Windows Serverのユーザーの中には、Windows Serverバックアップでシステム状態のバックアップを実行しようとして失敗するケースがあります。以下は、よく見られる「Windows Serverシステム状態のバックアップに失敗しました」というエラーメッセージの代表例2つです。
エラー1:バックアップは完了しませんでした。システムライターがバックアップに見つかりません。
約2週間前から、Windows Serverバックアップを使用したHyper-Vホストのバックアップが機能しなくなりました。バックアップウィンドウには何も表示されず、ログには「バックアップエンジンが停止しました」とだけ記録されています。手動でバックアップを試みても、以下のエラーメッセージが表示されて処理に失敗します。Microsoft
エラー2:ファイル名、ディレクトリ名、またはボリュームラベルの構文が間違っています。
最近、ドメインコントローラーをWindows Server 2016に移行しました。wbadminコマンドラインツールを使用してシステム状態のバックアップをスケジュールしました。しかし、2016への移行後、以下のエラーを確認しました...Microsoft
Windows Serverのシステム状態バックアップが失敗した時の対処法
Windows Serverでシステム状態のバックアップに失敗した場合、以下の基本的なチェックを行う必要があります。
- 宛先ボリュームにシャドウコピーがないことを確認します。
- システム状態のバックアップがソースボリュームに保存されている場合、バックアップ設定はフルバックアップ用に構成する必要があります。デフォルトではフルバックアップに設定されています。
- 他のユーザーやプログラムがターゲットボリュームのシャドウコピーを管理していないことを確認します。
- ボリュームレベルのバックアップとシステム状態のバックアップを同じ場所に保存しないでください。
- システム状態のバックアップを保存するボリュームには、バックアップ完了までシステム状態のバックアップ容量の2倍の空き容量が必要です。
「Windows Server 2022のシステム状態のバックアップに失敗しました」問題を修正するには、下記の対処法を試してみてください。
対処法1:システムをバックアップする別の方法を試す
Windows Serverでシステム状態のバックアップが失敗した場合、Windows Serverバックアップの代替ソフトであるMiniTool ShadowMakerをお試しください。PCバックアップソフトとして、MiniTool ShadowMakerはWindows Server 2022/2019/2016/2012(R2)と、Windows 11/10/8.1/8/7に対応しています
このフリーソフトを使えば、システム状態を含むシステム全体を、ローカルまたはリモートの場所にバックアップできます。Windows Serverバックアップはフルバックアップしか作成できませんが、MiniTool ShadowMakerは、フルバックアップ、増分バックアップ、差分バックアップの3つのバックアップスキームを提供します。さらに、データのバックアップと復元を実行したり、Windowsを別のドライブに移行したりすることもできます。
それでは、MiniTool ShaodwMakerでシステムをバックアップする方法を見てみましょう。
MiniTool ShadowMaker Trialクリックしてダウンロード100%クリーン&セーフ
ステップ1.MiniTool ShadowMakerを起動し、「体験版で続く」をクリックしてバックアップを開始します。
ステップ2.メインインターフェイスで、「バックアップ」をクリックします。
ステップ3.「ソース」セクションでシステムCとシステム予約済みパーティションがデフォルトで選択されているので、「バックアップ先」をクリックして保存先パスを選択し、システムイメージを保存します。
ステップ4.「今すぐバックアップ」または「後でバックアップ」をクリックします。

対処法2:関連サービスを再起動する
「Windows Serverシステム状態のバックアップが失敗しました」という問題を解決するには、関連するサービスを再起動してみてください。
ステップ1.「Windows + R」キーを押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログボックスを開きます。ボックスに「services.msc」と入力し、「OK」をクリックして続行します。
ステップ2.以下のサービスを1つずつ見つけ、各オプションを右クリックして「再起動」を選択します。
- COM+ イベントシステム
- COM+ システムアプリケーション
- 分散トランザクションコーディネーター
- Microsoftソフトウェアシャドウコピープロバイダー
- ボリュームシャドウコピー
- Networkerリモート実行サービス
- 暗号化サービス
対処法3:シャドーストレージをクリアする
通常のWindows操作では、ソフトウェアのインストールやその他の操作タスク中に自動的に復元ポイントが作成されます。これらの復元ポイントは、ディスク容量を消費するスナップショットとして保存されます。しかし、Windowsが内部エラーを起こすと、不要になった復元ポイントが削除されず、ディスク領域を圧迫することがあります。このような場合、コマンドプロンプトで「vssadmin」コマンドを使用することで、これらのスナップショットを手動でクリアできます。具体的な操作手順は以下の通りです。
ステップ1.「検索」ボックスに「cmd」と入力し、「管理者として実行」を選択します。
ステップ2.バックアップチェーンセットの範囲を超える複数のスナップショットが存在するかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。
vssadmin list shadows

ステップ3.次に、下のコマンドを実行してスナップショットを削除します。
最も古いスナップショットのみを削除する場合:
vssadmin delete shadows /For=C: /oldest
すべてのシャドウを削除する場合:
vssadmin delete shadows /all
対処法4:Windowsレジストリでドライバーの場所を修正する
Windows Serverでシステム状態のバックアップが失敗する原因として、ドライバーのパスが正しく設定されていない可能性があります。以下の手順に従って、ドライバーの場所を修正してください。
ステップ1.検索ボックスに「cmd」と入力し、「管理者として実行」を選択します。
ステップ2.以下のコマンドを入力し、「Enter」キーを押します:
DiskShadow /L writers.txt

ステップ3.次に、「list writers detailed」と入力し、「Enter」キーを押します。しばらくすると、すべてのライタと影響を受けるボリュームがリストされます。
ステップ4.「writers.txt」ファイルをメモ帳で開き、「windows\\」を検索します。次のようなものが見つかります。
File List: Path = C:\Windows\SystemRoot\system32\drivers, Filespec = vsock.sys

ステップ5.こうして、原因は「VSOCK.SYS」であることが判明しました。これを解決するには、レジストリエディターを使う必要があります。
ステップ6.「ファイル名を指定して実行」ダイアログで「regedit」と入力し、「Enter」キーを押して「レジストリエディター」を開きます。
ステップ7.以下のキーに移動します。
HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\vsock
ステップ8.「ImagePath」の値の文字列データを「System32\DRIVERS\vsock.sys」に変更します。

結語
「Windows Serverシステム状態のバックアップに失敗しました」というエラーに遭遇しましたか?PCでこのエラーを修正する方法は?この記事を読めば、対処法が明確になります。Windows Serverバックアップの代替ソフトであるMiniTool ShadowMakerを試してみてください。