タスクマネージャーを開いたら、Windows 11のメモリ使用率が思いのほか高くて驚いた——そんな経験はありませんか。実は、メモリ使用率が高いこと自体は必ずしも異常ではなく、複数のアプリやブラウザのタブを開いているだけで数値は簡単に上がります。MiniToolのこの記事では、本当に対処が必要な状態かどうかの見分け方と、メモリ使用量を効果的に減らす具体的な方法を紹介します。

メモリ使用率が高いのは異常?

Windowsは、空いているメモリ(RAM)を積極的にキャッシュとして使う設計になっているため、メモリ使用率が高いこと自体は必ずしも異常ではありません。ただし、以下のような場合は対処が必要なサインです。

  • 何もアプリを起動していないのに、メモリ使用率が常に80%以上ある
  • PCの動作が明らかに重く、フリーズやアプリの応答なしが頻発する
  • メモリ使用率が時間とともにどんどん増え続けている(メモリリークの兆候)

Windows 11のメモリ使用率が高い原因

  • PCで実行されている不要なアプリやプログラムが多すぎる
  • スタートアッププログラムが多すぎる
  • 仮想メモリが十分ではない
  • SysMainサービスが頻繁に使うアプリをメモリに先読みしている
  • PCがウイルスまたはマルウェアに感染している

Windows 11のメモリ使用率を確認する方法

では、Windows 11がRAMを大量に使用しているかどうかを確認するにはどうすればいいでしょうか?

ステップ1: Win + Xキーを押し、メニューを呼び出し、メニューから「タスクマネージャー」を選択して開きます。

ステップ2:左下の「詳細」をクリックして続行します。

ステップ3:デフォルトでは、「プロセス」セクションが表示されます。「プロセス」セクションの「メモリ」列には、コンピューターの現在のメモリ使用率が表示され、その下に各アプリケーションやサービスのメモリ使用量が表示されます。「メモリ」をクリックすると、プログラムはメモリ使用量に従って昇順または降順に並べ替えられます。

「プロセス」セクションの「メモリ」列

Windows 11の高メモリ使用率を修正する方法

不要なアプリケーションやサービスの終了、不要なスタートアップアプリケーションの無効化、ウイルスやマルウェアの除去などの対策は、すべてWindows 11のメモリフットプリントを削減するために有効な手段です。

方法1:不要なアプリとサービスを終了する

多くのアプリケーションやサービスを開いていると、Windows 11のメモリ使用率が高くなることがあります。そこに不要なプログラムやサービスがあれば、タスクマネージャーで終了させてください。

ステップ1:「スタート」を右クリックし、「タスクマネージャー」を選択して開きます。

ステップ2:必要なら、左下の「詳細」をクリックします。

ステップ3:メモリ使用量が多くて不要なアプリやサービスを見つけ、右クリックして「タスクの終了」を選択します。また、アプリやサービスを選択し、右下の「タスクの終了」ボタンをクリックします。この手順を繰り返し、他の不要なアプリやサービスをすべて終了させます。

不要なアプリとサービスを終了する画面

方法2:不要なスタートアップアプリを無効にする

スタートアップアプリとは、PCを起動するときに自動的に起動するアプリケーションです。あまりに多くのスタートアップアプリを設定すると、PCの起動時間が長くなり、メモリの使用量も多くなります。

ステップ1:「スタート」を右クリックし、「タスクマネージャー」を選択して開きます。

ステップ2:左下の「詳細」をクリックします。

ステップ3:「スタートアップ」セクションに切り替え、すべてのスタートアップ・プログラムとして設定されているアプリとサービスを確認します。たとえば、下図では、「Windows セキュリティ」の状態が「有効」となり、スタートアップ・プログラムとして設定されていることがわかります。

ステップ4:不要なスタートアップアプリやサービスを選択し、「無効化」を選択します。そして、この手順を繰り返し、不要なアプリをすべて無効にします。

不要なスタートアップアプリを無効にする画面

方法3:ハードディスクを最適化する

ハードディスクを最適化することで、Windows 11のRAM使用量を減らすこともできます。SSDの場合はデフラグではなく、TRIMによる最適化が自動的に行われます。

ステップ1:検索ボックスで「ドライブのデフラグと最適化」を検索して開きます。

ステップ2:最適化したいドライブを選択し、「最適化」ボタンをクリックします。

ステップ3:処理が終了したらPCを再起動し、メモリ使用率が改善されるか確認します。

ハードディスクを最適化する画面

方法4:SysMainサービスを無効にする

Windows 11で高いメモリ使用率によってパフォーマンスが著しく低下する場合、SysMainサービスを無効にして修正してみてください。SysMainは、Windows 10ではSuperFetchとして知られます。頻繁に使用するアプリケーションを識別し、それらの起動を高速化するために使用されます。

ステップ1:Win + Rキーを押し、「ファイル名を指定して実行」を開きます。

ステップ2:「services.msc」と入力し、Enterキーを押して「サービス」を開きます。

ステップ3:スクロールダウンし、右側のパネルからSysMainサービスを見つけます。ダブルクリックし、そのプロパティを開きます。

ステップ4:「スタートアップの種類」で「無効」を選択します。

ステップ5:「停止」ボタンをクリックし、プロセスの終了を待ちます。

ステップ6:「適用」→「OK」の順にクリックします。

SysMainサービスを無効にする画面

方法5:パフォーマンスを優先する

視覚効果を減らすことで、メモリを含むリソースの消費を抑えられます。

ステップ1:検索ボックスで「sysdm.cpl」と入力し、「システムのプロパティ」を開きます。

ステップ2:「詳細設定」タブに切り替えます。

ステップ3:「パフォーマンス」の下にある「設定」ボタンをクリックします。

ステップ4:「視覚効果」の下にある「パフォーマンスを優先する」にチェックを入れます。

ステップ5:「適用」→「OK」の順にクリックします。

「パフォーマンスを優先する」にチェックを入れた画面

方法6:仮想メモリを増やす

仮想メモリを増やすことで、Windows 11のメモリ使用率が高いという問題を修正できる場合もあります。

ステップ1:方法5の手順で「システムのプロパティ」を開きます。

ステップ2:「詳細設定」に切り替え、「パフォーマンス」の「設定」ボタンをクリックします。

ステップ3:「詳細設定」に切り替え、「仮想メモリ」の下にある「変更…」ボタンをクリックします。

ステップ4:「すべてのドライブのページングファイルサイズを自動的に管理する」のチェックを外します。

ステップ5:「カスタムサイズ」を選択します。

ステップ6:要件に応じて、ページングファイルの初期サイズと最大サイズをメガバイト単位(MB)で指定します。

ステップ7:「設定」ボタンをクリックします。

ステップ8:「OK」をクリックします。

ステップ9:もう一度「OK」をクリックします。

ステップ10:PCを再起動します。

仮想メモリを増やす画面

方法7:PCをスキャンしてウイルスとマルウェアを削除する

PCがウイルスやマルウェアに攻撃されると、メモリの使用率が高くなる可能性があります。このような場合は、Windowsに搭載されている「Windows セキュリティ」プログラムが有効です。

ステップ1: Windows検索を使用して「Windows セキュリティ」を検索して開きます。

ステップ2:「ウイルスと脅威の防止」をクリックします。

ステップ3:右パネルの「クイックスキャン」ボタンをクリックし、デバイスのウイルスとマルウェアをスキャンします。

「ウイルスと脅威の防止」ページにある「クイックスキャン」ボタン

ステップ4:何も検出されなかった場合、「スキャンのオプション」をクリックし、「フル スキャン」を選択して「今すぐスキャン」をクリックします。

「スキャンのオプション」セクションにある「今すぐスキャン」オプション

もちろん、Norton、McAfee、Bitdefenderなどのサードパーティのウイルス対策ソフトも有効です。

方法8:Microsoft PC Managerでクリーンアップする

上記の方法を一つずつ試すのが手間な場合は、Microsoft公式の無料最適化ツール「Microsoft PC Manager」も選択肢の一つです。不要なファイルの削除やメモリの解放を、ワンクリックの操作で行えます。

最終手段:物理メモリ(RAM)を増設する

上記の方法を試してもメモリ使用率が高い状態が続き、動作の重さが改善しない場合は、そもそも搭載しているメモリ容量が使用状況に対して不足している可能性があります。Windows 11はWindows 10よりも多くのメモリを必要とする傾向があるとされ、8GBでは不足を感じるケースも少なくありません。複数のアプリやブラウザのタブを日常的に多用する場合は、16GB以上への増設を検討してみてください。

コンピューターのメモリが不足してる場合の対処法
コンピューターのメモリが不足してる場合の対処法

Windows 10/8/7で「コンピューターのメモリが不足しています」というメッセージを受け取ったことがありますか?ここでは完全な修正方法を紹介していますので、同じ問題に遭った場合は、試してみてください。

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備えておきたいこと

メモリ使用率が高い状態が続くと、アプリの強制終了やシステムのフリーズ・クラッシュが起こりやすくなり、保存前のファイルが失われるリスクも高まります。

万が一、作業中のファイルが消えてしまった、あるいはPCがクラッシュしてファイルにアクセスできなくなった場合は、MiniTool Power Data Recoveryでの復元を試してみてください。ハードドライブ、SSD、USBメモリなど幅広いデバイスから、削除・紛失したファイルを無料で復元できます。

MiniTool Power Data Recovery Freeクリックしてダウンロード100%クリーン&セーフ

ステップ1、MiniTool Power Data Recovery を起動してメインインターフェイスに入ります。

ステップ2、「論理ドライブ」または「デバイス」から対象場所を選択して「スキャン」ボタンをクリックします。

ステップ3、スキャン完了後、検出されたデータは「パス」または「タイプ」タブの下にリストされます。「フィルター」と「検索」機能を使用すると、必要なファイルを素早く特定できます。

ステップ4、復元したいファイルをすべて選択し、「保存」ボタンをクリックして新しい安全な場所に保存します。

MiniTool Power Data Recoveryのインターフェイス

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まとめ

Windows 11のメモリ使用率が高い場合、まずは本当に対処が必要な状態かどうかを確認した上で、不要なアプリやスタートアップの整理から順番に試していきましょう。それでも改善しない場合は、Microsoft PC Managerでのクリーンアップや、物理メモリの増設も検討してみてください。

最後に、MiniToolソフトウェアの使用中にご不明な点があれば、[email protected] までお気軽にお問い合わせください。

よくある質問(FAQ)

メモリ使用率が高いのは故障のサインですか?
必ずしもそうとは限りません。Windowsは空いているメモリをキャッシュとして積極的に使う設計になっているため、複数のアプリを開いているだけで使用率は上がります。何もアプリを起動していないのに常に80%以上ある、あるいは時間とともに使用率が増え続ける場合は、対処が必要なサインの可能性があります。
Windows 11はWindows 10よりメモリを多く使いますか?
はい、一般的にWindows 11はWindows 10よりも多くのメモリを必要とする傾向があります。8GBのメモリでは不足を感じるケースも多く、複数のアプリやブラウザのタブを頻繁に使う場合は16GB以上を推奨する声もあります。ただし、必要なメモリ量は使用状況によって大きく異なります。
SysMainを無効にするとどんな影響がありますか?
SysMainは、よく使うアプリの起動を高速化するために空いているメモリを先読みキャッシュとして使う機能です。無効にするとメモリ使用率の数値は下がりますが、アプリの起動が体感的に遅くなる場合があります。
対処してもメモリ使用率が下がらない場合はどうすればいいですか?
タスクマネージャーで、どのプロセスが継続的にメモリを消費し続けているか(メモリリークの兆候がないか)を確認してください。特定のアプリが原因の場合は、そのアプリの再インストールやアップデートを検討しましょう。それでも改善しない場合は、物理メモリ(RAM)の増設も選択肢の一つです。
  • hatena