RAID 1とRAID 5は、どちらもディスク障害に備えるためのRAIDレベルですが、容量効率や必要なディスク数、性能に違いがあります。この記事では、RAID 1とRAID 5の違いを比較表で確認し、それぞれのメリット・デメリットや選び方を分かりやすく解説します。
RAID(Redundant Arrays of Independent Disks)とは、複数の物理ディスクドライブを組み合わせ、データの冗長性や可用性、パフォーマンスなどを向上させる技術です。RAIDにはRAID 1、RAID 5、RAID 6、RAID 10などのレベルがあります。
RAID 1とRAID 5、どちらがいい?
| 比較項目 | RAID 1 | RAID 5 |
| 最小ドライブ数 | 2台 | 3台 |
| 容量効率 | 約50%(2台構成) | (n-1)/n(3台なら約67%) |
| 読み取り速度 | 速い | 速い |
| 書き込み速度 | 比較的高速 | パリティ計算の影響あり |
| 耐障害性 | 1台故障まで対応可 | 1台故障まで対応可 |
| 再構築(リビルド) | 単純・短時間・低リスク | 複雑・長時間・大容量HDDほど高リスク |
| コスト効率 | 低い | 高い |
| おすすめの用途 | システムドライブ、少量の重要データ、家庭用2ベイNAS | 中〜大容量のファイルサーバー、3ベイ以上のNAS |
2台のディスクでシンプルにデータを保護したいならRAID 1、3台以上のディスクで容量効率を重視するならRAID 5がおすすめです。
RAID 1とは
まず、RAID 1について基本的な情報を説明します。RAID 1は、パリティ、ストライピング、またはスパニングのないデータミラーリングで構成されています。同じデータが2台以上のドライブに書き込まれ、ミラー・セットが構築されます。したがって、セット内のどのドライブでも読み取り可能です。
リクエストをセット内の各ドライブにブロードキャストすると、データに最初にアクセスしたドライブがリクエストを処理(シーク時間や回転待ち時間に依存)できるため、パフォーマンスが向上します。
コントローラーやソフトウェアが最適化されている場合、連続読み取りスループットは、RAID 0と同様に、セット内の各ドライブのスループットの総和に近くなります。ほとんどのRAID 1が達成できる実際の読み取りスループットは、セット内の最速のドライブよりも遅くなります。そして、最も遅いドライブが書き込みパフォーマンスを制限するため、通常、書き込みスループットは遅いです。少なくとも1つのドライブが実行中である限り、アレイは引き続き実行されます。
メリット
- RAID 1は、特にRAIDコントローラーが多重化機能を使用して多くのディスクからデータを同時に読み取る場合、優れた読み込みと書き込み速度を提供します。
- ドライブが故障しても、データを再構築する必要はなく、交換用ドライブにコピーするだけです。
- パリティがないため、RAID 1は非常に簡単な技術なので、初心者でも利用できます。
デメリット
- すべてのデータが2回書き込まれるため、有効なストレージ容量はドライブの総容量の半分にしかなりません。
- フェイルオーバーディスクからデータに自動的にアクセスできません。1台目のディスクが故障した場合、セカンダリーディスクを修復するためにシステムをシャットダウンする必要があります。
RAID 5とは
RAID 5は、分散パリティを使用するブロックレベルのストライピングで構成され、最低3台のディスクが必要です。実際に対応できるディスク数は、使用するRAIDコントローラーやNASなどの仕様によって異なります。
すべてのシングルパリティの概念と同じように、大規模なRAID 5の実装も、アレイの再構築時間の傾向や再構築プロセス中にドライブ故障の可能性により、システム障害を起こしやすいです。アレイの再構築には、すべてのディスクからすべてのデータを読み出す必要があるため、2台目のドライブが故障し、アレイ全体が失われる可能性があります。
メリット
- 読み取り動作が高速で、複数のユーザーに同時にサービスを提供できます。
- 高いレベルのデータ冗長性を提供します。
- RAIDコントローラーはパリティを使用してデータを再構築するため、データの重複がなく、ディスク容量を効率的に使用できます。
- ディスクに障害が発生した場合、パリティ情報によってデータを再構築できるため、システムを停止する必要はありません。
- ドライブが故障した場合、故障したドライブを新しいドライブに交換しても、ストレージコントローラーが新しいドライブにデータを再構築した後、すべてのデータにアクセスできます。
デメリット
- 書き込み動作は少し遅いです。
- 最低でも3台のハードディスクが必要です。
- ドライブの障害はスループットに影響します。
- これは複雑な技術です。4TBのディスクを使用したアレイで1台のディスクが故障で交換した場合、データの復元に1日以上(再構築時間)かかることがあります。そして、その間に別のディスクも破損した場合、データは永久に失われます。
RAID 1とRAID 5の違い
上記の内容は、RAID 1とRAID 5に関する基本的な情報を紹介しています。次に、このセクションでは、RAID 1とRAID 5を比較し、RAID 1とRAID 5の違いに関するいくつかの情報をリストし、RAID 1とRAID 5の違いを詳細に紹介していきます。
RAID 1とRAID 5の違い:ディスク容量の利用効率
RAID 1とRAID 5の比較について、まず両者のストレージ容量の面から説明します。
RAID 1:ディスクは同じサイズのペアとしてセットアップする必要があるため、2TB ドライブのセット(2台)では 2TBのストレージ容量しか確保できません。より多くの領域が必要な場合は、他のペアを追加する必要があります。
RAID 5:最低3台のドライブが必要で、総容量はすべてのドライブの合計から1台のドライブサイズを引いたものです。つまり、3台の2TBドライブ=6TB-2TB=4TBが利用可能です。
RAID 1とRAID 5の違い:構成
また、RAID 1の構成はRAID 5の構成とは違います。
RAID 1の構成は非常に単純で、すべてのデータが数台の物理ディスクに一致して保存されます。RAID 1では通常2台のディスクが使用されますが、冗長性を高めるためにさらに多くのディスクを追加することができます。
RAID 5は、冗長性によってフォールトトレランスを提供します。そして、すべてのデータのミラー イメージ (RAID 0 など) を保存するのではなく、パリティとチェックサムを使用してストレージの利用効率を最適化します。RAID 5は分散パリティを採用しており、パリティブロックはラウンドロビン方式ですべての物理ディスクに保存されています。ストライピングには最低2台、パリティビットの保存にはもう1台のディスクが必要であるため、RAID 5には最低3台の物理ディスクが必要です。
RAID 1とRAID 5の違い:読み取り/書き込み操作
RAID 1とRAID 5を比較するには、上記に加えて、読み取り/書き込み操作も異なります。
RAID 1
物理ディスクを1つだけ使用する場合と比較して、RAID 1では読み取り動作がより高速です。これは、データを並行して読み取ることができるためです。各物理ドライブに読み取り要求が送られると、最も高速なパフォーマンスを持つドライブが先にデータをコントローラーに返せます。コントローラーのソフトウェア最適化により、ほぼ並列に読み込むことができるため、RAIDの合計スループットは、RAID内のすべての物理ドライブのスループットの合計に近くなります。
RAID 1では、書き込み操作が遅くなります。なぜなら、書き込み操作は、同じデータがすべてのディスクに書き込まれた時に初めて完了するからです。そのため、アレイの中で最も遅いディスクによって、全体の処理が遅くなります。
RAID 5
RAID 5はストライピングを採用しているため、読み取り操作は並行して行われ、非常に高速です。書き込みも高速ですが、チェックサムブロックの計算と書き込みのオーバーヘッドがあるため、書き込みパフォーマンスは少し低下します。
RAID 1とRIAD 5の違い:耐障害性
最後に、RAID 1とRAID 5のフォールトトレランスの違いについて見てみましょう。
RAID 1は耐障害性に優れています。一般的な2台構成のRAID 1では、1台のディスクが故障しても、もう1台のディスクに保存されたミラーコピーを利用して運用を継続できます。障害からの復旧も迅速で、代替ドライブを作成し、機能するドライブ内のデータをすべてコピーするだけです。
RAID 5はストライピングを使用し、RAID 1と同様のパフォーマンス効果を実現するだけでなく、高い耐障害性も備えています。RAID 5の物理ディスクの1つが故障した場合でも、システムは読み取り機能を維持します。ただし、エラー復旧時の読み書きは、パリティ計算のオーバーヘッドによって遅くなることがあります。
RAID 1とRAID 5のパフォーマンスの比較:どちらが優れているか?この記事を読んだ後、すでに答えを持っていると思います。また、どちらがあなたに適しているかを知るはずです。
RAIDドライブの使用は、より多くの論理ディスクを1つのユニットに組み合わせて、より多くのストレージス容量を提供することですが、その中にディスクの1つが故障すると、データが紛失する恐れがあります。例えば、RAID5のディスクの1つが故障した場合、データの復元が困難になります。
また、データの損失につながる状況が他にもいくつかあるため、ファイルまたはハードドライブをバックアップすることをおすすめします。
大切なデータを保護する方法
RAIDはデータの冗長性を確保できますが、バックアップの代わりにはなりません。誤ってファイルを削除した場合や、マルウェア感染、ファイル破損などに備えるには、RAIDとは別の場所にバックアップを保存しておく必要があります。
そこでおすすめなのが、無料のバックアップソフト「MiniTool ShadowMaker」です。Windowsシステム、ディスク、パーティション、ファイル、フォルダーのバックアップに対応し、スケジュールバックアップを設定すれば定期的にデータを自動保護できます。ファイルの同期やディスクのクローンにも利用可能です。
以下の手順に従って、ハードドライブをバックアップし、重要なデータを保護してください。
ステップ1:MiniTool ShadowMakerをダウンロードし、起動します。
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ステップ2:次に、「体験版で続く」をクリックして、このソフトのメインインタフェースに移動します。
ステップ3:「バックアップ」ページに移動します。次に、「ソース」をクリックしてバックアップしたい項目を選択します。
ステップ4:続いて、「ディスクとパーティション」をクリックします。バックアップするディスクを選択し、「OK」をクリックします。

ステップ5:「バックアップ先」をクリックして、バックアップイメージを保存するハードドライブを選択します。ターゲットディスクとして、ソースディスク以外の外付けハードドライブを選択することをおすすめします。その後、「OK」をクリックします。
ステップ6:バックアップ元と保存先を確認したら、「今すぐバックアップ」をクリックしてタスクを開始します。

上記のプロセスが完了すると、ハードディスクは正常にバックアップされました。したがって、ドライブに障害が発生した場合、このバックアップイメージを使用してドライブをすばやく復元することができます。
RAID 1とRAID 5の違いに関するよくある質問
まとめ
まとめると、この記事では、RAID 1とRAID 5とは何か、またはRAID 5とRAID 1の比較について詳しく紹介しました。また、データを保護するために、MiniTool ShadowMakerを使用してハードドライブをバックアップすることは強くおすすめします。ソフトの使用時にご不明な点がありましたら、[email protected]までメールをお問い合わせください。