Steam DeckはSteamOSを搭載したPCですが、対応していないゲームを遊びたい、Game Passを使いたいといった理由でWindowsを入れたいユーザーも多くいます。MiniToolのこの記事では、Steam Deck(LCD/OLED)にWindows 11/10をインストールする手順を解説します。
Steam DeckにWindowsをインストールするには?
SteamOSとWindowsを1台の端末上で切り替えて使える公式のデュアルブート機能はまだ提供されていません。Windows 10または Windows 11をSteam Deckにインストールしたい場合は、まずデバイスを消去する必要があります。その後、Windows 10/11ブータブルUSBドライブからSteam Deckを起動し、Steam DeckにWindowsをインストールできます。
何をすればよいかわからない場合に備えて、この記事では完全なチュートリアルを紹介します。
ステップ1、Steam Deckを消去する
前述のとおり、Steam Deckには一つのオペレーティングシステムしかインストールできません。お使いのデバイスにSteamOSがプリインストールされており、Windowsをインストールしたい場合は、Steam Deckを工場出荷時にリセットする必要があります。
やり方はとても簡単で、Steam Deck自体をファクトリーリセットするだけです。
- 「Settings」>「System」と進みます。
- 画面上の「Factory Reset」ボタンをタップします。
- ポップアップインターフェースの「Factory Reset」ボタンをタップして、操作を確定します。

ファクトリーリセットプロセスが終了するまで、辛抱強く待つ必要があります。その後、Steam Deckの電源を切ってください。
ステップ2、Windows 10/11ブータブルUSBドライブを作成する
USB経由でコンピュータにWindows 10/11をインストールするように、Windows 10/11ブータブルUSBドライブを作成し、それを使ってSteam DeckにWindowsをインストールする必要があります。そのためには、少なくとも8GBのUSBドライブを用意する必要があります。この作業はWindowsコンピュータで行うのがよいです。
また、Windows 11をインストールしたい場合は、インストールする前に、最新のOSアップデート(fTPMをサポートする最新のBIOSを入手するため)を確認しておく必要があります。
1、Windows 10のブータブルUSBドライブを作成したい場合は、Windows 10ソフトウェアのダウンロードページにアクセスしてください。
Windows11ブータブルUSBドライブを作成したい場合は、Windows11ソフトウェアのダウンロードページにアクセスします。
2、「今すぐダウンロード」ボタンをクリックし、Windows10/11メディア作成ツールをダウンロードします。
3、USBドライブをUSBポート経由でコンピュータに接続します。
4、ダウンロードしたWindows 10/11メディア作成ツールを開き、実行します。
5、Windows 10/11のセットアップインターフェイスが表示されたら、「同意する」ボタンをクリックします。
6、セットアップが始まります。すべてのプロセスが終了するまで、辛抱強く待つ必要があります。
7、「実行する操作を選んでください」ページが表示されたら、「別のPCのインストールメディアを作成する(USBフラッシュドライブ、DVD、またはISOファイル)」を選択し、「次へ」をクリックして続行します。

8、「このPCにおすすめのオプションを使う」のチェックを外します。次に、言語、アーキテクチャ、エディションを状況に応じて選択します。次に、「次へ」ボタンをクリックして続行します。

9、次のページで、使用するメディアを選択します。この場合、Windows 10/11ブータブルUSBドライブを作成する必要があります。そのため、「USBフラッシュドライブ」が選択されていることを確認する必要があります。そして、「次へ」ボタンをクリックして進みます。

10、次のページに検出可能なすべてのリムーバブルドライブが表示されます。対象のものを選択し、「次へ」ボタンをクリックして続行します。

11、Windows10/11のセットアップが始まります。Windows10/11をダウンロードし、Windows10/11ブートブルUSBメディアを作成します。このプロセスはしばらく続きますが、このプロセス中もコンピュータを使い続けることができます。

12、プロセスが終了したら、「完了」ボタンをクリックしてこのインターフェイスを終了する必要があります。
これで、Windows 10/11ブータブルUSBドライブが準備されました。このUSBドライブをコンピューターから取り外し、次のステップに進んでください。
ステップ3、Steam DeckにWindows 10/11をインストールする
Windows 10/11ブートブルUSBドライブさえあれば、Windows 10/11をSteam Deckにインストールすることは難しくありません。
1、Steam Deckの電源がオフになっていることを確認します。次に、ブートブルUSBドライブをUSBハブでSteam Deckに接続します。マウスやキーボードでの操作もできるよう、USBハブの使用をおすすめします。
2、電源ボタンを押し、同時にボリュームダウンボタンを押し続けます。これでブートマネージャーに入ることができます。
3、接続したブータブルUSBドライブを選択し、続行します。

4、Windowsセットアップインターフェイスが表示されたら、インストールしたい言語、時間と通貨の形式、キーボードや入力方法を必要に応じて選択する必要があります。デフォルトの選択で満足できる場合は、「次へ」ボタンをクリックして続行できます。

5、次のページで、「今すぐインストール」ボタンをクリックして続行します。セットアップが開始されます。
Windowsのアクティベーションのインターフェイスが表示されます。プロダクトキーをお持ちの場合は、ページのボックスに入力してください。プロダクトキーをお持ちでない場合、またはWindows 10/11を後でアクティベートしたい場合は、「プロダクトキーがありません」リンクをクリックして続行できます。
6、次のページが表示されたら、インストールしたいオペレーティングシステムを選択し、「次へ」ボタンをクリックして続行します。

7、次のページで、「ライセンス条項に同意します」をチェックし、「次へ」ボタンをクリックします。
8、「かスタム:Windowsのみをインストールする(詳細設定)」を選択します。

9、次のページで、Windowsをインストールするパーティションを選択し、削除する必要があります。

10、削除したパーティションを選択します。このパーティションは未割り当て領域として表示されるはずです。そして、「次へ」ボタンをクリックして続けます。
11、WindowセットアップがそのドライブにWindows 10/11をインストールし始めます。プロセスが完了するまでお待ちください。

これで、Steam DeckへのWindows 10/11のインストールは完了です。最適なパフォーマンスを得るには、続けて専用ドライバーをインストールする必要があります。
ドライバーのダウンロードとインストール
Steam Deckには無印(LCD)モデルとSteam Deck OLEDの2種類があり、それぞれ提供されているWindowsドライバーが異なります。ドライバーは個別のファイルへ直接アクセスするのではなく、Valve公式の「Steamハードウェア-Windowsリソース」ページから、お使いのモデルに対応したパッケージをダウンロードしてください。ページ上でLCD/OLEDのセクションが分かれているため、間違えないよう注意しましょう。
一般的に、以下のドライバーが提供されています。
- APU(グラフィック)ドライバー
- Wi-Fiドライバー
- Bluetoothドライバー
- SDカードリーダードライバー
- オーディオドライバー(複数のパッケージに分かれている場合があります)
各ドライバーはダウンロードしたインストーラー(setup.exeやinstall.bat等)を実行するか、infファイルを右クリックして「インストール」を選択することで導入できます。Windows 11では、infファイルを右クリック後に「その他のオプションを表示」から「インストール」を選ぶ必要がある場合があります。
これで、Steam DeckでWindows 10/11を体験し、自分に合うかどうかをチェックできます。ご満足いただけない場合は、Steam Deckをデバイスに再インストールしてください。なお、ValveはあくまでドライバーとBIOSサポートを提供しているのみで、「Windows on Deck」自体を公式サポートの対象とはしていない点にご注意ください。不具合が発生した場合は、基本的に自己解決が必要になります。
SteamOSを残したまま試したい場合
内蔵SSDを完全に消去したくない場合は、外付けSSDやmicroSDカードにWindowsをインストールし、SteamOSはそのまま残しておく方法もあります。この場合、Windowsを使いたいときはブートマネージャー(電源+ボリュームダウンボタン)から外付けドライブを選んで起動し、普段はSteamOSで使うという運用が可能です。
ただし、外付けドライブやmicroSDカードは内蔵SSDよりも読み書き速度が劣り、動作が重くなる場合があります。また、内蔵SSDをパーティション分割して両OSを共存させる方法も一部の上級者向け解説サイトで紹介されていますが、失敗時にデータが破損するリスクが高く、Valve公式のサポート対象外である点は変わりません。
Windows 10/11で紛失・削除したファイルを復元する
Steam DeckにWindowsをインストールする際は、内蔵SSDのパーティションを削除・フォーマットするプロセスがあるため、誤って必要なデータ(SteamOS側のセーブデータやスクリーンショットなど)を消してしまうリスクがあります。MiniTool Power Data Recoveryは、内蔵SSD、外付けドライブ、microSDカードなど幅広いストレージから削除・紛失したファイルを無料でスキャンできるデータ復元ソフトです。パーティションを削除した直後であれば、データが上書きされる前に復元できる可能性があります。
このソフトは以下のような状況に対応できます。
- 誤って重要なファイルを削除してしまい、ごみ箱が空になってしまった場合
- ストレージドライブにアクセスできない場合
- Windowsデバイスが起動できない場合(ブータブルドライブを作成してスキャン可能)
MiniTool Power Data Recovery Freeクリックしてダウンロード100%クリーン&セーフ
手順:
- MiniTool Power Data Recoveryをダウンロード・インストールし、起動します。
- 「論理ドライブ」または「デバイス」から対象場所を選択し、「スキャン」をクリックします。
- スキャン結果から必要なファイルを見つけてチェックを入れ、「保存」をクリックします。保存先には、元の場所とは別の場所を指定してください。

無料版でのファイル復元には1GBまでの制限があります。それ以上のデータを復元したい場合は、製品版へのアップグレードが必要です。
補足:Steam Deckとは?
Steam Deckは、Valve社が開発し2022年2月25日に発売された携帯ゲーム機です。Nintendo Switchのように携帯デバイスとして使うことも、モニターに接続してゲームをプレイすることもできます。2023年11月には、有機ELディスプレイやより高速な通信機能を備えた上位モデル「Steam Deck OLED」も発売されました。
Steam Deckは、ゲーミング入力を統合したx86-64-v3デバイスであり、Steamの全ライブラリーをプレイできるよう設計されています。デフォルトではArch LinuxベースのSteamOSを搭載していますが、実質的にはPCであるため、Windows 10/11のような別のオペレーティングシステムをインストールして使用することも可能です。

まとめ
Steam DeckへのWindowsインストールは、ブータブルUSBの作成と専用ドライバーの導入さえ押さえれば、決して難しい作業ではありません。ただし、Valveはあくまで「Windows on Deck」を公式サポートの対象外としているため、不具合が発生した場合は自己解決が基本となる点は理解しておきましょう。
インストール作業中に誤ってファイルを消してしまった、SteamOSのデータが必要になったという場合は、MiniTool Power Data Recoveryでの復元を試してみてください。
MiniToolの製品を使用際にご質問がございましたら、[email protected] までお気軽にお問い合わせください。