3シリーズのプリンターは、Wi‑Fi、LAN、USB経由での印刷送信が可能になり、SD カードは使用しなくなりました。
- Ultimaker 3 Extended:Ultimaker 3と基本設計は共通です。ネットワーク(Wi‑Fi/LAN)とクラウド機能により、複数台のプリンター管理や遠隔操作が可能で、大量生産や大型造形に適しています。
Ultimaker S Series
- Ultimaker S3:これはデュアルノズル方式を搭載しつつ、デスク上に収まるコンパクト設計の3Dプリンターです。教育現場や設計部門でのプロトタイプ制作に適しています。
- Ultimaker S5:デュアルフィーダー、高性能タッチインターフェイス、フィラメント切れ検知、自動レベリングなどの高度機能を備えています。プロ向けプリンターモデルです。
- Ultimaker S5 Pro Bundle:S5本体に加え、Material Station(マテリアルステーション)とAir Manager(エアマネージャー)が付属し、自動給材や無人運用を実現します。
- Ultimaker S7:フレキシブルPEIビルドプレート、誘導式自動調整システム、統合Air Manager、ヘッド超過注入対策センサー、高解像度カメラ、5 GHz Wi‑Fiなど、さらに高級的な機能が搭載しています。
Ultimakerの各シリーズのモデルについて少し理解した後は、Ultimakerプリンター用の適切なSDカードを選ぶ必要があります。では、どのようにUltimakerに適したSDカードを選択しますか?何の点に注意すべきでしょうか?以下のセクションで紹介します。
Ultimaker用のSDカードの選び方
Ultimaker用のメモリカードを選ぶ際には、下の面らから考える必要があります。
- カードの種類:Ultimakerの一部のシリーズモデル (2+) では、microSD ではなく標準サイズの SD カードを使用します。
- ストレージ容量:Ultimakerは、より容量の小さいSDカードをサポートしています。容量が大きすぎると、プリンターがエラーを報告したり、認識しなかったりすることがあります。そのため、プリンターのモデルによっては、アフターセールス担当者に問い合わせたり、マニュアルを確認したりして、対応しているストレージ容量を確認する必要があります。
Ultimaker SDカードをフォーマットする方法
Ultimaker 3Dプリンターは主にFAT32ファイルシステムをサポートしています。そのため、Ultimakerに適切なSDカードを選択したら、カードをFAT32形式にフォーマットする必要があります。
このセクションでは、WindowsでUltimaker用のSDカードを簡単かつ無料でフォーマットする方法をいくつ紹介します。
方法1:エクスプローラーを使う
Windowsファイルエクスプローラーを使用してSDカードをフォーマットすることは、最も一般的で便利な方法ですが、32 GBを超えるSDカードを FAT32 にフォーマットすることはできません。SDカードの容量が8GBや16GBなど32GB未満の場合は、この方法は優れた選択肢です。
ステップ1:SDカードをパソコンに正しく接続します。パソコンにSDカードスロットがない場合は、SDカードリーダーが必要です。
ステップ2:検索ボックスに「エクスプローラー」と入力し、「Enter」キーを押して開きます。
ステップ3:左側の「PC」をクリックします。
ステップ4:右側のパネルでSDカードを右クリックし、「フォーマット」オプションを選択します。

ステップ5:表示されるウィンドウで、「FAT32」をファイルシステムとして選択します。その他の設定は変更せず、「開始」をクリックしてフォーマットが開始します。
方法2:ディスクの管理を使う
Windowsに付属する「ディスクの管理」というツールは、ハードドライブ、USBメモリ、SD カードなど、様々なストレージデバイスをフォーマットすることができます。ただし、このツールもエクスプローラーと同じ、32GB以上のSDカードが「FAT32」にフォーマットできないという制限があります。次は具体的な手順です。
ステップ1:「Windows+X」キーを押して、メニューから「ディスクの管理」を選択します。
ステップ2:ディスクの管理画面で、SDカードのパーティションを右クリックし、「フォーマット」をクリックします。
ステップ3:ポップアップしたウィンドウで、「FAT32」を選択し、その他のパラメータはデフォルトのままにして「OK」ボタンをクリックします。

ステップ4:警告ウィンドウがポップアップ表示されたら、内容を読んで「OK」をクリックします。
方法3:Diskpartを使う
DiskPartはWindowsが提供するコマンドラインディスク管理ツールで、ディスクデータの消去、ディスクのフォーマット、パーティションの削除/作成/拡張などに使用されます。以下は、DiskpartでUltimaker用のSD カードをフォーマットする方法です。
ステップ1:「Windows+R」キーを押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
ステップ2:ボックスに「cmd」と入力し、「Ctrl + Shift + Enter」キーを押して、管理者として「コマンドプロンプト」を開きます。
ステップ3:管理者のコマンドプロンプトウィンドウで、以下のコマンドを1つずつ入力し、それぞれの後に「Enter」キーを押します。
- diskpart
- list disk (このコマンドはPCに接続されているすべてのディスクを一覧に表示します)
- select disk 〇 (〇はSDカードのディスク番号を指します)
- list partition (このコマンドは選択したディスク上のすべてのパーティションを一覧表示します)
- select partition 〇 (〇はSDカードのパーティション番号を指します)
- format fs=fat32 quick (パーティションサイズが32GBを超えるなら、FAT32にフォーマットできません)

方法4:MiniTool Partition Wizardを使う(おすすめ)
Windowsの組み込みツールを利用するだけでなく、サードパーティ製のSDカードフォーマットツールを使って、SDカードへのフォーマットを実行することができます。ここで、ディスクとパーティションに関する様々な操作が実行できるプロフェッショナルで信頼的なパーティション管理ツール「MiniTool Partition Wizard」をおすすめします。
そこのツールでは、どのサイズのSDカードでも、簡単にexFAT、FAT32、NTFS、Ext2/3/4にフォーマットできるだけでなく、パーティションの作成/削除/コピー/サイズ変更/拡張、MBRからGPTへの変換、MBRの再構築、HDDからSSDへのクローン作成、ディスクエラーのチェック、外付けHDDからのデータ復元なども可能です。
下のガイドに従って、MiniTool Partition Wizardを使ってSDカードをフォーマットしましょう。
ステップ1:SDカードをコンピューターに接続します。
ステップ2:下のダウンロードボタンをクリックして、MiniTool Partition Wizardのインストールパッケージをダウンロードします。exe.ファイルを実行し、画面の指示に従ってPCにインストールします。その後、ソフトウェアを起動してメインインターフェイスに入ります。
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ステップ3:ディスクマップからSDカード上のパーティションを右クリックし、メニューから「フォーマット」を選択します。

ステップ4:「パーティションフォーマット」ウィンドウで、「ファイルシステム」の横にあるドロップダウン矢印をクリックし、「FAT32」を選択します。SDカードの必要に応じてパーティションラベルとクラスタサイズを設定し、「OK」をクリックします。

ステップ5:「適用」ボタンをクリックして、保留中の操作を実行します。

Ultimaker のよく見られるエラーと解決策
しかし、Ultimakerを使用する際に様々な問題に遭遇する可能性があります。このセクションでは、よくある問題とその解決策をまとめました。エラーに遭った場合は、下のガイドを参照しましょう。
SDカードが認識されない/応答しない
考えられる原因:
- SDカードは正しく挿入されない
- カードスロットの接触不良
- SDカードのファイルシステムが間違った(exFAT/NTFSなど)。
- SDカードのサイズが大きすぎ
- カードが破損した
対処策:
- SDカードがプリンターに完全に正しく挿入されていることを確認し、プリンターを再起動してみます。
- プリンターのSDカードスロットをクリーニングします。
- SDカードをFAT32に正しくフォーマットします。
- 新しいSDカードを交換します。
印刷の中断/失敗/途切れ
考えられる原因:
- SDカードの読み書き速度が遅すぎる(Class 10 以外など)。
- SDカードに不良セクターがある
対処策:
- Class 10以上のSD カードを使用します。
- MiniTool Partition Wizard のサーフェステスト機能を使用して、SDカードの不良セクターをチェックします。
ヒント:Ultimaker 用のSDカードで削除/紛失したファイルを復元する方法
SDカード内のファイルが誤って失われた場合は、MiniTool Partition Wizard の「データ復元」機能を使用して、失われたデータが回復できます。
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- MiniTool Partition Wizardを起動してメインインターフェイスに入り、上部のツールバーから「データ復元」をクリックします。
- ファイルの保存に使用したパーティションを選択し、「スキャン」をクリックします。
- スキャンの進行中に必要なファイルが見つかったら、「一時停止」または「停止」ボタンをクリックしてプロセスを停止します。
- 復元したいファイルを選択し、「保存」をクリックします。復元したファイルを元の場所に保存しないでください。元の場所に保存すると、ファイルが上書きされ、永久に失われる可能性があります。

結語:
本記事では、Ultimaker 用のSDカードの選び方、メモリカードのフォーマット方法、またUltimaker 3D プリンターの使用時によく発生する問題と対応する解決方法を詳しく説明します。お役に立てれば嬉しいです。
MiniTool Partition Wizard の使用中にご質問やご提案がございましたら、[email protected]までお気軽にお問い合わせください。できるだけ早く返信いたします。
UltimakerのSDカードフォーマットに関する質問
・SDカードが破損しているか、不良セクターがあります。
・使用しているフォーマットツールとの互換性がありません。
・SDカードの容量が大きすぎます。