「User Profile Serviceサービスによるサインイン/ログオンの処理に失敗しました」エラー
Windowsパソコンにサインインできないのは、誰にとっても非常にストレスの大きい問題です。場合によっては、次のようなエラーメッセージが表示され、システムにアクセスできなくなることがあります。
- User Profile Serviceサービスによるログオンの処理に失敗しました。ユーザープロファイルを読み込めません。
- User Profile Serviceサービスによるサインインの処理に失敗しました。ユーザープロファイルを読み込めません。
通常、前者はWindows 7およびWindows 10で起こり、後者はWindows 11およびWindows 10で発生します。
このエラーはユーザープロファイルの問題(例:破損)を示します。ローカルアカウントとドメインアカウントの両方に影響する可能性があります。報告によると、更新プログラムの適用後、工場出荷時設定へのリセット後、パーティション変更後、またはユーザープロファイルの作成後にこのような問題が発生することがあります。
ユーザープロファイルを読み込めない原因
ユーザープロファイルサービスがサインインに失敗する原因は何ですか?次に挙げる原因を把握しておくことで、問題の解決に役立ちます。
- ユーザープロファイルの破損:ユーザープロファイル、特にNTUSER.DATファイルが損傷していると、システムの起動が妨げられます。
- 権限不足:ユーザーアカウントにプロファイルに必要な権限が与えられていない可能性があります。
- レジストリの問題:Windowsレジストリで、ユーザープロファイルに関連するエラーや問題が発生している可能性があります。
- User Profile Serviceサービスの問題:サービス自体が正常に動作しないと、ログインに失敗することがあります。
- プロファイルの削除:以前にユーザープロファイルを削除したものの、レジストリに対応するエントリが残っている場合があります。この場合、OSはその古いプロファイルを読み込もうとしてエラーが発生します。
幸い、プロファイルの読み込み問題を解決し、Windowsに正常にサインインできるようにするための対処法がいくつかあります。
Windows 11/10/7で「User Profile Serviceサービスによるサインイン/ログオンの処理に失敗しました」エラーを修正する方法
ユーザープロファイルを読み込めない場合、どうすればよいでしょうか?コンピューターの再起動、サービス状態の確認、レジストリエントリーの修復などを試してみてください。
対処法1:コンピューターを再起動する
状況によっては、PCを再起動するだけでこのエラーを含むさまざまな問題が解消されることがあります。とても簡単なので、一度試してみる価値があります。
ログイン画面が反応しない場合は、「Ctrl + Alt + Delete」を押してください。これにより、画面が表示されることがあります。その後、「電源」ボタンを押して「再起動」をクリックします。
この方法でうまくいかない場合は、PCの「電源」ボタンを長押しして強制的にシャットダウンしてください。次に、もう一度「電源」ボタンをクリックしてシステムを再起動します。
おまけ:セーフモードで起動する
「User Profile Serviceサービスによるサインインの処理に失敗しました」というエラーが発生すると、Windows 7/10/11は正常に起動できなくなります。この場合は、PCをセーフモードで起動し、いくつかの修復作業を行うことを強くおすすめします。
Windowsセーフモードにアクセスするには、どうすればいいのでしょうか?
Windows 7の場合
- コンピューターを再起動します。
- Windowsロゴが表示される前に、キーボードの「F8」キーを繰り返し押します。
- 「詳細ブートオプション」で、矢印キーを使用して「セーフモードとネットワーク」を選択します。
- 「Enter」キーを押して起動します。
Windows 11/10の場合
- Windowsロゴが表示されたら、システムを再起動して強制シャットダウンします。
- 上記の手順を2~3回繰り返すと、「自動修復」インターフェイスに入ります。
- 「詳細オプション」>「トラブルシューティング」>「詳細オプションス」>「スタートアップ設定」>「再起動」を順に選択します。
- 「F5」キーを押してネットワーク機能付きセーフモードを有効にします。

次に、ログインエラーを解消するための対策に進みましょう。
対処法2:プロファイルサービスの状態を確認する
特定のケースでは、サードパーティ製アプリによってユーザープロファイルサービスが無効化されることがあります。この場合は、サービスの状態を確認し、有効にしてください。
Windows 11/10/7での具体的な操作手順は以下の通りです。
ステップ1:「Win + R」キーを同時に押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。
ステップ2:「services.msc」と入力し、「OK」をクリックして「サービス」を開きます。
ステップ3:下にスクロールして「User Profile Service」を探します。サービスを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
ステップ4:「スタートアップの種類」を「自動」に設定します。

ステップ5:変更を適用するには、「適用」>「OK」をクリックします。
また、CMDを実行してこのサービスを有効にすることもできます。
- 管理者としてコマンドプロンプトを開きます。
- 「sc config ProfSvc start= auto」と入力し、「Enter」キーを押します。
- 次に、「sc start ProfSvc」コマンドを実行します。
- その後、コンピューターを再起動します。
「User Profile Serviceサービスによるサインインの処理に失敗しました」というエラーがまだ発生するか確認してください。
対処法3:レジストリエントリーを変更する
レジストリ内のプロファイルが無効なディレクトリ、または存在しないディレクトリを参照している場合、Windowsはユーザープロファイルを読み込めません。
ステップ1:「ファイル名を指定して実行」に「regedit」と入力し、「Enter」キーを押してレジストリエディターを開きます。
ステップ2:次のパスに移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList
ステップ3:「S-1-5」(SIDキー)で始まり、長い数字が続くフォルダが見えます。各フォルダ内の「ProfileImagePath」エントリを確認し、自分のユーザープロファイルに一致するものを探します。

ステップ4:実際のケースに応じて、以下の操作を実行します。
ケース1:同じ名前のSIDが2つ存在し、そのうちの1つが.bak拡張子で終わる場合
- .bakが付いていないフォルダを右クリックし、「名前の変更」をクリックして末尾に.baを追加します。
- .bakが付いているフォルダの名前を変更し、.bakを削除します。
- 最後に、最初のSIDフォルダの名前を再度変更して、.baから.bakに変更します。

ケース2:.bakを含むSIDフォルダが1つ存在する場合
この場合、.bakを削除して名前を変更します。
ステップ5:.bakを含まないSIDフォルダを選択し、右側の「RefCount」をダブルクリックします。その後、値のデータを「0」に設定します。
ステップ6:また、「State」キーの値データを「0」に設定します。
ステップ7:Windows 11/10/7システムを再起動します。
対処法4:NTUSER.DATファイルを置き換える
NTUSER.DATファイルは、Windowsオペレーティングシステムの重要な構成要素です。各ユーザープロファイルには固有のNTUSER.DATファイルが存在し、プロファイル設定、カスタマイズ内容、その他のプロファイル関連情報を格納します。
通常は、「C:\Users\ユーザー名」のフォルダ内でNTUSER.DATファイルを確認できます。このファイルが見つからない、または破損している場合、「User Profile Serviceサービスによるサインイン/ログオンの処理に失敗しました」というエラーが発生します。
問題を解決するには、以下の手順に従ってファイルを置き換えてください。
ステップ1:「Win + E」キーを押して「エクスプローラー」を開きます。
ステップ2:Windows 11の場合、「表示」>「表示」>「隠しアイテム」をクリックします。Windows 10の場合は、「表示」をクリックし、「隠しファイル」にチェックを入れます。
ステップ3:「C:\ユーザー」に移動し、「Default」フォルダを開きます。次に、「NTUSER.DAT」ファイルを右クリックし、名前を「NTUSER.DAT.old」に変更します。

ステップ4:「ユーザー」に戻り、別のユーザープロファイルを開き、その「NTUSER.DAT」ファイルをコピーします。
ステップ5:「Default」フォルダに、コピーしたファイルを貼り付けます。
ステップ6:システムを再起動し、ユーザープロファイルを読み込めない問題が解消されたか確認します。
対処法5:システムの復元を実行する
「User Profile Serviceサービスによるサインインの処理に失敗しました」エラーを解決する方法として、システムの復元が有効な手段です。エラー発生前に復元ポイントを作成している場合は、以下の手順に従ってください。
ステップ1:セーフモードで、「Win + R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「rstrui.exe」と入力して「OK」をクリックします。
ステップ2:「次へ」をクリックします。次に、日付と時刻を確認し、リストから適切な復元ポイントを選択します。
ステップ3:「完了」をクリックし、表示される指示に従ってシステムの復元を実行します。
対処法6:SFCを実行する
システムファイルが破損している場合、ユーザープロファイルを読み込めないことがあります。幸い、Windowsには破損したシステムファイルを修復できる「システムファイルチェッカー(SFC)」と「展開イメージのサービスと管理(DISM)」という2つのツールが用意されています。
ステップ1:検索ボックスに「CMD」と入力し、右ペインから「管理者として実行」をクリックします。
ステップ2:コマンドプロンプトウィンドウで「sfc /scannow」と入力し、「Enter」キーを押します。
検証プロセスが完了するまで数分間待ちます。

Windows 11/10/7を再起動し、「User Profile Serviceサービスによるログオンの処理に失敗しました」エラーが表示されるか確認してください。問題が解決しない場合、引き続きセーフモードでDISMを実行してください。
ステップ1:管理者としてコマンドプロンプトを起動します。
ステップ2:以下のコマンドを順番に実行します。
- dism /online /cleanup-image /scanhealth
- dism /online /cleanup-image /checkhealth
- dism /online /cleanup-image /restorehealth
ステップ3:パソコンを再起動します。
対処法7:Defaultのプロファイル権限をリセットする
プロファイルの権限設定が不適切な場合、「User Profile Serviceサービスによるサインインの処理に失敗しました」エラーが頻繁に発生する可能性があります。Defaultのプロファイル権限をリセットすることで、この問題を効果的に解決できるかもしれません。
ステップ1:「C:\ユーザー\Default」にアクセスし、このフォルダを右クリックして「プロパティ」を選択します。
ステップ2:「セキュリティ」タブで「詳細設定」をクリックし、コンピューターに以下の権限が設定されていることを確認してください。
- 所有者:SYSTEM
- SYSTEM:完全制御
- Administrators:完全制御
- Users:読み取りと実行
- Everyone:読み取りと実行

ステップ3:そうでない場合は、「子オブジェクトのアクセス許可エントリすべてを、このオブジェクトからの継承可能なアクセス許可エントリで置き換える」にチェックを入れます。その後、「OK」をクリックします。
対処法8:新しいユーザーアカウントを作成する
上記の方法をすべて試しても「User Profile Serviceによるサインイン処理に失敗しました」というエラーが解決しない場合、これが最後の手段となります。以下の手順に従って新しいユーザー アカウントを作成してみましょう。
ステップ1:管理者権限でコマンドプロンプトを実行します。
ステップ2:「net user /add username」コマンドを実行します。
ステップ3:次に、「net localgroup administrators username /add」コマンドを実行します。
ステップ4:「shutdown -r -t 0」と入力し、「Enter」キーを押します。

ステップ5:ログイン画面で、新しく作成したアカウントを選択してサインインします。
ステップ6:Windowsが新しいアカウントの設定を要求します。指示に従って設定してください。
ステップ7:その後、破損したユーザープロファイルから古いデータを新しいアカウントにコピーします。
おすすめ:システムをバックアップする
「User Profile Serviceによるサインイン処理に失敗しました」エラーを修正した後は、USBメモリや外付けHDDにシステムイメージを作成しておくことをおすすめします。このようなシステムエラーは、予期しないダウンタイムを招くおそれがあるため、早めの対策が重要です。
システムバックアップを用意しておけば、システムクラッシュが発生した場合でも、素早くシステムを正常な状態に復元できます。これにより、ダウンタイムを最小限に抑えることができます。
システムバックアップに関しては、MiniTool ShadowMakerを推奨します。この無料バックアップソフトは、Windows 11/10/8/7でシステムイメージ作成と貴重なファイル/フォルダをバックアップするために設計されています。
さらに、自動バックアップのスケジュール設定に対応しており、変更されたデータのみを効率的にバックアップできます。加えて、古いバックアップバージョンの削除やバックアップの暗号化、Windowsを異なるハードウェアへ復元するといった高度な機能も備えています。
結論として、このバックアップソフトはデータ保護やPCを以前の状態へ復元する際に重要な役割を果たします。ぜひお試しください。
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ステップ1:USBドライブまたは外付けHDDをPCに接続します。
ステップ2:MiniTool ShadowMaker Trialエディションを開きます。
ステップ3:「バックアップ」画面で、「ソース」にはシステムパーティションがデフォルトで選択されています。「バックアック先」をクリックして、システムイメージを保存するUSB/外付けHDDを選択するだけです。
ステップ4:「今すぐバックアップ」をクリックして、システムバックアップを開始します。

ステップ5:バックアップ完了後、「ツール」>「メディアビルダー」に移動し、起動可能なUSBドライブを作成します。これにより、システムに問題が発生した場合でも、システムイメージの復元をすぐに実行できます。
結論
「User Profile Serviceサービスによるログオンの処理に失敗しました」というエラーに遭遇すると、とても厄介です。しかし、上記のトラブルシューティング手順に従うことで、この問題を効果的に解決できます。まずは、コンピューターの再起動、システムの復元、ユーザープロファイルサービスの有効化、レジストリの編集などを順に試してみてください。
User Profile Serviceサービスによるサインインの処理に失敗しました:よくあるご質問
対処法1:新しいユーザープロファイルを作成する
対処法2:レジストリエントリーを修正する
対処法3:SFC/DISMを実行する
対処法4:最新の更新プログラムをインストールする
対処法5:PCをリセットする