このPCを初期状態に戻すが失敗した場合は、一般に、デバイスに何らかのシステム上の問題があることを意味します。以下の対処法を、影響の少ないものから順に一つずつ試してみてください。作業前にファイルが心配な方は、記事後半のデータ復元方法もあわせてご確認ください。
対処法1: クラウドダウンロードとローカル再インストールを切り替える
Windows 10 Ver.2004以降とWindows 11では、「このPCを初期状態に戻す」の実行時に「クラウドからダウンロード」と「ローカル再インストール」のいずれかを選択します。一方の方法でエラーが発生する場合、もう一方を試すことで解決するケースが非常に多く見られます。
ステップ1: Windows 11の場合、「設定」>「システム」>「回復」を開き、「このPCをリセットする」の「PCのリセット」ボタンをクリックします。Windows 10の場合では、「設定」>「更新とセキュリティ」>「回復」を開き、「このPCを初期状態に戻す」の「開始する」ボタンをクリックします。
ステップ2: 「個人用ファイルを保持する」または「すべて削除する」を選択します。

ステップ3: 「クラウドからダウンロード」または「ローカル再インストール」を選択します。最初にローカルでエラーが出た場合はクラウドを、クラウドでエラーが出た、または通信環境が不安定な場合はローカルを試してください。
ステップ4: 「追加の設定」画面で内容を確認し、「次へ」をクリックして進めます。
詳細については、Microsoft公式の「PCを初期状態に戻す」サポートページもあわせてご覧ください。
対処法2: DISM/SFCスキャンを実行する
一部のWindowsの内蔵ツールが動作しない場合、通常、パソコンのシステムファイルが見つからないか、破損していることがあります。この場合、システムファイルチェッカー(SFC)を使ってシステムをスキャンし、システムファイルを復元する必要があります。
「このPCを初期状態に戻す」は、Windowsの組み込みツールの1つです。PCを初期状態に戻すことができない場合は、SFCスキャンを実行してみてください。
1.タスクバーの検索アイコンをクリックし、「cmd」を検索します。
2.検索結果から「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
3.「ユーザーアカウント制御」インターフェイスが表示されと、「はい」 ボタンをクリックします。
4.Windows 11/10 を実行しているため、SFCを実行する前に、受信トレイの展開イメージのサービスと管理 (DISM) ツールを実行する必要があります。
「DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth」と入力し、Enterキーを押します。スキャンプロセスは数分間続きます。プロセス全体が終了するまで待つ必要があります。
5.「sfc /scannow」と入力し、Enterキーを押してSFCスキャンを実行します。
sfc /scannowコマンドは、保護されているすべてのシステム ファイルをスキャンし、破損したファイルを %WinDir%System32dllcacheの圧縮フォルダーにあるキャッシュされたコピーに置き換えます。ここの%WinDir% プレースホルダーは、C:WindowsのようなWindowsオペレーティングシステムフォルダーを表します。
6.スキャンに時間がかかりますので、スキャンが完全に終了するまでお待ちください。

7.スキャンが終了すると、次のようなメッセージが表示されることがあります。
① Windowsリソース保護は、整合性違反を検出しませんでした。
これはWindows 11/10に欠落/破損したシステムファイルがないことを意味します。
② Windowsリソース保護は要求された操作を実施できませんでした。
この場合、セーフモードでSFCスキャンを実行し、%WinDir%WinSxSTempの下にPendingDeleteフォルダーとPendingRenamesフォルダーがあることを確認する必要があります。

③ Windowsリソース保護は、破損したファイルを検出し、正常に修復しました。
これは、SFCがパソコンの破損したシステムファイルを検出し、自動的に修復することを意味します。詳細については、CドライブにあるCBS.Log %WinDir%LogsCBSCBS.logファイルを参照してください。
④ Windowsリソース保護により、破損したファイルが見つかりましたが、それらの一部は修復できませんでした。
これは、SFCが破損したシステムファイルを検出しても修復できないことを意味します。詳細については、CBS.Log %WinDir%LogsCBSCBS.logでも確認してください。
このような状況では、見つかった破損したシステムファイルを手動で修正する必要があります。その前、システムファイル チェッカープロセスの詳細を表示し、破損したファイルを見つける必要があります。そして、破損したファイルを正常なコピーに手動で置き換える必要があります。
対処法3: Windows 11/10メディア作成ツールでPCをアップグレードする
PCの初期化は、Windows 11/10をパソコンに再インストール(ファイルを保持または削除)することです。このプロセスにより、パソコンにインストールされているアプリケーションはすべて削除されます。Windows10やWindows11の初期化が未完成または失敗した場合でも、パソコンのパーティションが破損する可能性があります。
この場合、Windows 11/10メディア作成ツールを使用してシステムを最新バージョンにアップグレードしてから、PCを初期状態に戻すことができるかどうかを確認します。
補足:システムを最新化するだけであれば、USBメディアを作成せずに、ダウンロードしたISOファイルをダブルクリックしてマウントし、中の「setup.exe」を実行する方法(インプレースアップグレード)でも同様の効果が期待できます。この方法ではアプリや個人設定を保持したまま、Windowsだけをその場で更新できるため、以下のUSBメディア作成よりも手軽です。
Windows 11/10メディア作成ツールを使用してPCをアップグレードする方法
1.Windows 10メディア作成ツールをダウンロードします。または、Windows 11メディア作成ツールをダウンロードします。
2.USBメモリ(容量8GB以上)をパソコンに接続します。
3.ダウンロードしたツールをダブルクリックして開きます。「ユーザーアカウント制御」のインターフェースがポップアップ表示されたら、「はい」ボタンをクリックします。
4.「同意する」をクリックします。
5.言語とエディションを選択して、「次へ」をクリックします。
6.USBフラッシュドライブを選択し、Windows 11のインストール用USBドライブを作成します。
7.USBから最新版のWindows 11をインストールします。
これらの手順の後、PCを初期状態に戻すことができるかどうかを確認します。
対処法4: 「詳細オプション」を使用する
Windows 11/10「このPCを初期状態に戻す」が動作できなくなり、デバイスがブルースクリーンで起動する場合、上記の2つの方法で問題を修正してください。ただし、「詳細オプション」を使用してパソコンを修復することも可能です。
1.PCをシャットダウンし、再起動します。再起動中に電源ボタンを押してシャットダウンし、再度再起動します。これを3 回繰り返すと、PCは自動修復の準備を開始します。
2.しばらくすると、青い画面が表示され、「自動修復はPCを修復できませんでした」というエラーメッセージが表示されます。「詳細オプション」ボタンをクリックし、「詳細オプション」のインターフェイスに入ります。

3.「システムの復元」、「スタートアップの設定」、「スタートアップの修復」などの多くのオプションが表示されます。
ここで、「スタートアップ設定」を使用し、さまざまな高度なトラブルシューティングモードでWindowsを起動し、コンピュータの問題を検出して修正してみてください。これにより、「このPCを初期状態に戻す」ツールを正常に戻すことができる可能性があります。
また、「システムの復元」を使って、「このPCを初期状態に戻す」が正常に動作していた以前の状態に戻してください。
そのほか、「スタートアップ修復」を使用し、「このPCを初期状態に戻す」の問題を引き起こす原因となるスタートアップの問題を診断し、修復することも可能です。問題を検出すると、このソフトは自動的に問題を修正することができます。
対処法5: Windows 11/10をクリーンモードで起動する
Windows 11/10には、デバイスドライバー、設定、およびソフトウェアが多数インストールされています。一部の破損によって、「このPCを初期状態に戻す」が動作しない問題を引き起こすこともあります。また、PCの一部が「このPCを初期状態に戻す」と競合すると、パソコンを初期化できなくなることもあります。
この可能性を排除するには、パソコンをクリーンモードで起動させてください。次に、PCを初期化し、PCが正常に動作できるかどうかを確認してください。
インストールの準備と注意事項:データをバックアップする
「このPCを初期状態に戻す」が正常に動作するようになったら、それを使ってPCを工場出荷時の設定に戻すことができます。ただし、ファイルを保護するために、デバイスを初期化する前にファイルをバックアップしておくとよいでしょう。
MiniTool ShadowMakerは、Windows 11/10/8.1/8/7向けのファイル、フォルダー、システム、ディスク、パーティションをバックアップできる無料のバックアップソフトです。完全バックアップ、差分バックアップ、増分バックアップ、自動バックアップに対応しており、外部ハードディスクへのバックアップにも簡単に使えます。
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初期化・リセットの失敗で消えたファイルを復元する方法
デバイスの初期化によって重要なファイルが失われ、バックアップファイルがない場合、強力なデータ復元ソフトウェアが必要になります。
ここでは、無料データ復元ソフト「MiniTool Power Data Recovery」をお勧めします。MiniTool Power Data Recoveryは、内蔵ハードドライブ、外付けハードドライブ、SDカード、USBフラッシュドライブ、メモリカードなどのさまざまな種類のデータストレージデバイスからあらゆる種類のファイル復元をサポートしているソフトです。
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- ソフトウェアをPCにダウンロードしてインストールします。
- ソフトウェアを開き、「論理ドライブ」から目的のドライブを選択して「スキャン」をクリックします。
- スキャンには時間がかかります。すべてのプロセスが終了したら、スキャン結果から必要なファイルを見つけます。
- 必要なファイルを選択し、「保存」ボタンをクリックします。上書きを防ぐために、元のドライブと異なる場所を選択してファイルを保存してください。

付録:そもそも「PCを初期状態に戻す」とは
「このPCを初期状態に戻す」は、重大なシステム問題を修復するためのWindows 11/10スナップインツールです。コンピューターを販売する前に、このツールを使用してデバイスを初期化することをお勧めします。
この機能を使用すると、Windows 11/10の再インストールや「工場出荷時の設定に戻す」による端末のリセットよりも迅速かつ便利です。
「このPCを初期状態に戻す」をクリックすると、「個人用ファイルを保持する」または「すべて削除する」を選択する画面が表示されます。続けて「クラウドからダウンロード」または「ローカルの再インストール」のいずれかの再インストール方法を選ぶ画面が表示され、その後Windows 11/10が再インストールされ、システムの問題が修正されます。
まとめ
「このPCを初期状態に戻す」が失敗する原因の多くは、クラウドダウンロードとローカル再インストールの相性、システムファイルの破損、または一時的な不具合によるものです。まずはクラウド/ローカルの切り替えを試し、それでも解決しない場合はSFC/DISMスキャンや詳細オプションからの修復を順番に試してみてください。
リセットに伴い大切なファイルを失ってしまった場合や、リセット前にバックアップを取り忘れてしまった場合は、MiniTool Power Data Recoveryで削除・紛失したファイルの復元を試すことができます。
MiniToolソフトウェアの使用中に問題が発生した場合は、[email protected]までお問い合わせください。