VSyncとは
VSync(垂直同期)は、ゲームのフレームレートをモニターのリフレッシュレートに同期させるグラフィックス技術です。この技術は画面のテアリング問題に対処するため、GPUメーカーが最初に開発しました。
最新の視覚強化技術の1つであるVSyncは、お気に入りのゲームに鮮やかな命を吹き込みます。この技術により、ゲームメーカーは、グラフィックを多用する3Dゲームでも、スムーズで途切れることのないゲームプレイを実現できます。VSync技術について詳しく知るには、MiniToolのこの記事を読み進めて下さい。
主要なVSyncの種類
VSyncには主に5つの種類があります。このセクションでは、それらについて簡単にご紹介します。
- NVIDIA Adaptive VSync: Adaptive VSyncはNVIDIAの専用機能で、NVIDIA設定アプリにあります。モニターのリフレッシュレートを超えるフレームレートではVSyncを利用しますが、フレームレートがモニターのリフレッシュレートを下回ると、VSyncがすぐにオフになります。
- NVIDIA G-Sync: ゲームのフレームレートに合わせてモニターのリフレッシュレートを自動調整します。このSyncテクノロジーを使用すると、ゲームがスムーズになります。VSyncを使用するには、G-Sync対応モニターとNVIDIA GPUが必要です。
- NVIDIA Smooth VSync: これもNVIDIAの専用機能で、グラムがどのフレームレートで動作できるかを計算し、そのフレームレートを維持します。
- AMD FreeSync: NVIDIA G-Syncと似ており、使用するにはFreeSync対応のモニターとAMD GPUが必要です。
- AMD Enhanced Sync: AMD FreeSyncの技術の一部を採用し、FreeSync非対応のモニターに適用することで、ゲームをスムーズにします。
VSyncの利点と欠点
VSyncの利点と欠点は何でしょうか?前述の通り、VSyncはスクリーンテアリングを解消します。これは、VSyncがグラフィックプロセッサをモニターと同じレベルに落とし、より快適に動作できるようにすることを意味します。
この機能は、グラフィックプロセッサがグラフィカルな要求を上回るアプリケーションで役立ちます。VSyncは、エミュレーターを使用してコンピューターで古いゲームをプレイするのが好きなゲーマーにとっても優れた選択肢です。
ゲームの古い仕様に合わせるため、VSyncはフレームレートを遅くすることがあります。VSyncを有効にすると、FPSがモニターの最大リフレッシュレートで制限され、GPUへの過負荷が軽減されます。VSyncの利点を次のようにまとめました。
- VSyncを使用することで、スクリーンテアリングを軽減できる
- VSyncはGPUに内蔵されているため、追加費用を支払う必要がない
- NVIDIAとAMD両方のグラフィックカードと互換性がある
- エミュレーターに対応し、GPUへの負荷を軽減できる
VSyncは、モニターが次の画面に切り替わるのを待つことで動作するため、多少の遅延が発生することがあります。例えば、キー入力やマウスクリック入力が遅れることがあり、これはすばやい反応が求められるゲームプレイには大きな障壁となります。
フレームレートがモニターのリフレッシュレートが超える場合、VSyncは優れています。しかし、グラフィックを多用する瞬間になると、フレームレートがリフレッシュレートを下回り、グラフィックカードの動作も急激に低下します。これはフレームレートの大幅な低下に繋がることがあります。VSyncの欠点を次のようにまとめました。
- 入力遅延を引き起こす可能性がある
- VSyncによってフレームレートが急激に低下することがある
VSyncの使いどころ
VSyncをオンにするかオンにするかは、多くのユーザーが疑問に思っていることです。メリットは確かにありますが、入力の遅延やフレームレートの低下を引き起こすこともあります。VSyncを使うかどうかは、具体的なケースによります。
モニターのリフレッシュレートよりもフレームレートが低い場合はオフにします。テアリングや過剰処理を修正する必要がないときは、常にオフにしておきます。モニターの最大値より多いフレームを描画プロセッサが処理する場合はオンにします。
VSyncとは具体的にどのようなものか、この記事で答えを見つけることができたでしょう。垂直同期について、全体的にご理解いただけたかと思います。