マザーボードの故障は、PCが起動しない、突然フリーズする、周辺機器を認識しないといった症状だけでは判断できません。PSUやメモリ、CPUなど他のパーツが原因のケースもあるため、目視チェックやPOST・ビープ音の確認を通じて原因を切り分ける必要があります。本記事では、マザーボードの主な故障症状から診断方法、故障時の対処法までを解説します。
マザーボードの故障は、電源が入らない、POSTが完了しない、画面が映らない、診断LEDがエラーを示すなどの症状から疑うことができます。ただし、電源ユニットやメモリ、CPU、GPUなどの不具合でも同様の症状が起こるため、最小構成での起動や各パーツの確認を行い、原因を切り分けることが重要です。
| 症状 | 考えられる原因 | 確認ポイント |
| 電源が入らない | 電源ユニット、ケーブル、マザーボードなど | 電源ケーブル、電源ユニット、マザーボードのLED |
| 電源は入るが画面が映らない | メモリ、GPU、CPU、マザーボードなど | メモリ、GPU、POST、デバッグLED |
| ビープ音が鳴る | メモリ、CPU、GPU、マザーボードなど | ビープ音の回数・パターン |
| USB機器を認識しない | USBポート、ドライバー、マザーボードなど | 別のUSBポート・デバイスで確認 |
| 突然フリーズ・再起動する | 電源、メモリ、CPU、マザーボードなど | 温度、メモリ、電源などを確認 |
| 焦げ臭い・焦げ跡がある | マザーボードや部品の物理的な損傷 | コンデンサの液漏れ・膨張、基板の変色・焦げ跡 |
マザーボードが故障したときの主な症状
マザーボードが故障しているかどうか診断する方法をご紹介する前に、ザーボードの故障症状をご説明します。
物理的に破損した部品
PCの電源を切り、電源ケーブルを外した状態で、マザーボードに目視できる異常がないか確認します。コンデンサの膨張や液漏れ、焦げ跡、基板の破損、ピンの曲がりなどが見られる場合は、マザーボードや周辺部品に問題がある可能性があります。
ただし、異常が見つからないからといって、マザーボードの故障を否定できるわけではありません。
異常な焦げ臭い
PCから焦げ臭いにおいがする場合、マザーボードを含む内部部品が過熱・損傷している可能性があります。焦げ跡や煙、火花などが確認できる場合は、すぐに電源を切り、電源ケーブルを外してください。原因を確認するために無理に通電せず、メーカーや専門業者に相談することをおすすめします。
起動時にBIOSメニューが勝手に表示される
通常、BIOSメニューはユーザーがキーを押すなどの操作によって開きます。設定していないのに起動するたびにBIOSメニューが表示される場合は、起動ドライブが正しく認識されていない、BIOS設定に問題があるなど、PCの起動に関する問題が発生している可能性があります。マザーボードの不具合が原因の場合もあります。
死のブルースクリーン
死のブルースクリーン(BSoD)は、Windowsの停止エラーとしても知られていますが、必ずしもマザーボードの問題を示すわけではありません。ドライバーの問題やハードウェアの異常など、さまざまな原因で発生します。
特に、WHEA_UNCORRECTABLE_ERRORやMACHINE_CHECK_EXCEPTIONなどのストップコードが表示される場合は、CPU、メモリ、マザーボードなどのハードウェアに問題がある可能性があります。ただし、ストップコードだけで故障した部品を特定することはできません。ブルースクリーンが発生した際は、表示されたストップコードやエラー情報を確認し、ほかのハードウェアも含めて原因を切り分けることが重要です。
アプリケーションが誤動作している
マザーボードが故障すると、コンピュータのすべてのハードウェア コンポーネントを管理することができません。そのため、シャットダウンが増えたり、アプリケーションが遅延したりすることがあります。
ランダムにロックアップまたはフリーズ
マザーボードが故障すると、パソコンがフリーズしたり、ランダムにロックアップしたりすることがあります。PCがフリーズする場合は、ソフトウェアの問題であるかどうかをトラブルシューティングする必要があります。ソフトウェアの問題が除外された場合は、マザーボードの故障など、他のハードウェア コンポーネントを考慮に入れてください。
その他のマザーボード故障の症状
- 周辺機器が認識または表示されないか、数秒以上動作を停止しています。
- パソコンの起動にかなり時間がかかります。
- マザーボードにビデオカードを搭載している場合、フラッシュド ライバーを認識しない、またはモニターに謎の線が表示されます。
- マザーボードがPOST(Power-On Self-Test)を実行しません。
いずれかの症状に遭遇すると、「マザーボードが死んでいるのか」と疑問に思うかもしれません。マザーボードの状態を知るためには、テストを行うことができます。実際には、マザーボードに接続されているすべてのハードウェアを除外しなければならないため、マザーボードの故障を診断するのは困難です。
次のパートでは、マザーボードが故障しているかどうかをテストする方法をご紹介します。
マザーボードが故障しているか確認する方法
電源ボタンを押しても、POSTが成功せず、コンピュータが全く起動しない場合、ハードウェアに故障がある可能性が高いです。しかし、PSU(電源ユニット)やCPUの過熱などもこの状況を引き起こす可能性があるので、マザーボードが故障しているとは限りません。これを明らかにするには、まずいくつかの重要なことを確認する必要があります。
ハードウェアの目視チェック
マザーボードが故障しているかどうかを判断するにはどうすればよいですか?最初に目視によるチェックを行うべきです。
マザーボードの故障の1つの原因は、コンデンサが膨らんだり液漏れをしていることです。それぞれのコンデンサの上部をチェックして、漏れたり膨らんだりしていないかを確認してください。もしそうであれば、それがマザーボードの問題の原因である可能性があります。この場合、コンデンサを交換する必要がありますが、これには精密溶接が必要です。
その上、何か焦げたような臭いがしないかどうか、またはピンが曲がっていないかどうかも確認してください。
それから、すべてのコンポーネントが正しく接続されているかどうかも確認してください。システムの電源が入ったら、すべてのファンが回転しているかどうかを確認します。マザーボードにLEDインジケータが見える場合は、その色を確認してください。
最近のマザーボードには、各コンポーネントのLEDが搭載されているものがあり、LEDインジケータは、RAM、ハードドライブ、CPUなどの重要な部品が動作しているかどうかを示すのに役立ちます。インジケータが緑色であれば、そのコンポーネントは問題ないことを意味します。この場合、マザーボードはまだ動作しているが、別の原因でPCが起動できなくなっている可能性があります。
PSU(電源ユニット)のチェック
マザーボードをテストするにはどうしたら良いですか?PSUのチェックが非常に重要です。
PSUはマザーボードと同様に重要ですが、過小評価されていたり、無視されていたりします。PCに電力を供給することができますが、うまく機能しなかったり、仕様が正しくなかったりすると、システムに恒久的な損傷を与えるおそれがあります。PSUは、負荷が高すぎると、システムへの電力供給が不十分となり、他のコンポーネントにまで損傷を与えてしまいます。
PSUをチェックする簡単な方法は、それを機能しているシステムに接続してから、電源を入れることです。PSUが動作しない場合は、マザーボードではなくPSUに問題があることを意味します。
ノートパソコンを使用している場合は、ACアダプタをノートパソコンに差し込んで電源を入れてください。これで動作すれば、マザーボードには問題がないはずです。
ビープ音が鳴るかどうかをチェック
マザーボードをテストするもう一つの方法は、ビープコードが出るかどうかを確認することです。
これを行うには、まずCPUとメモリ以外のデバイスを抜いてください。次に、システムを起動してBIOSでPOSTを行います。パソコンがテストに失敗した場合、パソコンはビープ音を鳴らしたり、問題の原因を知らせるビープコードを生成したりします。
マザーボード製造元によって、あらゆる種類のハードウェア エラーに対するビープコードが異なります。
ビープコードがないですが、電源ランプが点灯していない場合は、前述のようにこれももう1つの重要な兆候です。
マザーボードの2つのクイック テストを実行
- バッテリーを取り外してボードのCMOSをリセットします。
- PCケースの外でマザーボードをテストし、PCコンポーネントが短絡していないか誤動作していないかを確認します。
マザーボードの診断ツールやマザーボードのテストソフトを使って、マザーボードが死んでいるか、または故障しているかを判断したいと考えている方もいるでしょう。ここでは、マルチメーターがお勧めです。Googleで「マルチメーターでマザーボードをテストする方法」と検索し、詳しい手順を調べることができます。
マザーボードが故障した場合の対処法
マザーボードのテストまたは診断を終了した後、もしマザーボードが故障していたら、次に何をすべきでしょうか?
マザーボードを修理するための作業を行うことができますが、これにはコンデンサなどの電気部品や感電の危険性に関する基礎知識が必要なので、簡単ではありません。
マザーボードが保証期間内であれば、修理工場に送ると、プロが無料で診断または交換するでしょう。保証期間外であれば、何かとお金が必要です。マザーボードが古すぎる場合は、修理ではなく、新しいものを購入して不良な部分を交換することをお勧めします。新しいものを購入する際には、マザーボードのモデルがお使いのコンピュータと互換性があるはずであることにご注意ください。
Windowsのバックアップ
マザーボードの故障によってWindowsが正常に起動できない場合、通常の環境からシステムをバックアップすることはできません。その場合は、あらかじめ作成した起動可能なUSBドライブなどからPCを起動し、バックアップを実行する方法があります。
システムバックアップには、WindowsバックアップソフトであるMiniTool ShadowMakerを利用できます。OS、ディスク、パーティション、ファイル、フォルダなどをバックアップでき、起動可能なメディアを作成してMiniTool回復環境からバックアップを実行することもできます。
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ステップ 1:実行中の PC でこのプログラムを起動し、「ツール」に移動して、「メディアビルダー」で起動可能なデバイスを作成します。
ステップ2:BIOSに入り、PCがデバイスから起動するように設定を行います。
ステップ3:MiniTool回復環境で、MiniTool ShadowMakerを起動します。次に、「バックアップ」に進み、ソース(デフォルトでシステム関連パーティションが選択されている)と宛先を選択し、バックアップ タスクを開始します。

死んだマザーボードを新しいものと交換する
システムのバックアップを終了したら、新しいマザーボードを PC にインストールします。「新しいCPUまたはマザーボード(またはその両方)をアップグレードしてインストールする方法」がご参考になるかもしれません。
新しいマザーボードへのシステムの復元
新しいマザーボードをパソコンにインストールしたら、作成した起動デバイスからパソコンを起動し、「復元」ウィンドウでシステム イメージの復元を実行すればいいです。
その後、ハードウェアとの互換性がないため、システムがまだ動作しない場合があります。したがって、最後に行うべきのは、「ツール」ページの「ユニバーサル復元」で修復を実行することです。

これで、すべての操作が完了しました。より詳細な情報を取得したい場合は、「Windowsを再インストールせずにマザーボードとCPUをアップグレードする方法」が参考になると思います。また、Windowsを再インストールせずにマザーボードを交換する方法も紹介されています。
マザーボードの診断に関するよくある質問
まとめ
本記事では、マザーボードの故障の症状や診断方法、故障した場合の対処法に加えて、MiniTool ShadowMakerを使用してシステムをバックアップ・復元する方法も紹介しました。
MiniTool ShadowMakerの使用中に問題が発生した場合は、[email protected]までお問い合わせください。できるだけ早く返事いたします。