上書きに気づいたら最初にすべきこと
以前のバージョンを復元できる可能性を下げないために、気づいた瞬間に次の3つを守ってください。
- それ以上、保存しない:上書き保存を重ねるほど、自動保存データや履歴情報も新しい内容で上書きされます。
- Word文書をむやみに閉じない:閉じていなければ「元に戻す」操作が使える可能性があります。
- 同じファイルへの新規保存を避ける:復元を試みる前に、現在の状態を別名で保存し退避させておくと安全です。
これらを踏まえたうえで、以下の方法を順番に試してください。
方法1. Ctrl + Zキーで元に戻す
Word文書をまだ閉じていない場合は、Ctrl + Zキーを押して、上書き保存前の状態に戻せないか確認しましょう。Wordの「元に戻す」履歴は保存操作をまたいで有効なため、保存直後でも複数回押すことで以前の内容に戻せることがあります。うまくいかない場合は、以下の方法を試してください。
方法2. OneDrive/SharePointのバージョン履歴から復元する
Microsoft 365でOneDriveやSharePoint上のファイルを編集している場合、Wordには変更履歴を自動的に記録する「バージョン履歴」機能があります。ローカル保存のファイルよりも復元できる可能性が高いため、OneDriveを使っている方はまずこの方法を試してください。
- Wordで対象のファイルを開きます。
- 上部の「ファイル名」の右にある下矢印、または「ファイル」→「情報」→「バージョン履歴」をクリックします。
- 表示された一覧から上書き前の日時のバージョンを選び、「開く」をクリックします。
- 内容を確認し、問題なければ「復元」をクリックして現在のバージョンとして保存します。
ブラウザ版のOneDriveからでも、該当ファイルを右クリック→「バージョン履歴」で同様に復元可能です。ローカルにのみ保存している場合はこの機能は使えないため、方法3以降に進んでください。
方法3. ファイル履歴から復元する
Windows 10にファイル履歴機能がオンになっている場合は、ファイル履歴から直接、以前のバージョンのWordファイルを復元してください。詳細操作は以下の通りです(この方法は、Windowsのバックアップ機能がオンになっている場合のみ有効です):
- 上書き保存したWordファイルを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「以前のバージョン」タブをクリックします。
- いくつかの異なるバージョンを見つけた場合、目的のバージョンを選択し、「復元」ボタンをクリックします。
「利用可能な以前のバージョンはありません」と表示された場合は、Windowsの「ファイル履歴」機能がオンになっていない可能性があります。
ファイル履歴機能をオンにする方法:
- Windows + Rキーを押し、「control panel」と入力し、Enterキーを押して、コントロールパネルを開きます。
- 「システムとセキュリティ」→「ファイル履歴」をクリックします。
- 「オンにする」ボタンをクリックし、「ファイル履歴」機能をオンにします。

「ファイル履歴」機能を有効にすると、ファイルのコピーが保存され、紛失や破損の際にファイルを取り戻すことができるようになります。
方法4. 自動回復ファイルから復元する
「自動回復」はローカル保存のファイルを対象に、一定間隔で一時バックアップファイル(.asd/.wbk)を作成する機能です。「自動回復」機能がオンになっていれば、以下の場所から一時バックアップファイルを直接探せます。
- C:¥Users¥ユーザー名¥AppData¥Roaming¥Microsoft¥Word¥
- C:¥Users¥ユーザー名¥AppData¥Local¥Microsoft¥Office¥UnsavedFiles
エクスプローラーのアドレスバーに上記パスを貼り付けてEnterを押すと、該当フォルダが開きます(ユーザー名は実際のアカウント名に置き換えてください)。見つからない場合は隠しファイルを表示してから再確認してください。
「自動回復」機能がオフになっている場合は、次の手順でオンにしておきましょう。
- Microsoft Wordアプリを開きます。
- 「ファイル」→「オプション」→「保存」の順にクリックします。
- 「次の間隔で自動回復用データを保存する」にチェックを入れ、間隔時間を設定します。また、「保存しないで終了する場合、最後に自動保存されたバージョンを残す」ボックスにもチェックを入れます。
方法5. データ復元ソフトで復元する
ここまでの方法で必要なファイルを取り戻せなかった場合は、サードパーティのデータ復元ソフトウェアの出番です。上書き保存によって古いバージョンのデータがディスク上から完全に消えたわけではなく、新しいデータに上書きされるまでの間は復元できる可能性が残っています。
専門的なデータ復元ソフトMiniTool Power Data Recoveryは、Windowsパソコン、USBフラッシュドライブ、メモリカード、外付けハードドライブなどから削除・紛失したファイルを復元できます。直感的なインターフェイスで、初心者でも迷わず操作できます。
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- MiniTool Power Data Recoveryをダウンロードしてインストールした後、起動してメインインターフェイスに入ります。
- 「論理ドライブ」モジュールにリストされたドライブから復元したいWordファイルを含むドライブを選択し、「スキャン」ボタンをクリックします。
- スキャンプロセスが終了した後、スキャン結果から必要なWordファイルを見つけます。
- 「保存」ボタンをクリックしてファイルを新しい場所に保存します。

方法6. システムの復元を実行する
システムの復元を使ってパソコンを以前の状態に戻す方法もありますが、注意が必要です。
Windowsの復元ポイントは基本的にシステム設定やインストール済みアプリを対象としており、デスクトップやドキュメントフォルダ内の個人ファイルは対象外になっているケースが多くあります。
そのため、この方法での文書復元は他の方法に比べて成功率が低い点を理解したうえで、最後の手段として試してください(事前に復元ポイントを作成している環境でのみ有効です)。
復元の方法:
- 「スタート」->「設定」->「更新とセキュリティ」->「回復」の順にクリックします。「PCの起動をカスタマイズする」の下にある「今すぐ再起動」をクリックします。
- 「詳細オプション」ウィンドウの「システムの復元」をクリックし、指示に従ってシステムの復元ポイントを選択し、Windowsシステムを以前の状態に復元します。
今後のためにバックアップを習慣にする
ファイルを確実に復元する最も簡単な方法は、そもそもバックアップから戻すことです。重要なファイルは日頃からバックアップを取っておくことを強くおすすめします。
Windows OSやファイル・フォルダー・パーティションをまるごとバックアップしたい場合は、MiniTool ShadowMakerが便利です。自動バックアップのスケジュール設定や増分バックアップにも対応しています。
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まとめ
上書き保存してしまったWordファイルを元に戻したい場合は、まずCtrl+Zを試し、OneDriveを使っているならバージョン履歴を確認しましょう。それでもダメなら、Windowsのファイル履歴やWordの自動回復ファイルを試し、MiniTool Power Data Recoveryのようなデータ復元ソフトでディスクをスキャンしてください。
とはいえ、最も確実で手間のかからない方法は、日頃からバックアップを取っておくことです。重要なファイルは、MiniTool ShadowMakerなどを使って定期的にバックアップする習慣をつけましょう。
MiniToolソフトウェアの使用中に問題があれば、[email protected] までお気軽にお問い合わせください。
よくある質問(FAQ)
保存場所や仕組みが異なるため、自分がどちらの環境で作業しているか確認しておくと復元がスムーズです。