User Status Migration Tool(ユーザー状態移行ツール)とは何ですか?USMTの使い方は?USMTの代替ソフトとして、Windowsの移行やPCからPCへのファイル転送に役立つツールは他にありますか?この記事では、その答えをお伝えします。
ユーザー状態移行ツール(USMT)とは?
ユーザー状態移行ツール(USMT)は、Microsoftが提供するコマンドラインベースのユーティリティであり、PC間でファイルや設定を移行するために使用されます。
このツールを使用することで、ファイルや設定を大規模に一括で自動的に移行できます。また、OSアップグレード時にユーザー設定やファイルを引き継ぐ際にも重要な役割を担います。
USMTを使用すると、以下のようなファイルを転送できます(これらに限定されません)。
- ユーザー情報
- ファイルとフォルダー
- 電子メール、設定、および連絡先
- 写真、音楽、および動画
- Windowsの設定
- プログラムのデータと設定
- レジストリキー
保存先は、移行用ストレージの容量に応じて、以下の場所から選択できます。
- リモートストレージ
- ハードリンクされた移行用ストレージ上のローカルストレージ、またはローカルの外部ストレージデバイス
- 直接ターゲットコンピュータ上に保存
以下のような場合には、USMTの使用は推奨されません。
- エンドユーザーの操作が必要な移行
- マシンごとに個別のカスタマイズが必要な移行
- 自動移行が適さないケース
USMTの構成要素とは?
USMTは、「ScanState.exe」「LoadState.exe」「および「UsmtUtils.exe」という3つの主要なコマンドラインツールで構成されています。また、カスタマイズ用に「MigApp.xml」「MigDocs.xml」「MigUser.xml」などのXMLファイルに加え、特定のファイルや設定を除外するための「Config.xml」ファイルも使用します。
#コマンドラインツール
- ScanState.exe:このツールは、ソースコンピューター上のユーザーデータと設定をスキャンし、情報を圧縮された移行ファイル(通常は .MIG 形式)に保存します。
- LoadState.exe:ScanStateで作成された移行ファイル(.MIG)を読み込み、移行用の保存場所からユーザーデータや設定を移行先のコンピューターに復元します。
- UsmtUtils.exe:移行用の保存場所の確認や削除などの機能を提供するユーティリティツールです。
#XMLファイル
- MigApp.xml:移行対象となるアプリケーション設定を指定します。
- MigDocs.xml:移行対象のユーザードキュメントを自動的に特定するルールを定義します。
- MigUser.xml:移行対象となるユーザー固有の設定(デスクトップの背景、保存されたパスワードなど)を指定します。
- Config.xml:特定のファイル、フォルダー、または設定を除外するなど、移行ルールをカスタマイズできます。
USMTの主なメリット
USMTは、Windows OSの展開時に次のようなメリットがあります。
- ユーザーアカウントやアプリケーション設定を安全に移行できる
- ユーザーの状態を維持することで、Windows展開のコストを削減できる
- デスクトップ設定の再構成やファイル復元にかかるダウンタイムを短縮できる
- サービスデスクへの問い合わせ件数を削減できる
- 新しいオペレーティングシステムへの移行後、ユーザーが新しい環境に慣れるまでの時間を短縮できる
一方で、次のような制限もあります。
- エンドユーザーの操作が必要な移行には適していない
- コマンドラインインターフェースのため、初心者には不向き
- 場合によっては、マシンごとに個別のカスタマイズが必要になる
WindowsでUSMTを利用する方法
このセクションでは、Windowsユーザー状態移行ツールの使い方について詳しく説明します。引き続きご覧ください。
ステップ1.USMTツールをダウンロードしてインストールする
1.ソースコンピューター用に、USMTコンポーネントを含むWindows ADKをダウンロードしてインストールします。
2.Windows ADKインストーラーのダウンロードが完了したら、インストーラーを実行し、「インストールを行う機能を選択してください」ページで、「User State Migration Tool(USMT)」にチェックを入れます。

3.「インストール」をクリックして続行します。
ステップ2.USMTを使用してデータをバックアップする
注:すべてのアプリケーションを閉じてください。アプリケーションが実行中の場合、USMTツールによる一部のファイルの移行に失敗する可能性があります。
ソースコンピューターからファイルと設定をバックアップするには、下記の手順に沿って操作してください。
1.ソースPCの検索ボックスに「cmd」と入力し、管理者として「コマンドプロンプト」を開きます。
2.ソースデバイスで下記の「ScanState」コマンドを実行し、移行対象となるファイルと設定を指定します。移行に必要なすべてのXMLファイルを指定してください。
scanstate \\server\migration\mystore /config:config.xml /i:migdocs.xml /i:migapp.xml /v:13 /l:scan.log
ステップ3.ファイルと設定を復元する
1.移行先のコンピューターにオペレーティング システムをインストールします。
2.移行先のコンピューターに、ソースコンピューターと同じアプリケーションをすべてインストールします。ユーザーの状態を復元する前にアプリケーションをインストールしておくことで、設定を確実に引き継ぐことができます。
3.その後、移行先のコンピューターですべてのアプリケーションを閉じます。
4.管理者として「コマンドプロンプト」を開き、下記の「LoadState」コマンドを実行します。
loadstate \\server\migration\mystore /config:config.xml /i:migdocs.xml /i:migapp.xml /v:13 /l:load.log
すべての手順が完了すると、ファイルが別のコンピューターに転送されます。ただし、フォント、壁紙、スクリーンセーバーの設定など、一部の設定は次回ログインするまで反映されないことがありますが、これは正常な挙動です。
最高のUSMT代替ソフト‐MiniTool ShadowMaker
以上のことから、USMTツールはパソコン初心者にはやや複雑で扱いにくいことが分かります。ご安心ください。ここでは、無料で高性能なPCバックアップソフト「MiniTool ShadowMaker」をご紹介します。
このフリーソフトは、Windows 11/10/8.1/8/7を含む、ほぼすべてのWindowsエディションに対応しています。ファイルバックアップ、パーティションバックアップ、ディスクバックアップ、システムバックアップ、ファイル同期、ディスククローンなど、豊富な機能を提供しています。
さらに、イメージの圧縮レベルの設定、パスワード保護の有効化、画像作成モードの調整、特定のファイル形式の除外、メール通知の設定なども行えます。
OSやファイルを別のPCに移行したい場合、MiniTool ShadowMakerには「ディスクのクローン」や「システムのバックアップと復元」といった機能を活用することで、効率的に実現できます。それでは、このツールを使ってファイルを転送する方法を見ていきましょう。
#システムのバックアップと復元
ステップ1.MiniTool ShadowMaker をダウンロードしてインストールし、起動します。「体験版で続く」をクリックしてメイン画面に進みます。
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ステップ2.「バックアップ」ページで、バックアップソースとバックアップ先を選択します。

- バックアップソース – 「ソース」セクション>「フォルダーとファイル」に移動し、バックアップ対象を指定します。
- バックアップ先 – 「バックアップ先」に移動し、バックアップイメージファイルを保存するUSBメモリまたは外付けHDDを選択します。
ステップ3.「今すぐバックアップ」をクリックしてすぐに処理を開始するか、「後でバックアップ」を選択してタスクを遅延させます。バックアップの進捗状況を確認するには、「管理」ページに移動します。
バックアップのスキームやスケジュール設定をカスタマイズするには、右下隅にある「オプション」をクリックしてください。
バックアップスキーム – 完全バックアップ、増分バックアップ、差分バックアップの3種類のバックアップスキームに対応しています。ディスク容量の使用状況を管理するには、必要に応じていずれかの方式を選択してください。

バックアップスケジュール – 手動でオンに切り替える>毎日・毎週・毎月の特定の時間帯を指定して、自動的にバックアップを作成します。

ステップ4.ファイルのバックアップが完了したら、ターゲットディスクを移行先のコンピューターに接続します。
ステップ5.次に、MiniTool ShadowMakerを起動し、「体験版で続く」をクリックします。
ステップ6.「復元」タブに移動し、「バックアップを追加」をクリックして、作成したイメージファイルをインポートします。
その後、画面上の指示に従って、復元プロセスを完了するだけです。
#ディスクのクローン
クローンを作成する前に、ターゲットディスクを準備する必要があります。デスクトップパソコンでデータを移行する場合は、パソコンの電源を切った後にハードディスクを取り外し、移行元のパソコンに接続してください。
ノートパソコンを使用している場合は、外付けHDDやUSBハードドライブが必要になることがあります。
ステップ1.ソースPCでMiniTool ShadowMakerを起動し、「体験版で続く」をクリックしてホーム画面に入ります。
ステップ2.「ツール」タブに移動し、「ディスクのクローン」オプションを選択します。

ステップ3.システム関連のディスクをソースディスクとして選択>「次へ」をクリック>ターゲットディスクを選択します。

ステップ4.「開始」をクリックしてクローン作成を開始します。処理が完了するまでしばらくお待ちください。
ステップ5.ディスクのクローン作成が完了したら、ターゲットディスクを別のPCに接続し、そのディスクから起動します。
互換性の問題によりPCが起動できない問題が発生した場合、MiniTool ShadowMakerの「ユニバーサル復元」といった便利な機能を使えば、起動問題を簡単に解決できます。
具体的な操作手順は以下の通りです。
ステップ1.MiniTool ShadowMakerで、「ツール」>「メディアビルダー」の順に選択し、ブータブルメディアを作成します。
ステップ2.ブータブルメディアから移行先コンピューターを起動し、MiniTool ShadowMakerで作成されたWinPE環境に入ります。
ステップ3.「ツール」>「ユニバーサル復元」の順に選択し、「復元」ボタンをクリックして、互換性の問題を解決します。

これにより、PCからPCへシステムやファイルを正常に移行できるようになります。
USMTとMiniTool ShadowMakerの比較
| ユーザー状態移行ツール(USMT) | MiniTool ShadowMaker | |
| 作業方法 | コマンドラインツール | グラフィカルインターフェース |
| 移行内容 | ユーザーの状態(ユーザーアカウント、設定、ファイルなど) | システム/ディスク/パーティション/ファイル/フォルダーのバックアップおよびディスクのクローン作成 |
| OS | オフライン環境(WinPE) | 通常は稼働中のオリジナルシステム上で |
| 柔軟性 | 非常に高い:.xmlファイルを使用して、移行が必要なアプリケーション設定やファイル、レジストリエントリを正確に定義します。 | 中程度:バックアップ対象として、システム全体、ディスク、特定のフォルダー、またはファイルを自由に選択できます。ただし、USMTほど細かいカスタマイズには対応していません。 |
| 価格 | 無料(Windows ADKに含まれている) | 基本的なバックアップと復元機能は無料で、高度な機能(システムクローンなど)は有料となります。 |
| シナリオ | 大規模な企業環境:コンピューターのバッチ交換、Windowsのアップグレード。 | 個人および小規模ビジネス向け:ハードディスク(HDDやSSD)の復元およびアップグレード、重要なデータの定期的なバックアップ。 |
結論として、大企業などで複数のPCのOSやユーザーデータを一括で自動展開する必要がある場合は、USMTが最適な選択肢となります。
その一方、個人、小規模オフィス、またはホームユーザーの方で、システムやディスク、ファイルを迅速かつ簡単にバックアップしたい場合は、MiniTool ShadowMakerの方が適しているでしょう。
結論
このガイドでは、Windows 10内蔵の移行ツール「ユーザー状態移行ツール(USMT)」とは何か、その使い方について解説しました。ただし、このツールを使用するには高度なコンピューター知識が求められ、関連するコマンドライン操作に精通している必要があります。操作中にミスをすると、データの損失やシステムの問題を引き起こす可能性があります。そのため、コンピューター初心者にも使いやすい「MiniTool ShadowMaker」の使用をおすすめします。
当社製品の使用時にご不明な点やご意見などがございましたら、[email protected]までお気軽にお問い合わせください。できるだけ早く返事いたします。
ユーザー状態移行ツール(USMT):よくあるご質問
2.データベース移行:異なるデータベースシステムやバージョン間でデータを移行するプロセスです。例えば、企業は新しいデータベース管理システム(DBMS)へアップグレードする際や、内部データベースをクラウド型データベースへ移行する際に行われます。
3.アプリケーション移行:あるアプリケーションから別のアプリケーション、または異なる実行環境間へデータや設定を移行することを指します。
4.クラウド移行:主にオンプレミス環境からクラウドインフラストラクチャへシステムやデータを移行するプロセスを指します。
特に、古いWindows(Windows 7やXPなど)から新しいシステム(Windows 10など)への移行においては、データ移行ツールとしてPCmoverの利用がMicrosoftによって推奨されています。PCmoverを使用することで、ユーザー構成ファイル、設定、データ、さらには一部のアプリケーションを新しい環境へ移行することが可能です。