DISMエラー87は、コマンド構文の誤りや管理者権限不足、システムファイルの破損などが原因で発生することがあります。MiniToolのこの記事では、DISMエラー87の主な原因を解説するとともに、コマンド構文の確認やWindowsの更新、SFCの実行など、Windows 11/10で問題を解決するための対処法を紹介します。

クイックアンサー

DISMエラー87の主な原因と対処法は以下の通りです。詳しい手順は各見出しをご参照ください。

原因対処法
WinRE/WinPEなど非対応環境での実行通常のWindows環境(オンライン状態)で実行
コマンドの構文ミスコマンドを再確認して正しく入力
管理者権限不足管理者としてコマンドプロンプトを実行
Windows Modules Installerサービスの停止サービスを起動状態に変更
DISMのバージョンが不適切正しいDISMバージョンを使用
システムファイルの破損SFCを実行
Windowsが最新でないWindowsを更新

DISMエラー87が発生する主な原因

DISMエラー87は、コマンド構文の誤りや実行環境の問題など、さまざまな原因で発生します。まずは、発生しやすい原因を確認し、ご自身の状況に合った対処法を試しましょう。主な原因は以下のとおりです。

  • 非対応環境でDISMを実行している:DISMの/onlineオプションは現在実行中のシステムでのみ機能します。Windows回復環境(WinRE)やWindowsプレインストール環境(WinPE)では利用できません。そうしないと、エラー87が発生します。
  • コマンド構文が正しくない:スラッシュの前にスペースを省略するなど、DISMコマンドを誤って入力している可能性があります。例えば、「dism /online /cleanup-image /restorehealth」ではなく「dism /online /cleanup-image/restorehealth」を実行すると、エラー87が発生します。
  • 権限不足:管理者権限でコマンドプロンプトを起動しないと、DISMを実行できません。DISMが正しく機能するには管理者権限が必要であることにご注意ください。
  • Windows Modules Installerサービスが停止している:このサービスが無効または停止している場合、DISMコマンドが正常に実行されず、エラー87が発生することがあります。
  • DISMのバージョンが正しくない:Windows 10のイメージを処理する際に、古い、または適切でないDISMのバージョンを使用すると、エラー87が発生することがあります。
  • システムファイルが破損した:システムファイルが破損している場合、DISMはエラー87を引き起こす可能性があります。
  • Windowsのバージョンが古い:システムが最新の状態ではない場合、このエラーが発生することがあります。

Windows 11/10でDISMエラー87を修正する方法

DISMの実行時にエラー87が発生した場合、以下の方法に従えば解決できる可能性があります。

方法1:非対応環境で実行していないか確認する

DISMコマンドの/onlineオプションは、現在起動しているWindows上でのみ動作します。Windows回復環境やWindowsプレインストール環境の画面(トラブルシューティングメニューなど)からコマンドプロンプトを開いている場合は、いったんWindowsを通常通り起動し直してから、DISMコマンドを再実行してください。

方法2:コマンド構文を確認する

前述の通り、誤ったDISMコマンドを実行すると、Windows 11/10でエラー87が返されます。そのため、コマンドを再確認し、構文が正しいかどうかを確認してください。スペースの抜けや余分なスペース、パラメーターのスペルミスがないかを確認しましょう。

一般的な例を3つ挙げます。

  • dism /online /cleanup-image /checkhealth:Windowsイメージが修復可能かどうかを確認するためのクイックスキャンを実行します。
  • dism /online /cleanup-image /scanhealth:詳細なスキャンを実行し、Windowsコンポーネントストアの破損を検出します。
  • dism /online /cleanup-image /restorehealth:Windowsイメージ内の破損したファイルを修復します。

その他のコマンドについては、Microsoftの「DISMイメージ管理のコマンドラインオプション」を参照してください。

方法3:管理者としてコマンドプロンプトを実行する

DISMを実行する前に、管理者としてコマンドプロンプトを起動しているか確認してください。そうしないと、DISMが正常に実行されない可能性があります。

管理者としてコマンドプロンプトを実行する方法は2つあります:

1.「Win + R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「cmd」と入力し、キーボードの「Ctrl + Shift + Enter」を押します。

2.「Windows検索」に「cmd」と入力し、右ペインから「管理者として実行」を選択します。

Windows検索で管理者として実行をクリックしている様子

方法4:Windows Modules Installerサービスを確認する

Windows Modules Installerサービスが停止している場合、dism /online /cleanup-image /restorehealth エラー87が発生する可能性があります。問題を解決するには、サービスが実行されていることを確認してください。

ステップ1.「検索」ボックスで「services.msc」と検索し、「サービス」アプリを開きます。

ステップ2.「Windows Modules Installer」を探し、このサービスをダブルクリックして「プロパティ」ウィンドウを開きます。

ステップ3.サービス状態が停止中の場合、「スタートアップの種類」を「自動」に設定し、「開始」をクリックします。

ステップ4.「適用」>「OK」をクリックします。

Windows Modules Installerのプロパティで「開始」をクリックしている様子

方法5:正しいDISMバージョンを使用する

DISMの実行時にエラー87が発生する原因の一つとして、サポートされていないDISMバージョンの使用が考えられます。Microsoftによると、この問題はWindows 8.1以前のDISMを使用してWindows 10のイメージを適用した場合に発生します。

この問題を解決するには、Wofadk.sysフィルタードライバーと共にWindows 10バージョンのDISMを使用する必要があります。詳細については、Microsoftの「Windows 10イメージを適用しようとするとDISMコマンドがエラーコード87で失敗する」を参照してください。

方法6:SFCを実行する

一部のシステムファイルが破損している場合、Windowsが正常に動作しない可能性があります。エラー87は、そのような破損が原因で発生している可能性があります。問題を修正するには、システムファイルチェッカー(SFC)を使用してスキャンを実行してください。

SFCはWindowsに組み込まれたユーティリティで、破損したシステムファイルや不正なバージョンのシステムファイルをスキャンして修復するのに役立ちます。これらのシステムファイルをキャッシュされたコピーと置き換えることで、さまざまな問題やエラーを解決できます。

SFCの実行方法:

ステップ1:Windows 10/11で管理者権限のコマンドプロンプトを開きます。

ステップ2:「sfc /scannow」と入力し、「Enter」キーを押してシステムスキャンを開始します。

Windows検索で管理者として実行をクリックしている様子

ステップ3:スキャンには時間がかかります。完了したら、PCを再起動します。

その後、DISMを実行し、87エラーがまだ発生するか確認してください。

提示:
場合によっては、SFC が正常に動作せず、一般的なエラーメッセージが表示されることがあります。この問題を解決するには、「SFC scannowが動作しない時の対処法」を参照してください。

方法7:Windowsを更新する

バグのある、または古いバージョンのWindowsを利用すると、DISMエラー87を含むシステムコマンドが正常に動作しなくなる可能性があります。問題を解決するには、Windowsを最新版に更新してください。さらに、Windowsの更新プログラムには、システム内の既知の問題に対処するためのバグ修正が含まれています。

ステップ1:「Win + I」キーを押して「Windowsの設定」を起動します。

ステップ2:Windows 10の場合、「更新とセキュリティ」>「Windows Update」に移動します。Windows 11の場合は、直接「Windows Update」に移動します。

ステップ3:「更新プログラムのチェック」をクリックします。利用可能な更新プログラムがあれば、ダウンロードしてインストールします。

ステップ4:インストールを完了させるため、PCを数回再起動します。

その後、エラー87 DISMが解決したか確認します。解決していない場合は、引き続きトラブルシューティングを続行してください。

方法8:Windows ISOファイルを使用する

エラー87が発生した場合、Windows ISOファイルを使用して解決するユーザーもいます。

以下の手順を実行してください:

ステップ1:メディア作成ツールを使用してWindows ISOをダウンロードします。詳しくは、Windows 10 22H2 ISO 64/32-bitフルバージョンのダウンロードガイドを参照してください。

ステップ2:ISOイメージファイルをマウントして仮想ドライブを作成します。ドライブ文字(例:「K:」)をメモしてください。

ステップ3:管理者権限のコマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します:

dism /online /cleanup-image /restorehealth /source:K:\sources\install.wim

コマンドプロンプトでdismコマンドを実行している画面

あるいは、「dism /online /cleanup-image /restorehealth /source:K:\sources\install.wim /limitaccess」を実行します。これにより、Windows Updateの使用が制限されます。

方法9:SysprepProvider.dllをPCにコピーする

この方法は、Superuser のスレッドで「DISM エラー 87(cleanup-image オプションが不明です)」に対する対処法として提案されたものです。以下の手順を試してみてください。

正常に動作しているコンピューターの「C:\Windows\System32\Dism」から「SysprepProvider.dll」ファイルを、エラー87が発生しているマシンへコピーします。コピー後にDISMを再実行すると、正常に動作するはずです。

DISMでSysprepProvider.dllを置き換える

方法10:Windowsを再インストールする

上記の方法がどれも役に立たない場合、最後の手段としてWindowsを再インストールする必要があります。これにより、既存のシステムが削除され、Windowsが新規にインストールされます。そうすることで、DISMの実行時に発生するエラー87を含む、さまざまな問題が簡単に解決できます。

Windows 11/10を再インストールするには、主に2つの方法があります:PCの初期化とUSBドライブからのクリーンインストールです。いずれの方法を試す場合でも、事前に重要なファイルをバックアップしてください。再インストールやリセットの実行中にデータが失われる可能性があります。

#1.データをバックアップする

データをバックアップするには、無料バックアップソフト「MiniTool ShadowMaker」の使用をおすすめします。ディスク・パーティション・システム・フォルダ・ファイルのバックアップと復元において重要な役割を果たします。

PC バックアップには、スケジュールバックアップ、増分バックアップ、差分バックアップといった作成オプションがあります。これらを活用することで、時間やストレージ容量を大幅に節約し、バックアップの継続性を確保できます。

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ステップ1:USBドライブまたは外付けHDDをコンピューターに接続し、このバックアップフリーソフトを起動します。

ステップ2:「バックアップ」に移動し、「ソース」>「フォルダーとファイル」を選択してバックアップ対象を指定します。次に、「バックアップ先」をクリックし、接続したドライブを選択します。

ステップ3:「今すぐバックアップ」をクリックしてデータバックアップを開始します。

MiniTool ShadowMakerでファイルをバックアップしている画面

#2.Windowsを再インストールする

PCのリセットによるWindowsの再インストール方法:

1.「設定」を開きます。

2.Windows 10の場合は、「更新とセキュリティ」>「回復」>「このPCを初期状態に戻す」の「開始する」をクリックします。

Windows 11の場合は、「システム」>「回復」>「PCをリセットする」をクリックします。

3.画面の指示に従ってリセットプロセスを完了します。

Windowsで「個人用ファイルを保存する」または「すべて保存する」を選択している画面

Windowsをクリーンインストールするには:

1.Windows 11/10のISOファイルをダウンロードします。

2.ISOを使用して起動可能なUSBドライブを作成します。

3.そのUSBドライブからマシンを起動します。

4.Windowsセットアップ画面で、画面の指示に従ってシステムのインストールを開始します。

詳細については、Windows 11の再インストール方法に関するガイドを参照してください。

提示:
再インストール後のシステムは、クリーンかつ安定した状態です。そのため、この時点でシステムイメージを作成しておくことを強く推奨します。これにより、将来問題が発生した場合でも、迅速に正常な状態へ復元することが可能です。

DISMコマンドとは?「/Online」オプションの意味を解説

DISM(Deployment Image Servicing and Management)は、Windowsに標準搭載されているコマンドラインツールで、Windowsイメージの修復や管理に使用されます。システムファイルの修復やWindows Updateのトラブルシューティングでは、「DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth」などのコマンドがよく利用されます。

/Online オプションは、現在起動しているWindowsシステムを対象に処理を実行するためのオプションです。一方、WinREやWindows PEなどでは /Online は使用できず、「DISMでは /Online オプションを使用してWindows PEをサービスすることはサポートされていません」というエラーが表示される場合があります。

DISMエラー87に関するよくある質問

DISM /Online オプションはWindows PEでも使用できますか?
いいえ。/Online は現在起動中のWindowsを対象とするため、Windows PEやWinREでは使用できません。これらの環境で実行すると、「DISMでは /Online オプションを使用してWindows PEをサービスすることはサポートされていません」というエラーやエラー87が表示されます。
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealthコマンドは安全に実行できますか?
はい、DISM cleanup imageコマンドは安心して実行できます。古いシステムファイルや更新プログラムをクリーンアップし、システムを最適化することができます。
DISMとSFCはどちらを先に実行すればよいですか?
通常は、まずSFC(sfc /scannow)を実行し、問題が解決しない場合はDISM(dism /online /cleanup-image /restorehealth)を実行します。その後、システムファイルを完全に修復するために、もう一度SFCを実行すると効果的です。
DISMエラー87を修正した後、PCを再起動する必要がありますか?
DISMエラー87を修正した後は、必ず再起動が必要というわけではありません。ただし、DISMによる修復やWindowsの更新を行った場合は、変更を反映するためにPCを再起動することをおすすめします。再起動後、もう一度DISMコマンドを実行して問題が解決したか確認してください。

まとめ

まとめると、本記事ではDISMエラー87に関する概要と、Windows 11/10でこのエラーを修正するための対処法をご紹介しました。同様の問題が発生している場合は、DISMコマンドの内容を確認し、管理者権限で起動したコマンドプロンプトから実行するほか、Windowsの更新やSFCの実行を試してみてください。

  • hatena