PCが勝手に起動する原因とよくあるケース
夜、部屋でくつろいでいると、突然パソコンの電源が勝手に入る――そんな不思議な現象に遭遇したことはありませんか?その原因は何でしょうか?
PCの電源が勝手に入る理由はさまざまです。例えば:
- 高速スタートアップや自動再起動、ウェイクタイマーなど、Windowsの設定が正しく構成されていない。
- 一部のプログラムやWindows機能によるスケジュールされたタスク。
- Wake-on-LANやPower-on by AlarmなどのBIOS電源設定。
- 電源ボタンの緩み、RAM、電源ユニット、CMOSバッテリー、マザーボードなどのハードウェアコンポーネントに関する問題。
- マウスやキーボードの誤操作による入力。
PCが自動的に起動する現象には、以下のようなケースがあります。
- スリープ状態後
- 夜間の起動
- 休止状態後
- 電源接続時
- ディスプレイ未接続時
状況によって、解決策も異なります。
ケース1:スリープモード中/夜間/休止状態後に、パソコンが勝手に起動する
夜間に、あるいはスリープや休止状態の後にPCが勝手に起動してしまう場合は、Windows 11/10で以下の対処法を試してみてください。スケジュールされたタスク、スリープ解除タイマー、高速スタートアップ、自動再起動などを無効にすることができます。
自己診断:パソコンが自動的に起動する原因を探る
トラブルシューティングを始める前に、まずは問題の原因を特定するための自己診断を行いましょう。「powercfg」コマンドを実行すれば、コンピューターが直近で何によって起動したのかを簡単に確認できます。
ステップ1:「Win + R」キーを押し、「cmd」と入力します。次に、「Ctrl + Shift + Enter」キーを押し、管理者としてコマンドプロンプトを開きます。
ステップ2:「powercfg -lastwake」と入力し、「Enter」キーを押します。

Windowsでは、ウェイクアップの回数や、その原因となったイベントが表示されます。原因としては、特定のデバイスやスケジュールされたタスクなどが挙げられます。
ステップ3:他の便利なコマンドを実行します。
- powercfg /devicequery wake_armed:コンピューターを起動するように設定されているすべてのデバイスを一覧表示します。
- powercfg /waketimers:Windows 11/10で有効になっているスケジュールされたスリープ解除タイマーを表示します。
次に、以下の手順に従って、対象のデバイスまたはタスクを無効にします。
対処法1:スケジュールされたタスクを無効にする
Windows 11/10でPCがスリープモードや休止状態の時に勝手に起動する場合は、スケジュールされたタスクがないか確認してください。
タスクスケジューラを使用すると、プログラムやスクリプト、各種タスクを指定した時間に自動的に実行できます。また、このツールは、処理を完了させるためにシステムを起動し、ルーチンタスクを実行するように設定されている場合があります。
これは、タスクを作成する際に「条件」の下にある「タスクを実行するためにスリーブを解除する」オプションを有効にすることで行えます。
問題を解決するには、スケジュールされたタスクを無効にしてみてください:
ステップ1:「Win + R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「taskschd.msc」と入力して「Enter」キーを押し、「タスクスケジューラ」を開きます。
ステップ2:「タスクスケジューラライブラリ」に移動します。スケジュールされている可能性のあるタスクを確認し、それぞれを右クリックして「無効」または「削除」を選択します。

ステップ3:または、タスクを右クリックして「プロパティ」を選択します。
ステップ4:「条件」タブで、「タスクを実行するためにスリーブを解除する」のチェックを外します。
対処法2:スリープ解除タイマーの設定を変更する
コンピューターが勝手に起動するもう一つの原因として、スリープ解除タイマーの設定が考えられます。
Windowsのスリープ解除タイマーは、スケジュールされたタスクを実行するために、PCをスリープ状態や休止状態から復帰させる機能です。この機能を有効にすると、コンピューターが自動的に起動するようになります。
そのため、この機能を無効にする必要があります。
ステップ1:Windows 11/10の「検索」ボックスに「コントロール パネル」と入力し、開きます。
ステップ2:「表示方法」のメニューから「大きいアイコン」を選択し、「電源オプション」をクリックします。
ステップ3:「プラン設定の変更」>「詳細な電源設定の変更」をクリックします。
ステップ4:「スリープ」>「スリープ解除タイマーの許可」を展開し、「無効」を選択します。

ステップ5:「適用」>「OK」の順にクリックして変更を保存します。
対処法3:デバイスマネージャーでスタンバイ状態解除可能なデバイスを無効にする
場合によっては、スタンバイ状態の解除に対応したデバイス(「powercfg -lastwake」を実行することで確認可能)が原因となり、コンピューターが自動的に起動することがあります。
この問題を解決するには、デバイスマネージャーでこれらのデバイスの設定を無効にしてみてください。
ステップ1:Windows 11/10の「スタート」メニューから「デバイスマネージャー」を開きます。
ステップ2:該当するデバイスを見つけ、1つずつ右クリックして「プロパティ」を選択します。
ステップ3:「電源の管理」タブで、「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」のチェックを外します。
ステップ4:「OK」をクリックします。

無効にした後は、パソコンがスリープ状態から自動的に起動することはないはずです。
対処法4:自動メンテナンスを無効にする
Windowsの自動メンテナンス機能は、セキュリティスキャン、ソフトウェアの更新、システム診断を自動的に実行し、システムの安定性とスムーズな動作を保つように設計されています。
ただし、この機能により、スケジュールされたメンテナンスを完了するために、PCがスリープ状態から自動的に起動することがあります。
そのため、以下の手順に従って、Windows 11/10でこの機能を無効にしてください。
ステップ1:「検索」ボックスから「コントロールパネル」を開きます。
ステップ2:「セキュリティとメンテナンス」に移動し、「メンテナンス」を展開して、「メンテナンス設定の変更」をクリックします。
ステップ3:「スケジュールされたメンテナンスによるコンピューターのスリープ解除を許可する」のチェックボックスをオフにします。その後、「OK」をクリックして変更を保存します。

私の場合、メンテナンス作業は毎日午前2時に実行されます。そのため、夜間にスリープ状態になっていても、パソコンが自動的に起動します。
この設定を無効にすれば、パソコンが自動的に起動することはなくなるはずです。
対処法5:高速スタートアップを無効にする
高速スタートアップは、事前に保存された状態を読み込むことで起動時間を短縮するWindowsの機能です。具体的には、システムを完全にシャットダウンするのではなく、その状態を休止状態ファイルに保存します。起動時には、Windowsがこの状態を読み込み、より迅速に動作を再開します。
ただし、この機能を有効にすると、パソコンが勝手に起動する可能性があります。
そのため、高速スタートアップを無効にする必要があります。
ステップ1:「コントロールパネル」を開き、「電源オプション」をクリックします。
ステップ2:新しいウィンドウで「電源ボタンの動作の選択」をクリックします。
ステップ3:「現在利用可能ではない設定を変更します」リンクをクリックして、シャットダウン設定を有効にします。
ステップ4:「高速スタートアップを有効にする(推奨)」にチェックを入れて、変更を保存します。

対処法6:自動再起動を無効にする
システム設定には、パソコンを自動的に再起動するオプションがあります。これは、システムがクラッシュした際に自動的に再起動を行い、正常な状態に復元するための回復機能です。
ただし、この機能が原因で、コンピューターが勝手に起動してしまうこともあります。
幸いなことに、自動再起動を無効にすることで問題は解決できます。
ステップ1:「Win + R」キーを同時に押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログボックスを開きます。
ステップ2:「systempropertiesadvanced」と入力し、「Enter」キーを押します。
ステップ3:「システムのプロパティ」ウィンドウの「詳細設定」タブで、「起動と回復」の下にある「設定」をクリックします。
ステップ4:「自動的に再起動する」のチェックを外し、「OK」をクリックします。

解決策7:BIOS/UEFIの設定を確認する
Power-on by AlarmやWake-on-LANなどのBIOS/UEFI設定が、コンピューターが勝手に起動する原因となっている可能性があります。
Power-on by Alarmは、リアルタイムクロック(RTC)を使用して、事前に設定された日時でシステムを自動的に起動させる機能です。コンピューターが完全にシャットダウンしている場合でも、この機能によってシステムが起動することがあります。
Wake-on-LAN(WoL)は、ネットワーク規格の一種です。これにより、ネットワーク経由のメッセージによってコンピューターを起動したり、スリープ状態や休止状態から復帰させたりすることができます。このメッセージは一般に「マジックパケット」と呼ばれ、WoL対応デバイスからネットワーク経由で送信されます。
この問題を解決するには、BIOS/UEFIの設定で以下の2つの機能を無効にしてみてください。
ステップ1:Windows 11/10を再起動し、「F2」「Del」またはその他の起動キーを押してBIOSメニューを開きます。
ステップ2:「RTC Alarm Power On」「Power-on by Alarm」「Resume by Alarm」または類似のオプションを探し、無効にします。
ステップ3:「Wake Up on LAN」「Wake On Lan」「Power On By PCI Devices」「Power On By PCI-E」または類似のオプションを探し、無効にします。
ケース2:パソコンの電源は勝手に入るが、画面が表示されない
PCは自動的に起動するものの、モニターに何も表示されない場合があります。これは、ハードウェアの問題によりディスプレイに不具合が生じている可能性を示しています。
対処法1:周辺機器を取り外す
USBメモリ、プリンター、スキャナーなど、不要な周辺機器をすべてから取り外してください。
対処法2:ハードウェアの部品を確認する
モニターとパソコンの接続状態を確認してください。モニターの電源が入っているか、正しい入力ソースが選択されているかもあわせて確認しましょう。また、ケーブルに不具合や緩みがないかも確認してください。
さらに、パソコンのケースを開けて、グラフィックカードやポートに問題がないか確認します。
加えて、RAM、CPU、電源ユニットについてもチェックが必要です。
ケース3:電源に接続するとPCが自動的に起動する
ノートパソコンを電源に接続すると、自動的に起動してしまうことがあります。この問題を解決するには、BIOSで「Restore AC Power Loss」機能を無効にする、ハードリセットを行う、消耗したCMOSバッテリーを交換するなどの方法があります。
対処法1:電源設定を調整する
ステップ1:「コントロールパネル」>「電源オプション」を選択します。
ステップ2:「プランの設定の変更」>「詳細な電源設定の変更」に進みます。
ステップ3:「スリープ」>「スリープ解除タイマーの許可」を展開します。
ステップ4:「無効」に設定し、変更を保存します。これにより、スケジュールされたタスクによってPCのスリープ状態が解除することを回避できます。
対処法2:BIOS設定を変更する
PCを電源に接続した際に自動的に起動する問題は、主にBIOSの設定が正しくないことが原因です。BIOSには「Restore AC Power Loss」というオプションがあり、停電後にコンピューターがどのように再起動するかを制御します。
この機能を無効にすることをおすすめします。
ステップ1:再起動中に「Delete」キーまたは「F2」キーを押して、BIOS メニューを開きます。
ステップ2:「Power」または「Advanced」の項目で、「Restore AC Power Loss」「AC Recovery」「Restore on AC Power Loss」、または類似のオプションを「Power Off」に設定します。

対処法3:故障したCMOSバッテリーを交換する
マザーボードのCMOSバッテリーに不具合があると、電源に関するさまざまな問題が発生することがあります。この場合は、パソコンのケースを開けて、故障がないか確認してください。
異常が見つかった場合は、バッテリーを交換することで、自動再起動の問題を解決できる可能性があります。
対処法4:マザーボードのジャンパーを確認する
ジャンパーとは、マザーボード上の小さなコネクタで、ハードウェア設定に使用されます。電源を接続しただけでコンピューターが自動的に起動する場合は、自動起動に関するジャンパー設定が有効になっていないか確認してください。
ご提案:システムをバックアップする
ソフトウェアの問題によりパソコンが自動的に起動してしまう場合は、問題を修正した後、パソコンのバックアップを作成することをおすすめします。これにより、次回同様の問題が発生した際、関連する設定を確認して変更することなく、パソコンを以前の状態にすばやく復元することができます。
システムのバックアップに関しては、MiniTool ShadowMakerを推奨します。これはプロ仕様なPCバックアップソフトで、ファイル、フォルダー、ディスク、パーティション、およびシステムを簡単かつ効果的にバックアップするよう設計されています。
このソフトには、スケジュールバックアップ、差分バックアップ、増分バックアップなど、数多くの高度なバックアップオプションが用意されています。さらに、バックアップを識別しやすくするためのコメントの追加や圧縮レベルの変更などの設定も行えます。
Windowsシステムをバックアップするには、下記の手順に沿って操作してください。
ステップ1:USBメモリまたは外付けHDDをパソコンに接続します。
ステップ2:MiniTool ShadowMakerをインストールして起動します。
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ステップ3:「バックアップ」タブで、システムパーティションがデフォルトでバックアップソースとして選択されていることがわかります。「バックアップ先」をクリックして、システムイメージファイルを保存するドライブを選択します。
ステップ4:「今すぐバックアップ」をクリックして、すぐにバックアップタスクを実行します。

結論
パソコンが勝手に起動してしまう問題は厄介ですが、心配はいりません。上記の3つのケースで紹介した対処法を試せば、この問題を解決できるはずです。スケジュールされたタスクやスリープ解除タイマー、高速スタートアップを無効にしたり、BIOSの設定を調整したり、ハードウェアの状態を確認したりしてみてください。
なお、万が一に備えて、パソコンが正常に動作しているうちにバックアップを取っておくことも忘れないようにしましょう。
パソコンが勝手に起動する:よくあるご質問
1.電源ユニットを確認する
2.RAMをテストする
3.接続の緩みを確認する
4.BIOSを更新またはリセットする
5.ドライバーを更新する
1.「検索」ボックスで「イベントビューアー」と入力して開きます。
2.「Windowsログ」>「システム」に移動します。
3.右側の「現在のログのフィルター」をクリックします。
4.「イベントIDを含める/除外する」欄に「6005」と入力します。
5.「OK」をクリックすると、最初の項目に最近の起動時刻が表示されます。
1.電源設定を確認
2.自動シャットダウンを無効化
3.ドライバーとBIOSを更新
4.マルウェアやウイルスのスキャンを行う
5.SFCを実行
6.スリープモードを無効化