システム予約済みパーティションとは何ですか?削除することができますか?本記事では、これについてご説明します。
システム予約済みパーティションとは?
システム予約済みパーティションとは、Windows 7/8/10をクリーン インストールした際に、システムパーティション(通常はC:ドライブ)の前に配置されるパーティションのことです。Windowsは通常、システム予約済みパーティションにドライブ文字を割り当てませんので、ディスクの管理などのユーティリティーを開いたときにのみ表示されます。
システム予約済みパーティションは、Windows 7で初めて登場したので、以前のバージョンのWindowsにはありません。また、Windows Server 2008 R2以降のServerバージョンのWindowsでもこのパーティションが作成されます。
システム予約済みパーティションの機能とは?
システム予約済みパーティションはなぜ存在するのですか?何か機能があるはずだと考えられる方もいるでしょう。その通りです。このパーティションはいくつかの重要な機能があります。
- まず、システム予約済みパーティションには、Boot ManagerコードとBoot Configuration Databaseが含まれています。
- また、BitLockerドライブ暗号化の機能で必要なスタートアップ ファイル用の領域を予約します。BitLockerを使ってシステム ドライブを暗号化することにした場合は、システム ドライブを再パーティション化する必要はありません。
- Windows 10では、回復環境のデータもシステム予約済みパーティションに格納されます。
システム予約済みパーティションの作成方法とは?削除できるのか?
システム予約済みパーティションは、Windowsのクリーン インストールの際に作成されます。このパーティションのサイズは、Windows 7では100MB、Windows 8では350MB、Windows 10では500MBとなっています。
そのため、システム予約済みパーティションを含むWindows 7のような旧バージョンを、Windows 10のような新しいバージョンにアップグレードする場合は、システム予約済みパーティションを拡張する必要があります。
システム予約済みパーティションの削除は可能ですか?実際に、これはよく聞かれる質問です。ここでは、すでに存在している場合は削除しないことをお勧めします。
Windowsがデフォルトでこのパーティションを隠し、ドライブ文字を割り当てないので、多くの方はシステム予約済みパーティションがあることにさえ気付きません。しかも、重要なファイルを格納していますが、あまり場所を取りません。さらに、BitLockerを使用している場合、あるいは今後使用する場合には必要となります。考えてみると、システム予約済みパーティションが非常に重要であることが分かります。
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Windowsインストール時に作成されないようにする
どうしてもドライブでこのパーティションを使用したくない場合は、そもそも生成されないようにするのが理想的です。新規インストールの前に、他のツール(MiniTool Partition Wizardなど)を使って、ハードディスクをパーティション分割する(ディスクにパーティションを作成する)ことができます。
または、新規インストール時にdiskpart.exeを使ってハードディスクをパーティション分割することもできます。その手順は次のとおりです。
- Windowsのインストール中に「Shift + F10」を押して、コマンド プロンプトのウィンドウを開きます。
- コマンド プロンプトのウィンドウに「diskpart」「と入力して、「Enter」キーを押します。
- 「select disk 0」と入力し、「Enter」キーを押します。
- 「create partition primary」と入力して「Enter」キーを押すと、ドライブの未割り当て領域全体を使って新しいパーティションが作成されます。
- セットアップ プロセスを続行します。パーティションを作成するように求められたら、先ほど作成したパーティションを選択します。
既存のシステム予約済みパーティションを削除したい場合は、その中のすべてのファイルをバックアップしてから、MiniTool Partition Wizardでパーティションを削除できます。
システム予約済みパーティションは、ディスク上の領域を占有して何もしないように思えますが、実際には重要な機能を果たしており、これを削除してもスペースがほとんど解放されません。ですから、このパーティションを無視するのが一番です。