WPADとは?それはどういう意味?Windowsでの使い方は?どのように機能する?PCで無効にすべき?無効にするには?このような質問に対する答えをお探しの方は、この記事をお読み下さい。

WPADとは?

WPADはWeb Proxy Auto-Discovery Protocol(ウェブプロキシ自動検出プロトコル)の略で、PAC(プロキシ自動構成)ファイルとしても知られています。WPADは、ウェブクライアントがネットワーク構成や設定を含むファイルのURLを見つけるために使用するプロトコルです。

提示:
他のプロトコルについて詳しく知りたい方は、MiniTool公式ウェブサイトをご覧下さい。

WPADの仕組み

WPADはDNSやDHCPを使用してPACファイルを見つけます。DHCP検出は、DHCPの割り当ての一部としてエンドユーザーにURLをプッシュすることです。一方、DNS検出は、既知のDNSシステムに関する情報を使用し、経験則に基づいて推測します。

ほとんどのブラウザでは、WPADを使用するよう指示しなければなりません。これは、チェックボックスやボタンを選択することで行われます。この機能は一般的に「自動検出」と呼ばれ、そのように表示されることが多いです。両方の方法に対応するブラウザは、DNSメソッドを試みる前に、DHCPの割り当てを確認します。

DNSメソッドが機能するように、PACのファイル名には必ずwpad.datを含めなければなりません。WPADメソッドを使用する場合、ファイルはMIMEタイプ「application/x-ns-proxy-autoconfig」でウェブサーバーから提供されなければなりません。ブラウザがDHCPでもDNSでもPACファイルを読み取ることができない場合は、インターネットへの直接アクセスを許可します。

WPADを無効にすべき?

セキュリティ研究者は、Windowsにおいてデフォルトで有効になっていて他のOSにも対応しているWPADが、コンピューターユーザーのオンラインアカウント、ウェブ検索、その他の個人データを漏洩する可能性があると警告しています。

このようなオプションを悪用して、ローカルネットワーク上のコンピューターに、攻撃者の支配下にある不正なウェブプロキシを指定したPACファイルが送信されてしまうことがあります。これはオープンなワイヤレスネットワークで起こりやすく、ルーターやアクセスポイントが侵害された場合にもあり得ます。

外出先でコンピューターを他のネットワーク(公共の無線ホットスポットなど)に接続した場合でも、WPADによるプロキシ検出を試みるため、コンピューターの元のネットワークが危険にさらされることがあります。WPADは主に企業環境で使用されていますが、Homeエディションを含むどのWindowsコンピューターでもデフォルトで有効になっています。

そのため、WPADを無効にすることをおすすめします。

WPADを無効にする方法

次の3つの方法でWPADを無効にできます。ニーズに応じて1つ選んで下さい。ただし、どの方法も管理者アカウントが必要です。

方法1: WINS/NetBTの無効化

ステップ1: Windows + Iで「設定」を開きます。

ステップ2: 「ネットワークとインターネット」→「ネットワークの詳細設定」→「アダプターのオプションを変更する」に移動します。

ステップ3: インターネット接続に使用するネットワークアダプターを右クリックして、「プロパティ」を選択します。

ステップ4: 「Internet Protocol 4 (TCP/IP)」をダブルクリックし、「詳細設定」をクリックします。

ステップ5: 「WINS」タブで「NetBIOS over TCP/IPを無効にする」にチェックを入れます。

「NetBIOS over TCP/IPを無効にする」にチェックを入れ

方法2: ローカルグループポリシーエディターから

ステップ1: 「ファイル名を指定して実行」ボックスを開き、「gpedit.msc」と入力してEnterを押します。

ステップ2: 以下のパスを開きます:

ユーザーの構成\管理用テンプレート\Windowsコンポーネント\Internet Explorer

ステップ3: 「自動プロキシスクリプトのキャッシュの使用を許可しない」をダブルクリックし、「有効」と「OK」をクリックします。

「有効」をクリック
「このプログラムはグループポリシーによりブロックされています」の解決策
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方法3: レジストリエディターから

ステップ1: Windows + Rで「ファイル名を指定して実行」ボックスを開き、「regedit」と入力してEnterを押します。

ステップ2: 以下のパスを開きます:

Computer\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\WinHttpAutoProxySvc

ステップ3: 「Start REG_DWORD」をダブルクリックして編集モードに入り、値のデータを4に設定します。

最後に

以上、WPADの基本情報についてお伝えしました。それは何か、どのように機能するか、そして無効にする方法について知ることができます。この記事がお役に立てれば幸いです。

  • hatena