USBメモリの書き込み禁止は、物理ロックスイッチや読み取り専用属性、レジストリ・グループポリシーの設定などが原因で発生します。解除するには、まずロックスイッチや接続状態を確認し、改善しない場合はDiskPartやWindowsの設定を見直しましょう。それでも解決しない場合は、ファイルシステムのエラーやUSBメモリ自体の故障を確認します。
まず試したい簡単な対処法
設定を変更する前に、まずは次の2つの方法を試してみましょう。
1.物理スイッチを確認する
USBメモリの側面や端にスライド式のロックスイッチが付いている場合は、ロック解除側にスライドして再接続します。書き込み保護スイッチが付いているのは一部の製品ですが、まず確認したいポイントです。スイッチがない場合は、次の対処法に進みます。

2.別のUSBポート・別のパソコンで試す
USBメモリを別のUSBポートに接続し直し、改善しない場合はパソコンを再起動してみましょう。可能であれば、別のパソコンでも書き込みできるか確認してください。
USBメモリが書き込み禁止になる原因
USBメモリに「現在の読み取り専用状態:はい」や「このディスクは書き込み禁止になっています」と表示される場合、主に次の原因が考えられます。
- 物理書き込み保護スイッチ:スイッチがロック位置になっています。
- ディスク属性:DiskPartでUSBメモリに読み取り専用(readonly)属性が設定されていると、書き込みが制限されることがあります。
- レジストリ設定:書き込み禁止を示す値が設定され、Windowsが読み取り専用として認識します。
- グループポリシーの設定:グループポリシーでリムーバブルドライブへの書き込みを禁止するポリシーが有効になっていると、USBメモリへの書き込みが制限されることがあります。
- ウイルス感染:マルウェアがドライブの設定を変更することがあります。
- ディスクエラーやファイルシステムの破損:ストレージのエラーやファイルシステムの異常によって、USBメモリへの書き込みやファイルへのアクセスに問題が発生することがあります。
- デバイス自体の書き込み制限:USBメモリのコントローラーがフラッシュメモリの劣化やエラーを検知すると、データの保護を目的として、自動的に読み取り専用モードに切り替えることがあります。また、セキュリティ用途などで、ハードウェアレベルの書き込み保護機能を備えた製品もあります。
読み取り専用状態になる原因によって、適切な対処法は異なります。まずは簡単な方法から確認し、改善しない場合は、以下の手順で書き込み禁止の解除を試してみましょう。
Windows 11/10でUSBメモリの書き込み禁止を解除する方法
まずは以下の表で、状況に合った方法を確認しましょう。
| 方法 | 適しているケース | 注意点 |
| DiskPart | ディスクに読み取り専用属性が設定されている | ディスク番号を間違えないよう、容量で確認する |
| レジストリ | レジストリでリムーバブルドライブへの書き込みが制限されている | 変更前にレジストリをバックアップする |
| グループポリシー | ポリシーによってリムーバブルドライブへの書き込みが制限されている | Home版にはグループポリシーエディターがない |
| ウイルス・マルウェアのスキャン | マルウェア感染が疑われる | スキャンだけで解除されるとは限らない |
各方法の詳しい手順は、以下で説明します。
方法1:DiskPartコマンドで読み取り専用属性を解除する
USBメモリの読み取り専用属性を解除するには、WindowsのDiskPartコマンドを使用する方法もあります。以下の手順に沿って操作してください。
ステップ1.「Win + R」キーを同時に押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログボックスを開きます。
ステップ2.「diskpart」と入力し、「OK」をクリックします。「ユーザーアカウント制御」の画面が表示された場合は、「はい」をクリックして実行を許可します。
ステップ3.DiskPartのコマンドウィンドウで「list disk」と入力し、「Enter」キーを押します。パソコンに接続されているディスクの一覧が表示されるので、各ディスクの容量を確認して、対象のUSBメモリを特定します。

ステップ4.「select disk 3」と入力し、「Enter」キーを押します。「3」は例です。実際には、ステップ3で確認したUSBメモリのディスク番号に置き換えてください。
ステップ5.「attributes disk clear readonly」と入力し、「Enter」キーを押します。これにより、選択したディスクに設定されている読み取り専用属性の解除を試みます。
ステップ6.処理が完了したら、「exit」と入力してDiskPartを終了します。その後、USBメモリにファイルを保存できるか確認してください。
方法2:レジストリの書き込み制限を解除する
レジストリエディターでUSBメモリの書き込み禁止を解除できる場合があります。以下の手順に沿って操作してください。なお、操作を行う前に、レジストリをエクスポートしてバックアップを取っておきましょう。
ステップ1.読み取り専用状態のUSBメモリをWindows 11/10 PCに接続します。
ステップ2.次に、「Win + S」キーを押して「検索ボックス」を開きます。
ステップ3.「レジストリ エディター」と入力し、「Enter」キーを押します。
ステップ4.次のパスに移動します:HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\StorageDevicePolicies
ステップ5. 「StorageDevicePolicies」内の「WriteProtect」をダブルクリックし、値のデータを「0」に変更し、「OK」をクリックして変更を保存します。
「StorageDevicePolicies」キーが見つからない場合は、次の手順で作成します。
- 「Control」キーを右クリック>「新規」>「キー」をクリック>新しいキーの名前を「StorageDevicePolicies」に変更します。
- 「StorageDevicePolicies」を右クリック>「新規」を選択>「DWORD (32ビット)値」をクリック>「WriteProtect」に名前を変更します。
- その後、「WriteProtect」をダブルクリックして、値のデータを「0」に変更し、「OK」をクリックします。

方法3:グループポリシーの設定を確認する
グループポリシーで書き込み制限が有効になっていると、USBメモリなどのリムーバブルドライブへの書き込みが制限されることがあります。設定を確認・変更する手順は次のとおりです。
ステップ1.「Win + R」キーを同時に押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
ステップ2.「gpedit.msc」と入力して「Enter」キーを押し、「ローカルグループポリシーエディター」を起動します。
ステップ3.「コンピューターの構成」>「管理用テンプレート」>「システム」>「リムーバブル記憶域へのアクセス」の順に開きます。右側のペインで、「リムーバブル ディスク:書き込みアクセス権の拒否」をダブルクリックし、「未構成」にチェックを入れて変更を保存します。

ステップ4.「ローカルグループポリシーエディター」に戻り、「コンピューターの構成」>「管理用テンプレート」>「Windowsコンポーネント」>「BitLockerドライブ暗号化」>「リムーバブルデータドライブ」の順に開きます。次に、「BitLockerで保護されていないリムーバブルドライブへの書き込みアクセスを拒否する」をダブルクリックし、「未構成」に設定し、「適用」と「OK」をクリックします。

方法4:ウイルス・マルウェアをスキャンする
不審なファイルをUSBメモリに保存した場合は、ウイルスやマルウェアに感染していないか確認しましょう。
ステップ1.「Win + S」キーを押して「Windows セキュリティ」と入力し、検索結果からアプリを開きます。「ウイルスと脅威の防止」を選択してください。
ステップ2.「スキャンのオプション」で「フルスキャン」を選び、USBメモリを接続したまま実行します。

ステップ3.駆除できない場合は、「Microsoft Defender オフライン スキャン」を試します。
USBメモリの書き込み禁止を解除できないときの対処法
ここまでの方法を試してもUSBメモリに書き込めない場合は、ファイルシステムのエラーやデバイス自体の故障が原因となっている可能性があります。以下の方法で状態を確認しましょう。
1.ファイルシステムのエラーを確認する
USBメモリのファイルシステムが破損すると、ファイルの読み書きやアクセスに問題が発生することがあります。エラーが疑われる場合は、Windowsのエラーチェック機能でドライブの状態を確認してください。
ステップ1.USBメモリをPCに接続し、「Win + E」キーを押してエクスプローラーを開きます。
ステップ2.「PC」からUSBメモリを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
ステップ3.「ツール」タブを開き、「エラーチェック」の「チェック」をクリックして、画面の指示に従います。エラーが検出された場合は、画面の指示に従って修復を試みてください。

解決しない場合は、管理者権限のコマンドプロンプトで「chkdsk g: /f /r /x」を実行します(「g」はUSBメモリのドライブ文字に置き換えてください)。「/r」は不良セクタの検査を含むため、時間がかかります。

2.データをバックアップしてからフォーマットする
ファイルシステムに問題がある場合、USBメモリをフォーマットすると改善することがあります。ただし、フォーマットすると保存されているデータが削除されるため、実行前に必要なファイルを別の保存先にバックアップしてください。
ステップ1.USBメモリから読み取れる重要なファイルを、PCの内蔵ドライブや別の外付けドライブなどにコピーします。
ステップ2.エクスプローラーで「PC」を開き、対象のUSBメモリを右クリックして「フォーマット」を選択します。
ステップ3.ファイルシステムなどの設定を確認し、「開始」をクリックします。確認メッセージが表示されたら、対象のドライブが正しいことを確かめてから続行してください。
フォーマットが完了したら、USBメモリにファイルを書き込めるか確認します。
3.USBメモリの故障を確認する
次のような場合は、USBメモリ自体の故障や劣化が原因となっている可能性があります。
- 別のパソコンでも書き込めない
- 容量が0バイトと表示される、またはRAWと表示される
- DiskPartで解除しても、すぐに読み取り専用に戻る
- フォーマットできない、またはフォーマット後も書き込み禁止が解除されない
USBメモリのコントローラーがフラッシュメモリの劣化や内部エラーを検知すると、データを保護するために読み取り専用モードへ切り替えることがあります。この場合、DiskPartやレジストリの設定を変更しても、書き込み禁止を解除できないことがあります。
重要なデータを読み取れる場合は、できるだけ早く別の保存先にコピーしてください。故障が疑われる場合は、無理に書き込みや修復を繰り返さず、USBメモリの交換を検討しましょう。
USBメモリの書き込み禁止を防ぐためのヒント
- 正しく取り外す:使用後は「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」を利用し、書き込み中にUSBメモリを抜かないようにしましょう。
- ウイルス対策を行う:他のパソコンや共用PCに接続した後は、ウイルススキャンを実行すると安心です。
- 用途に合ったファイルシステムを選ぶ:Windows中心ならNTFS、WindowsとMacで共有するならexFATが選択肢になります。FAT32では4GBを超える単一ファイルを保存できません。
- USBメモリの異常を放置しない:読み書きエラーが繰り返し発生する場合は、故障や劣化の可能性があります。早めにデータをバックアップし、必要に応じて交換しましょう。
- 重要なデータは複数の場所に保存する: USBメモリだけに保存せず、PCや外付けドライブなどにもバックアップしておくと安心です。
USBメモリ内の大切なファイルを定期的にバックアップするには、MiniTool ShadowMakerを利用する方法もあります。スケジュールを設定すれば、バックアップ作業を自動化できます。

USBメモリの書き込み禁止に関するよくある質問(FAQ)
まとめ
USBメモリの書き込み禁止は、まず物理ロックスイッチを確認し、別のUSBポートやパソコンで試して原因を切り分けることが近道です。パソコン側の設定が原因なら、DiskPartやレジストリ、グループポリシーを見直すことで解除できることがあります。
それでも解除できない場合は、ファイルシステムのエラーやUSBメモリ自体の故障が考えられます。フォーマットを試す際は、事前に重要なデータをバックアップしてください。別のパソコンでも書き込めない、突然発生した、フォーマットしても直らないといった場合は、劣化や故障が疑われるため、交換を検討しましょう。