「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」にチェックできず、オプションがグレー表示されることがあります。主な原因は、EFS機能の無効化やWindowsのエディション、ドライブのファイルシステムなどです。MiniToolのこの記事では、オプションを有効にする方法やSFCスキャンなどの対処法に加え、BitLockerなどの代替となる暗号化方法も紹介します。

原因と対処法一覧

「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」がチェックできない原因ごとの確認方法と対処法は以下の通りです。詳しくは各見出しをご参照ください。

原因確認方法主な対処法
Windows Homeエディション設定」 > 「システム」 > 「バージョン情報Proへアップグレード、またはBitLockerやサードパーティ製暗号化ソフトを利用
EFSが無効サービスやレジストリを確認EFSを有効にする
ドライブがNTFSではないドライブのプロパティNTFSへ変換
システムファイルの破損SFC/DISMを実行システムファイルを修復

「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」がチェックできない原因

「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」がグレー表示され、チェックできない原因として、主に以下の4つが考えられます。

  • EFSが無効化されている:Windowsで暗号化ファイルシステムが無効になっている場合、この機能は利用できません。
  • Windowsエディションの制限:EFSはWindows Homeエディションではサポートされていないため、オプションがグレー表示されます。
  • システムファイルの破損:EFS関連のシステムファイルが破損または欠落していると、暗号化機能が正常に動作しない場合があります。
  • ドライブがNTFS形式ではない:ドライブのファイルシステムによっては、「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」機能を利用できない場合があります。FAT32やexFATを使用している場合は、NTFS形式であるか確認してください。
提示:
Windows 10 バージョン1607以降では、FATやexFATに対するEFSサポートが追加されています。

Windows 11/10で「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」がグレー表示される時の対処法

この問題に対処するには、いくつかの方法があります。まずはWindowsのエディションを確認し、EFSに対応しているか確かめましょう。それ以外の場合は、EFSを有効にし、システムファイルを修復し、NTFSに変換してみてください。

方法1:Windowsエディションを確認する

通常、「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」は、Windows Pro、Enterprise、およびEducation版でのみ機能します。暗号化オプションがグレー表示されている場合は、Windowsのエディションを確認してください。

ステップ1:Windows 11/10「設定」>「システム」>「バージョン情報」に移動します。

ステップ2:「Windowsの仕様」の下で、使用しているエディションを確認できます。

「Windowsの仕様」の下で使用しているエディションを確認する

あるいは、「ファイル名を指定して実行」コマンドを開き、「winver」と入力して「OK」をクリックします。「Windowsについて」ポップアップで、使用中のエディションを確認できます。

Homeエディションの場合、EFSでの暗号化はできません。Pro/Education/Enterpriseへのアップグレードのほか、サードパーティ製ツールを使う方法もあります(詳しくは後述の「ファイルやフォルダを暗号化する別の方法」をご参照ください)。

方法2:EFSを有効にする

前述の通り、暗号化ファイルシステムが無効になっている場合、暗号化オプションはグレー表示されます。

次のセクションでは、サービス、レジストリエディター、グループポリシーエディター、またはコマンドプロンプトでデータを保護するための暗号化を有効にする方法をご紹介します。

オプション1:暗号化ファイルシステムを自動に設定する

デフォルトでは、暗号化ファイルシステムサービスは手動起動で設定されています。以下の手順に従って自動起動に設定してください:

ステップ1:「Win + R」キーを押してファイル名を指定して実行」ダイアログボックスを開きます。

ステップ2:「services.msc」と入力し、「OK」をクリックして「サービス」を開きます。

ステップ3:下にスクロールして「Encrypting File System(EFS)」を探し、このサービスをダブルクリックします。

ステップ4:「プロパティ」ウィンドウで、「スタートアップの種類」のドロップダウンメニューから「自動」を選択します。

「スタートアップの種類」のドロップダウンメニューから「自動」を選択する

ステップ5:「適用」>「OK」をクリックして変更を適用します。

オプション2:レジストリエディターでキーを変更する

Windowsレジストリは、OSとアプリの設定をすべて保存します。これらの設定を変更してカスタマイズできます。Windows 11/10で「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」がチェックできない問題を修正するには、いくつかのキーを変更してみてください。

提示:
Windowsレジストリを誤って操作すると、深刻な問題が発生する可能性があります。そのため、操作を開始する前にレジストリのバックアップを作成するか、システムの復元ポイントを作成してください。

ステップ1:「ファイル名を指定して実行」ウィンドウで「regedit」と入力し、「Enter」キーを押します。

ステップ2:次のパスに移動します:

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\FileSystem

ステップ3:右側の「NtfsDisableEncryption」キーをダブルクリックします。

ステップ4:「値のデータ」を「0」に設定し、「OK」をクリックします。その後、システムを再起動してEFSを有効化します。

NtfsDisableEncryptionキーの値のデータを0に設定する

オプション3:グループポリシーを確認する

「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」がグレー表示される場合、ローカルグループポリシーエディターでこの機能が無効化されていないか確認してください。

ステップ1:Windows 11/10の「検索」ボックスに「gpedit.msc」と入力し、「キー」を押します。

ステップ2:「コンピューターの構成」>「管理用テンプレート」>「システム」>「ファイルシステム」>「NTFS」に移動します。

ステップ3:「すべてのNTFSボリュームで暗号化を許可しない」をダブルクリックします。「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」オプションを有効にするには、「無効」にチェックを入れます。または、「未構成」にチェックを入れることもできます。

「すべてのNTFSボリュームで暗号化を許可しない」を無効または未構成に設定する

ステップ4:最後に、変更を保存します。

オプション4:コマンドプロンプトでEFSを有効にする

Windows 10/Windows 11で「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」がグレーアウトしている問題を修正するには、コマンドプロンプトで直接EFSを有効にする方法があります。

具体的な操作手順は以下の通りです。

ステップ1:検索ボックスで「コマンドプロンプト」と入力し、「管理者として実行」をクリックします。

ステップ2:CMDウィンドウで「fsutil behavior set disableencryption 0」と入力し、「Enter」キーを押します。

ステップ3:システムを再起動します。その後、ファイル暗号化オプションがまだグレー表示のままかどうかを確認します。

方法3:SFCとDISMスキャンを実行する

「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」機能は、システムファイルが破損している場合には利用できない可能性があります。そのため、SFCとDISMを実行してシステムファイルの破損を修復する必要があります。

SFC(システムファイルチェッカー)は、破損したファイルを検証し、キャッシュされたコピーで置き換えます。DISM(展開イメージのサービスと管理) は、Windowsイメージ(.wimファイル)の問題をスキャンし、修復します。

ステップ1:管理者権限でコマンドプロンプトを起動します。

ステップ2:「sfc /scannow」コマンドを入力し、「Enter」キーを押します。

「sfc /scannow」コマンドを入力する

検証が完了したら、EFSでファイルやフォルダを暗号化できるかどうか確認してください。

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それでも「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」オプションがチェックできない場合は、DISMを実行しましょう。以下のコマンドを1つずつ実行してください:

  • DISM /Online /Cleanup-Image /CheckHealth
  • DISM /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
  • DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth

方法4:FAT32をNTFSに変換する

暗号化機能を利用するには、そのドライブがNTFSファイルシステムを使用している必要があります。暗号化オプションがグレー表示されている場合は、FAT32パーティションを使用している可能性があります。

まずはドライブが実際にどのファイルシステムを使用しているか確認しましょう。ドライブを右クリックして「プロパティ」を選択し、「全般」タブでファイルシステムの種類を確認できます。NTFS以外の場合は、以下の手順で変換してください。

提示:
この方法は、Windows 7および8、さらにWindows 10 バージョン1607以前に適用されます。私のPCはWindows 10 バージョン2004を使用しているため、exFATおよびFATパーティションでも暗号化機能を引き続き利用できます。

ステップ1:管理者としてコマンドプロンプトを起動します。

ステップ2:以下のコマンドを実行します:convert J: /fs:ntfs。「J:」は実際に使っているドライブの文字に置き換えてください。

「format J: /fs:ntfs」 コマンドを実行する
提示:
さらに、MiniTool Partition Wizardなどのパーティションマネージャーを使用してFAT32をNTFSに変換することもできます。

exFATをNTFSに変換する場合、直接変換できるコマンドは存在しません。そのため、「format J: /fs:ntfs」 コマンドを実行する必要があります。ただし、フォーマットを行うとディスク上のデータはすべて削除されるので注意してください。

そのため、データ損失を防ぐために、事前に重要なファイルをバックアップしておくことをおすすめします。無料のバックアップソフト「MiniTool ShadowMaker」が役に立ちます。

「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」とは

「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」は、Windowsの暗号化ファイルシステム(EFS)を利用してファイルやフォルダを暗号化する機能です。

暗号化されたデータは、適切なユーザー権限や暗号化キーを持つユーザーのみがアクセスできます。そのため、機密ファイルの保護に役立ちます。

利用する際の注意点

  • この機能はWindows Homeでは利用できません。
  • 暗号化キーを紛失するとデータを復号できなくなるため、事前にバックアップしてください。

「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」機能の使い方

ファイルまたはフォルダを暗号化するには、下記の手順に沿って操作してください。

ステップ1:暗号化したい項目を右クリックし、「プロパティ」を選択します。

ステップ2:「全般」タブで「詳細設定」をクリックし、「属性の詳細」ウィンドウを開きます。

ステップ3:「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。

「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」にチェックを入れる
提示:
ファイルまたはフォルダを復号化するには、その機能のチェックボックスをオフにしてください。

ステップ4:「適用」と「OK」をクリックすると、暗号化に関する警告が表示され、オプションを選択するよう求められます。

以下のことを推奨します:

  • ファイルとその親フォルダを暗号化する
  • このフォルダ、サブフォルダ、ファイルに変更を適用する

暗号化後、フォルダまたはファイルにロックアイコンが表示されることがわかります。

ステップ5:「属性の詳細」で「詳細」をクリックし、このファイル/フォルダにアクセスできるユーザーを選択して「キーのバックアップ」をクリックします。その後、画面の指示に従ってキーのバックアップを行います。

「キーのバックアップ」をクリックする

ファイルやフォルダを暗号化する別の方法

「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」オプションに加え、別の方法でフォルダやファイルを暗号化できます。例えば、7-ZipやAxCrypt、VeraCryptなどのサードパーティ製暗号化ツールは、Windows Homeを含むすべてのエディションで利用できます。

また、Windows 10/11のPro、Enterprise、Education版にはBitLocker機能が搭載されており、個々のファイルやフォルダではなく、ドライブ全体を暗号化できます。Home版の場合はBitLockerは利用できませんが、対応するデバイスでは「デバイスの暗号化」機能を利用できる場合があります。

必要に応じて適切な方法を選んでください。

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MiniTool ShadowMakerでデータを保護する

データ暗号化に加え、重要なデータを安全に保つ別の方法があります。それは、MiniTool ShadowMakerを実行し、貴重な写真、ドキュメント、動画などをバックアップすることです。

MiniTool ShadowMakerは、ファイル、フォルダ、システムのバックアップに対応したバックアップソフトです。自動バックアップ機能に加え、バックアップデータの暗号化にも対応しており、重要なデータを安全に保護できます。

このツールでデータを保護する手順は以下の通りです。

ステップ1:USBドライブまたは外付けハードドライブをPCに接続します。

ステップ2:MiniTool ShadowMakerトライアルエディションをダウンロード、インストールし、起動します。

MiniTool ShadowMaker Trialクリックしてダウンロード100%クリーン&セーフ

ステップ3:「バックアップ」ページで、「ソース」>「フォルダーとファイル」の順にクリックして、バックアップしたいファイルまたはフォルダを選択します。また、「バックアップ先」をクリックし、外部ドライブを保存先として選択します。

ステップ4:バックアップを暗号化するには:

1.「バックアップ」画面に戻り、「オプション」>「バックアップオプション」>「パスワード」の順にをクリックします。

2.パスワード保護を有効にし、AES256などのデータ暗号化オプションを選択します。

3.パスワードを入力して確認した後、「OK」をクリックします。

MiniTool ShadowMakerでバックアップを暗号化する

ステップ5:「今すぐバックアップ」をクリックして、バックアッププロセスを開始します。

「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」がチェックできない・グレー表示に関するFAQ

エクセルの内容を暗号化してデータをセキュリティで保護するにはどうすればいいですか?
Excelファイルも通常のファイルと同様に、右クリックして「プロパティ」>「詳細設定」から「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」を有効にできます。なお、Excelには「ファイル」>「情報」>「ブックの保護」>「パスワードを使用して暗号化」という独自の暗号化機能も用意されています。用途に応じて使い分けてください。
Windows 11 Homeで暗号化ファイルシステムは利用できますか?
いいえ。EFSは、Windows Pro、Enterprise、Educationエディションで利用できます。Windows Homeではサポートされていません。
Windows 11 Homeでフォルダを暗号化する方法は?
Windows 11 Homeでフォルダを暗号化するには、AxCryptや7-ZIPのようなサードパーティ製暗号化ツールを使用するのが良い選択肢です。
EFSとBitLockerの違いは何ですか?
EFSはファイルやフォルダ単位でデータを暗号化する機能です。一方、BitLockerはドライブ全体を暗号化する機能で、OSドライブや外付けドライブの保護に適しています。

まとめ

「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」がグレー表示でチェックできない場合、多くはWindowsのエディションやEFSの設定、ドライブのファイルシステムが原因です。本記事で紹介した方法を順番に試すことで、ほとんどのケースは解決できるはずです。Windows Home版でEFSが使えない場合は、別の暗号化方法もあわせてご検討ください。

また、大切なデータを安全に保護するためには、MiniTool ShadowMakerの暗号化バックアップ機能を活用し、定期的にバックアップを作成することをおすすめします。

  • hatena