Microsoftから提供されているWindows更新プログラムには、いくつの種類があるかご存じですか?Windows 10/11パソコンに利用可能なすべての更新プログラムをインストールする必要はあるのでしょうか?本記事では、MiniToolソフトウェアが様々な種類のWindows更新プログラムをご紹介し、それらをインストールすべきかどうかの判断に役立てていただけます。

異なる種類のWindows更新プログラム

Microsoftは、Windows 10から「Windows as a Service/サービスとしての Windows」というサービスモデルを導入しました。このモデルにより、Microsoftはユーザーエクスペリエンスの向上と改善に取り組んでいます。たとえば、さまざまな種類のWindows更新プログラムを継続的にリリースしています。これらの更新プログラムの中には必須のものもあれば、オプションのものもあります。新機能や機能強化を含む更新プログラムもあれば、システムの問題を解決するためのバグ修正だけを含むものもあります。

Windowsの更新プログラムは、システムの更新に限られません。Windows悪意のあるソフトウェア削除ツールやMicrosoft Defender Antivirusなど、Microsoft製品の更新プログラムもあります。

Windows Updateに表示されている更新プログラムが、どの種類のものかご存じですか?この記事では、Windows 10/11向けの更新プログラムの種類を一覧にして、それぞれをインストールするべきかどうかを判断する手助けをします。

Windows 11/10で他のデバイスへのアップデートのアップロードを停止する方法
Windows 11/10で他のデバイスへのアップデートのアップロードを停止する方法

この記事では、さまざまな状況において、Windows 11/10で他のデバイスへのアップデートのアップロードを停止する方法をご紹介します。

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*Windows 10/11の機能更新プログラム

機能更新プログラムは、技術的にはWindows OSの新バージョンに相当します。Windows 10/11の機能更新プログラムは、非常に定期的にリリースされています。以前は、MicrosoftはWindows 10向けに年に2回の頻度で機能更新プログラムを提供していましたが、2022年以降は年に1回へと変更されました。これは新しいWindows 11も同様で、Windows 10およびWindows 11の機能更新プログラムは、毎年秋にリリースされます。実際の時間は変わる可能があります。

機能更新プログラムには、常に新機能のセットやWindowsオペレーティングシステムに対する大幅な改善が含まれています。更新プログラムの名称は、通常リリースされた年と月にちなんで付けられます。たとえば、Windows 10の最新の更新プログラムはWindows 10 November 2022 Update(2022年10月18日リリース)です。また、以前の命名規則によると、秋にリリースされる機能更新プログラムは「Windows 10、バージョン**H2」と表記され、「**」はリリース年を表します。

たとえば、最新のWindows 10更新プログラムは「Windows 10 22H2」です。そのため、この更新プログラムは Windows Update上で「Windows 10、バージョン22H2の機能更新プログラム」と表示されます。

Windows Update上で「Windows 10、バージョン22H2の機能更新プログラム」と表示され

Windows 10/11の機能更新プログラムはシステムに大きな変更をもたらすため、サポート期間内である限り、自動的にダウンロードおよびインストールされることはありません。

Windows 10/11の機能更新プログラムをインストールする前にパソコンをバックアップしましょう

理論上、機能更新プログラムをインストールしてもファイルが削除されたり、システムが破損したりすることはありません。しかし、予期せぬトラブルを避けるために、事前にファイルをバックアップしておくことをおすすめします。MiniTool ShadowMakerを使ってフルバックアップを作成することができます。

このMiniTool製ソフトウェアは、Windows専用のバックアップソフトで、最新のWindows 11、Windows 10、Windows 8.1/8、Windows 7を含むすべてのバージョンに対応しています。ファイル、フォルダー、パーティション、ディスク、システム全体をバックアップすることが可能です。このソフトウェアには試用版があり、30日間は無料で使用できます。

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システムを最新バージョンに更新する前に、パソコンを外付けハードドライブにバックアップしておくべきです。

Windows 10/11の機能更新プログラムをダウンロードしてインストールする方法

>>最新のWindows 10機能更新プログラムをインストールする

ステップ1:「Win + I」キーを押して、設定アプリを開きます。

ステップ2:「更新とセキュリティ」>「Windows Update」に進みます。

ステップ3:Windows Updateに最新のWindows 10更新プログラムが表示されているか確認します。表示されていない場合は、「更新プログラムのチェック」ボタンをクリックして再確認してください。表示されている場合は、「ダウンロードしてインストール」ボタンをクリックして、機能更新プログラムのダウンロードとインストールを開始します。

ステップ4:「今すぐ再起動」をクリックして、更新を完了します。このプロセス中にパソコンが数回再起動することがありますが、心配する必要はありません。

>>最新のWindows 11機能更新プログラムをインストールする

Windows 11には新しいハードウェアおよびシステム要件があります。デバイスに Windows 11をインストールしたい場合は、まずお使いのPCがWindows 11を実行できるかどうかを確認する必要があります。実行可能であれば、以下の手順に従ってWindows 11を入手できます。

ステップ1:「Win + I」キーを押して、設定アプリを開きます。

ステップ2:左側のパネルから「Windows Update」をクリックします。

ステップ3:「ダウンロードしてインストール」ボタンをクリックして、デバイスにWindows 11をインストールします。

ステップ4:「今すぐ再起動」をクリックします。同様に、パソコンは数回再起動する場合があります。

最新のWindows 11機能更新プログラムをインストール

機能更新プログラムのインストール後に失われたファイルを復元する

オプション1:以前のバックアップを復元する

機能更新プログラムのダウンロードとインストール前にMiniTool ShadowMakerを使ってパソコンをバックアップしていた場合は、そのバックアップファイルからデータを復元できます。

オプション2:MiniTool Power Data Recoveryを使用する

バックアップがない場合でも、無料のデータ復元ソフトを使ってファイルを取り戻すことができます。おすすめはMiniTool Power Data Recoveryです。このMiniTool製ソフトウェアは、Windows 11/10/8/7上であらゆる種類のデータ保存デバイスからファイルを復元できるように設計されています。ファイルが上書きされていない限り、このファイル復元ツールはデータを取り戻すことが可能です。

このソフトが目的のファイルを見つけられるか不安な場合は、まず無料版を使って対象ドライブをスキャンし、スキャン結果を確認できます。また、無料版は1GBのデータを無料で復元できます。

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以下は、MiniToolのデータ復元ソフトウェアを使って失われたファイルを救出する手順です。

ステップ1:ソフトウェアを開き、メインインターフェイスに入ります。

ステップ2:ソフトウェアは、検出可能なすべての論理ドライブをインターフェース上に表示します。データを復元したいドライブを見つけて、そのドライブにカーソルを合わせ、「スキャン」ボタンをクリックしてスキャンを開始します。失われたファイルの元の保存場所が不明な場合は、「デバイス」タブに切り替えて、ディスク全体を選択しスキャンすることも可能です。

MiniTool Power Data Recoveryで「論理ドライブ」と「デバイス」から場所を選択してスキャン

ステップ3:このソフトウェアはスキャン中にスキャン結果をリアルタイムで表示します。しかし、復元の精度を確保するために、スキャンが完全に終了するまで待つことをおすすめします。その後、スキャン結果から必要なファイルを探すことができます。

スキャン結果から必要なファイルを見つけ

ステップ4:復元したいファイルを選択します。復元先の保存フォルダーは、元のファイルの保存場所と異なる場所を指定してください。そうしないと、失われたファイルが上書きされてしまい、復元できなくなる可能性があります。

以前のWindowsバージョンに戻す方法

Microsoftは、更新をインストールしたことを後悔したユーザーのために、元の状態に戻すための猶予期間を設けています。新しいWindowsバージョンに更新・アップグレードしたあとで、気に入らなかったり、PCに不具合が発生したりする場合は、10日以内であれば以前のWindowsバージョンに戻すことが可能です。

Windows 11の回復オプション:複数の選択肢がある
Windows 11の回復オプション:複数の選択肢がある

この記事では、Windows 11の回復オプションと、Windows 11で発生している問題のトラブルシューティングに使用する方法を紹介します。

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以下は、Windows 11およびWindows 10で以前のWindowsバージョンに戻す2つの方法です。

Windows 10の場合:

ステップ1:「Win + R」を押して、設定アプリを開きます。

ステップ2:「更新とセキュリティ」>「回復」に進みます。

ステップ3:「前のバージョンのWindows 10に戻す」の下にある「開始する」をクリックします。その後、画面の指示に従って操作を進めます。この操作でファイルが削除されることはありませんが、新しくインストールされたアプリやドライバーは削除され、変更された設定も元に戻されます。

Windows 10で「前のバージョンのWindows 10に戻す」の下にある「開始する」をクリック

Windows 11の場合:

ステップ1:「Win + I」を押して、設定アプリを開きます。

ステップ2:「システム」>「回復」に進みます。

ステップ3:「回復オプション」の下にある「戻す」をクリックします。その後、画面の指示に従って以前のWindowsバージョンに戻します。この操作ではファイルは保持されますが、アップグレード後にインストールしたアプリやドライバーは削除され、変更した 設定も元に戻されます。

Windows 11で「回復オプション」の下にある「戻す」をクリック

*Windows 10/11の累積更新プログラム

累積更新プログラムは、「品質更新プログラム」とも呼ばれ、品質の向上、バグ修正、セキュリティ修正などが含まれています。通常、少なくとも月に2回リリースされます。

月例の品質更新プログラムには、以下の種類があります:

  • B」リリース:Windows 10/11の「B」更新プログラムは、毎月第2火曜日にリリースされ、セキュリティの向上や一部の品質修正が含まれます。そのため、Patch Tuesday/パッチチューズデーアップデートとも呼ばれています。
  • 「C」および「D」リリース:Windows 10/11の「C」および「D」更新プログラムは、それぞれ月の第3週と第4週にリリースされます。これらはオプションのプレビュー更新で、セキュリティ以外の修正が含まれています。翌月のパッチチューズデーアップデートには、これら2つの更新プログラムでの改善内容が含まれます。

*Windows 10/11のセキュリティ更新プログラム

毎月第2火曜日(パッチチューズデー)に、MicrosoftはWindows 10/11における脆弱性の修正を含むセキュリティ更新プログラムを公開します。これらのセキュリティ更新は、通常その月の最初の累積更新プログラム にまとめられて配信・インストールされます。加えて、Microsoft Updateカタログからセキュリティ更新プログラムのオフラインインストーラーを入手することも可能です。

ただし、重大な脆弱性が発見され、Microsoftが緊急の対応が必要と判断した場合は、Out-of-band/緊急更新プログラムをリリースすることがあります。これはパッチチューズデーのスケジュールに従いません。

*Windows 10/11のサービススタック更新プログラム(SSU)

Microsoftは、Windows Updateに関連する問題を解決するためにサービススタック更新プログラム(SSU)もリリースします。他の更新プログラムを正常にインストールできるようにするために、サービススタック更新プログラムは毎月の更新プログラムの前にリリースされるのが一般的です。

*Windows 10/11のドライバー更新

Microsoftは、Windows Updateを通じてドライバーの更新プログラムも提供しています。しかし、これらの更新は非常に古いバージョンであることが多く、この方法でのドライバー更新は推奨されません。製造元の公式サイトから最新のドライバーをダウンロードできます。

Windows 11 Updateトラブルシューティングツールで更新の問題を修正する方法
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この記事では、Windows 11 Updateトラブルシューティングツールを実行してWindows 11の更新プログラムの問題を解決する方法をご紹介します。

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*Windows 10/11の互換性および信頼性更新プログラム

もう一つの緊急更新プログラムの種類として、「互換性および信頼性更新プログラム」があります。これらも標準的なリリーススケジュールには従いません。

互換性更新プログラムは、Windows 10/11の新しい更新プログラムのインストールを容易にする改善点が含まれています。一方、信頼性更新プログラムは、OSにおけるWindows Updateコンポーネントに対する新たな信頼性向上の改善点が含まれています。

*Windows 10/11のマイクロコード更新

Intelのマイクロコード更新プログラムは、CPUに存在する既知の脆弱性やハードウェア問題を解決するために提供されます。これらも標準的な更新スケジュールには従いません。

*Microsoft製品のセキュリティ更新プログラム

Microsoft Word、Microsoft Excel、Microsoft Access、Microsoft ProjectなどのMicrosoft 製品も、Windows Updateを通じて更新プログラムが配信されます。Windows Updateにアクセスして更新を確認すれば、これらの製品に利用可能な更新プログラムがあるかどうかを確認できます。

*Windows悪意のあるソフトウェア削除ツール

Windows悪意のあるソフトウェア削除ツールは、Microsoftが提供するマルウェア除去ツールです。このツールを使って、Windowsパソコン内のマルウェアをスキャン・検出し、デバイスから削除することができます。Microsoftはこのツールのマルウェアデータベースを毎月更新しており、新たな脅威にも対応できるようにしています。

このツールの更新プログラムもWindows Update経由で配信されます。また、MicrosoftダウンロードセンターやMicrosoft Updateカタログから直接ダウンロードすることも可能です。

Windows 11 2022 Updateの不具合を修正し、データを復元する
Windows 11 2022 Updateの不具合を修正し、データを復元する

この記事では、Windows 11の一般的なバグの最適な修正方法と、Windows 11でMiniToolファイル復元ツールを使ってデータを復元し、データ紛失の問題を解決する方法を紹介します。

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*Windows Defender Antivirusのセキュリティインテリジェンス更新プログラム

Windows Updateの更新履歴を表示すると、Windows Defender Antivirusのセキュリティインテリジェンス更新プログラムも確認できます。これらは以前、Windows Defender Antivirusの定義更新プログラムと呼ばれていました。

Windows Defender Antivirusは、Windowsに標準搭載されているウイルス対策ソフトで、リアルタイム保護機能も備えています。しかし、他のウイルス対策ソフトと同様に、最新のウイルス・スパイウェア・マルウェアに対応するために定期的な更新が必要です。更新が行われることで、システムに対して十分な保護を提供できるようになります。Windows Defender Antivirusのセキュリティインテリジェンス更新プログラムを取得する方法の1つは、Windows Updateを使用することです。

Microsoftはこのツールの更新プログラムをWindows Update経由で頻繁にリリースします。通常、更新プログラムを手動でダウンロードしてインストールする必要はありません。システムが自動的に更新プログラムを取得します。

結論

お使いのWindowsパソコンには、どのような種類の更新プログラムがあるかご存じでしたか?この記事を読んだ後は、Windows更新プログラムの種類や関連する情報について理解が深まったはずです。最後に、MiniToolの製品を使用する際に、何か問題が発生した場合、[email protected]までお気軽にご連絡ください。

  • hatena