「PowerPointを保存し忘れた」「削除したPPTファイルを元に戻したい」——こうしたトラブルは、正しい手順を踏めば多くの場合解決できます。MiniToolのこの記事では、ごみ箱からの復元、PowerPointの「自動回復」機能、そして無料のデータ復元ソフトを使った方法まで、状況別に解説します。

PowerPointファイルが消える主な原因

PowerPointファイル(PPT/PPTX)が消える、または内容が失われる主な原因は以下の通りです。

  • 誤ってファイルを削除し、ごみ箱を空にしてしまった
  • 保存せずにPowerPointを閉じた、またはPCがフリーズ・強制終了した
  • 停電やシステムクラッシュで作業中のデータが失われた
  • 誤って古いバージョンで上書き保存してしまった
  • USBメモリやSDカードの破損、ウイルス感染によるファイル消失

原因を問わず、できるだけ早く対処するほど復元できる可能性は高くなります。

方法1:ごみ箱から削除したPowerPointファイルを復元する

削除したPowerPointファイルがまだごみ箱に残っている場合、これが最も簡単な復元方法です。

  1. デスクトップのごみ箱アイコンをダブルクリックして開きます。
  2. 削除したPowerPointファイル(.pptまたは.pptx)を探します。ファイル名がわかっている場合は、ごみ箱内の検索ボックスを使うと早く見つかります。
  3. 対象ファイルを右クリックし、「元に戻す」を選択します。ファイルは削除された元の場所に復元されます。
ごみ箱からPowerPointファイルを復元する画面

しかし、ごみ箱を空にしてしまった場合や、Shiftキーを押しながら削除して完全に削除してしまった場合は、この方法では復元できません。

方法2:データ復元ソフトでPowerPointファイルを復元する

ごみ箱からも復元できない、あるいはUSBメモリ・SDカード・外付けHDDなどからPowerPointファイルが消えてしまった場合は、無料のデータ復元ソフトウェアの利用がおすすめです。

ここでは、多くの利用者に評価されているデータ復旧プログラムMiniTool Power Data Recoveryを使った手順を紹介します。削除・紛失したファイルをスキャンで検出し、元のドライブに書き込みを行わずに復元できるため、データをさらに損傷させるリスクが低いのが特徴です。

MiniTool Power Data Recovery Freeクリックしてダウンロード100%クリーン&セーフ

1. MiniTool公式サイトまたは上記ボタンからソフトをダウンロードし、インストールします。

この無料データ復元ソフトは、「論理ドライブ」と「デバイス」という2つのモジュールがあります。

  • 論理ドライブ:論理的に破損したパーティション、RAWパーティション、フォーマットされたパーティション、紛失したパーティションからデータを復元するために使用されます。
  • デバイス:ハードドライブ、USBフラッシュドライブ、SDカード、メモリカードなど、ストレージデバイス全体からファイルを復元するために使用されます。

2. PowerPointファイルがあったドライブ・デバイスを選択し、「スキャン」をクリックします。

MiniTool Power Data Recoveryで対象パーティションを選択した画面

3. スキャン処理には数分かかる場合があります。スキャンが完了したら、「タイプ」>「ドキュメント」>「ppt/pptx」の順に開き、目的のPowerPointファイルを探します。

MiniTool Power Data Recoveryで「タイプ」機能を利用する画面

また、「フィルター」機能により、必要に応じてファイルを絞り込むことができるため、目的のPowerPointファイルを簡単に見つけることもできます。紛失・削除されたPowerPointファイルの名前を覚えている場合、「検索」機能を使って、ターゲットアイテムを直接見つけることができます。

4. 復元したいファイルをすべてチェックし、「保存」ボタンをクリックします。ポップアウトウィンドウに新しい保存先を選択します。

注:
削除されたファイルの元のドライブを保存先として選択しないでください。そうしないと、削除されたファイルは上書きされ、復元不能になる可能性があります。
MiniTool Power Data Recoveryで復元したPowerPointファイルを保存する画面

これで、すべての紛失・削除されたPowerPointファイルは、指定された場所に復元されます。

関連記事:PowerPointファイルではなく、Word文書を復元したいなら、「Word文書/ドキュメントを復元する方法-究極のガイド」の記事を参照してください。

方法3:PowerPointの「自動回復」機能で未保存ファイルを復元する

PowerPointの編集中にシステムクラッシュが起きて、保存せずにファイルが閉じてしまうことはよくあります。この場合は、Microsoftが提供する自動回復・自動保存の仕組みを使って内容を取り戻せる可能性があります。

なお、Microsoft公式サポートでも、いずれの機能も過信せず、こまめに手動保存することが作業内容を失わないための最も確実な方法だと案内されています。以下では、Microsoft 365版PowerPointを例に、状況別の復元方法を紹介します。

PowerPointがまだ開いている場合:保存されていないプレゼンテーションを復元する

編集中にクラッシュしたものの、PowerPointを再起動できる状態であれば、以下の手順でAutoRecoverファイルから復元できます。

  1. 左上の「ファイル」タブをクリックします。
  2. 情報」>「プレゼンテーションの管理」>「保存されていないプレゼンテーションの回復」を選択する
  3. 保存日時を参考に該当するバックアップファイルを選び、開きます。
  4. 新しいウィンドウで現在のファイルと比較するか、「復元」をクリックしてこのバージョンを反映します。
PowerPointの「保存されていないプレゼンテーションの回復」機能
提示:
使用しているPowerPointのバージョンによってメニューの表示位置が多少異なる場合があります。見当たらない場合は、「情報」タブ内の各メニューを一通り確認してみてください。

ファイルをすでに閉じてしまった場合:AutoRecoverファイルを手動で探す

上記の方法で見つからない場合は、AutoRecoverファイルが保存されているフォルダーを直接確認します。

  1. PowerPointを開くか、新規ファイルを作成します。
  2. ファイル」>「オプション」を選択します。
  3. 「PowerPointのオプション」ウィンドウで「保存」タブに移動し、「自動回復用ファイルの保存先」を確認します(既定のパスは通常C:¥Users¥ユーザー名¥AppData¥Roaming¥Microsoft¥PowerPoint¥です)。
  4. エクスプローラーでそのフォルダーを開き、対象のファイルを探します。見つからない場合は、保存せずに閉じたファイル専用のフォルダーC:¥Users¥ユーザー名¥AppData¥Local¥Microsoft¥Office¥UnsavedFiles¥も確認してください。
  5. 該当するファイルを開き、「名前を付けて保存」でPowerPoint形式(.pptx)として保存します。
提示:
AppDataフォルダーが表示されない場合は、エクスプローラーの「表示」設定を変更して隠しファイル・隠しフォルダーを表示する必要があります。

より詳しい手順は、Microsoft公式サポートの「PowerPointファイルを回復する」ページもあわせてご確認ください。

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まとめ

PowerPointファイルの消失は誰にでも起こり得るトラブルですが、慌てて操作を続けると復元の可能性を下げてしまいます。ファイルが消えたことに気づいたら、まず新しいデータの書き込みを止め、本記事で紹介した方法を順番に試してみてください。

大切なファイルを二度と失わないために、こまめな保存とクラウドバックアップの習慣化もあわせて検討することをおすすめします。

MiniToolの製品の使用中に何か問題が発生した場合、[email protected] までお気軽にお問い合わせください。

よくある質問(FAQ)

保存せずに閉じたPowerPointファイルは復元できますか?
はい、多くの場合復元可能です。「保存されていないプレゼンテーションの回復」機能で未保存ファイルの一覧を確認できるほか、見つからない場合はAutoRecoverファイルの保存フォルダを直接確認することでも復元できる可能性があります。
ごみ箱を空にした後でもPowerPointファイルは復元できますか?
ごみ箱を空にした直後であれば、MiniTool Power Data Recoveryのようなデータ復元ソフトで復元できる可能性が高いです。削除されたファイルはディスク上からすぐには消えず、新しいデータで上書きされるまで残っているためです。気づいたらすぐに操作を止め、新しいデータを保存しないことが重要です。
PowerPointの自動保存と自動回復の違いは何ですか?
自動保存(AutoSave)はMicrosoft 365の定期購読者がOneDriveやSharePointにファイルを保存している場合にのみ機能します。一方、自動回復(AutoRecover)はローカルディスクに保存した通常のファイルに対して既定で有効になっており、一定間隔でバックアップファイルを作成します。ただし、Microsoftはどちらの機能も過信せず、こまめな手動保存を推奨しています。
データ復元ソフトを使ってもPowerPointファイルが見つからない場合はどうすればいいですか?
ファイルがすでに上書きされていたり、長期間経過してディスクの別の場所にデータが書き込まれてしまったりすると、復元が難しくなることがあります。その場合は、共有していた相手にファイルのコピーがないか確認する、OneDriveやGoogle Driveなどクラウド上のバックアップを確認する、専門のデータ復旧サービスに相談するといった方法を検討してください。
  • hatena