ディスクはプライマリパーティションと論理パーティションに分けられます。今回はプライマリパーティションとは何か、MBRとGPTの違いについて紹介します。
プライマリパーティションを他のタイプのパーティションに分割することはできませんが、拡張パーティションをいくつかの論理パーティションに分割できます。MBRには最大4つのプライマリパーティションのみ作成できますが、GPTには最大128のプライマリパーティションが作成可能です。
プライマリパーティションは、OS(オペレーティングシステム)のファイルとデータをインストールするために使用されます。したがって、OSをディスクにインストールするには、ディスクにプライマリパーティションが必要です。
プライマリパーティションとは
プライマリパーティションは、基本パーティション、基本領域とも呼ばれ、通常ハードディスクの最初に位置するパーティションで、ディスクパーティションが正しいかどうかを確認し、アクティブパーティションを設定するためのマスターブートコードを提供します。この部分が破損すると、OSが起動できなくなり、ディスクをフロッピードライブまたはCD-ROMからしか起動できません。
初期のディスクでは、すべてのパーティション（プライマリ、拡張、論理）がプライマリであり、その後、最大4つのプライマリパーティションをサポートするMBRディスクが登場しました。しかし、4つのプライマリパーティションだけではニーズを満たせないため、拡張パーティションや論理パーティションが広く使われるようになります。その後登場したGPTディスクは、最大128個のプライマリパーティションをサポートしており、基本的にユーザーのニーズを満たすことができます。もしかしたら、将来的にはプライマリパーティションと論理パーティションという概念がなくなるかもしれません。
MBR vs. GPT
MBRは、Master Boot Recordの略称で、ディスクの最初の部分にあるブートセクターです。最大で4つのプライマリパーティションを作成でき、2TB未満のディスクのみをサポートします。
GPTは、GUID Partition Tableの略称で、グローバル一意識別子を使用し、物理ディスク上のパーティションテーブルの配置に関する標準規格です。ユーザーは拡張パーティションを作成せずに、Windowsで最大128のパーティションを作成できます。さらに、18EBまでのディスクをサポートします。
MBRとGPTの詳細については、記事：「MBR VS GPT：どちらがSSDに最適ですか？」を参照してMBRとGPTの違いと相互変換の方法を確認します。
豆知識
- MBRディスクには少なくとも1つのプライマリパーティションがありますが、最大4つのプライマリパーティション（または3つのプライマリパーティションと1つの拡張パーティション）が作成可能です。拡張パーティションは複数の論理パーティションに分割できます。
- プライマリパーティションを作成した後、残りのスペースを拡張パーティションとして作成できます。通常、残りのスペースはすべて拡張パーティションとして作成する必要があります。そうしないと、一部の空き領域が無駄になります。
- 拡張パーティションは直接使用できませんので、いくつかの論理パーティションに分割する必要があります。 さらに、すべての論理パーティションは拡張パーティションの一部となります。
- プライマリパーティションと拡張パーティションで構成される論理ディスクは、「ドライブ」または「ボリューム」と呼ばれます。
- アクティブプライマリパーティションは、Windows用のハードウェアを見つけるために使用されるファイルとブートフォルダを含み、 “システムパーティション “になります。デフォルトでは、パーティションのないディスクにWindows OSをインストールすると、システムは自動的に100mbのシステムパーティションを作成します。ブートパーティションには、Windows オペレーティングシステムファイルが含まれます。例えば、Windows 7をインストールすると、マルチブート（multi-boot）コンピュータには2つのボリューム（1つはWindows 7、もう1つはWindows Vista）があります。
2つのボリュームはブートパーティションであり、混同されやすいです。簡単に言うと、システムパーティションには、Windows OSの起動に使用されるファイルが含まれていますが、ブートパーティションにはシステムファイルが含まれています。
DOS/Windowsで非アクティブなプライマリパーティションと拡張パーティションが表示されませんが、NTカーネルを使用するWindowsOSでは、ディスク管理ですべてのパーティションが表示されます。