「システムの復元は正しく完了しませんでした」というエラーは、Windows 11/10で、ソフトウェアの競合やシステムファイルの破損などが原因で発生することがあります。MiniTool ShadowMakerのこの記事では、一般的な解決策に加え、0x80070005、0x80070091、0x8007045bなどの特定のシステムの復元エラーコードに対処するための修正方法もご紹介します。また、Windowsでバックアップ・復元用のシステム復元の代替手段も見つけることができます。
「システムの復元は正しく完了しませんでした」エラーについて
システムの復元はWindowsの標準ツールで、コンピューターを以前の状態に戻すことができます。ドライバーの更新やソフトウェアのインストール、システム設定の変更など、最近行った変更が原因でシステムに問題が発生した場合に役立ちます。
ただし、「システムの復元は正しく完了しませんでした」というエラーメッセージが表示されると、問題のトラブルシューティングのために、これらの変更を元に戻すことができなくなります。ポップアップウィンドウの「詳細」を確認すると、次のようなさまざまなシステム復元のエラーコードが表示される場合があります。
- システムの復元がファイルにアクセスできませんでした
- システムの復元からファイルを抽出できませんでした
- システムの復元は、復元ポイントからディレクトリの元のコピーを抽出できませんでした
- システムの復元は、ドライブC:¥上のファイルシステムのスキャン中に失敗しました
- …
各メッセージの後には、0x80070005、0x80070091、0x8000fff、0x8007045b、0x80070017、0x800701b1、0x81000204などのエラーコードが表示される場合があります。
システム復元が正常に完了しない原因は?考えられるのは以下の通りです:
- アンチウイルスとの競合
- システム保護の設定
- システムファイルの破損
- ハードドライブ障害
- 復元ポイントの破損
次に、考えられる対処法を探ってみましょう。
「システムの復元は正しく完了しませんでした」エラーを修復する方法
システム復元の失敗を解決するには、いくつかの一般的な方法を試すことができます。例えば、別の復元ポイントを使用する、システム保護を有効にする、破損したシステムファイルを修復する、セーフモードで復元するなどの方法があります。
以下に、考えられる回避策の詳細を説明します。
#1.別の復元ポイントを使用する
破損した復元ポイントを使用すると、システムの復元が失敗します。事前にスケジュールまたは手動で複数の復元ポイントを作成している場合は、別のポイントを使用してください。具体的な操作手順は以下の通りです:
ステップ1:Windows検索に「復元ポイントの作成」と入力し、「Enter」 キーを押して「システム保護」を開きます。
ステップ2:「システムの復元」を選択し、「次へ」をクリックします。
ステップ3:リストから最新の復元ポイントを選択し、「次へ」をクリックします。

ステップ4:プロンプトに従って復元操作を完了します。
#2.システム保護の設定を確認する
システム保護が無効になっている場合、「システムの復元は正しく完了しませんでした」というメッセージが表示されることがあります。この問題を簡単に解決するには、以下の手順に従って設定を調整してください。
ステップ1:「システムの保護」タブで、「保護設定」の下にあるCドライブを選択し、「保護」状態が「無効」になっているか確認します。
ステップ2:もしそうなら、「構成」ボタンをクリックし、「システムの保護を有効にする」にチェックを入れます。
ステップ3:最後に、「適用」>「OK」をクリックして変更を適用します。

#3.Windows 10でクリーンブートを実行する
Windows 11/10で「システムの復元は正しく完了しませんでした」というエラーが発生する場合、原因は破損または不具合のあるサードパーティ製アプリにあることがあります。
ソフトウェアの競合を排除するには、以下の手順でクリーンブートを実行してください。このモードでは、必要最低限のドライバーとプログラムだけでシステムが動作します。
ステップ1:「Windows検索」で「msconfig」と入力し、「Enter」キーを押して「システム構成」を開きます。
ステップ2:「全般」で、「スタートアップの項目を読み込む」のチェックを外します。
ステップ3:「サービス」タブで、「Microsoftのサービスをすべて隠す」にチェックを入れ、「すべて無効」をクリックします。
ステップ4:「適用」と「OK」をクリックします。
ステップ5:「スタートアップ」>「タスクマネージャーを開く」に移動し、スタートアッププログラムを無効にします。
ステップ6:変更を適用し、システムを再起動します。
その後、システムの復元を再度実行してみましょう。エラーが続く場合は、不具合のあるサードパーティ製アプリが復元プロセスを妨げている可能性があります。疑わしいプログラムをアンインストールし、PCを再起動して通常どおり起動させてください。
#4.セーフモードでシステムの復元を実行する
Windows 11/10の通常モードでシステム復元を実行する以外に、セーフモードでも実行できます。セーフモードは診断モードであり、最小限のドライバーとサービスでシステムを起動します。
「システムの復元は正しく完了しませんでした」エラーを回避する方法は以下の通りです。
ステップ1:「システム構成」ウィンドウ(「msconfig」で開く)で、「ブート」タブに移動します。
ステップ2:「ブートオプション」の下にある「セーフブート」にチェックを入れます。

ステップ3:「適用」>「OK」>「再起動」をクリックします。
ステップ4:セーフモードで、「Win + R」キーを同時に押して「sysdm.cpl」と入力し、「OK」をクリックします。
ステップ5:「システム保護」>「システムの復元」に移動し、復元プロセスを完了します。
#5.破損したシステムファイルを修復する
システムファイルの破損により、システムの復元が正常に完了できないことがあります。システムファイルチェッカー(SFC)を実行すると、破損したファイルを検出して修復できるため、この問題の解決に役立ちます。
下記の手順に沿って操作してください。
ステップ1:Windows 11/10 で管理者としてコマンドプロンプトを開きます:「Windows検索」に「cmd」と入力し、「管理者として実行」をクリックします。
ステップ2:「sfc /scannow」と入力し、「Enter」キーを押します。
ステップ3:SFCスキャンが終了した後、次のコマンドを実行します:DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth。
#6.コマンドプロンプトでCHKDSKを実行する
ハードディスクの障害は、「システムの復元は正しく完了しませんでした」というエラーの一般的な原因です。CHKDSKを実行することで、復元プロセスを妨げるファイルシステムやディスクの問題を検出・修復できます。
ステップ1:管理者権限でコマンドプロンプトを起動します。
ステップ2:「chkdsk /f /r」と入力し、「Enter」キーを押します。
- /f: ディスク上のエラーを修正します。これには、論理的なファイルシステムエラーや、ディスクの正常な動作を妨げるその他のエラーが含まれます。
- /r: 不良セクタを検出し、読み取り可能な情報を復元します。
ステップ3:次回のシステム再起動時にチェックを実行するよう設定する場合は、「Y」と入力してください。
その後、システム復元の失敗エラーがまだ発生するか確認します。
#7.ウイルス対策ソフトを無効にする
ウイルス対策ソフトを無効化すると、さまざま脅威にさらされる可能性があるため、基本的には推奨されません。ただし、ウイルス対策ソフトの干渉によりシステムの復元が失敗した場合に限り、この操作が必要です。
Windowsセキュリティを無効化する手順は以下の通りです:
ステップ1:Windows 11/10の「検索」から「Windowsセキュリティ」を開きます。
ステップ2:「ウイルスと脅威の防止」>「設定の管理」に移動します。
ステップ3:「リアルタイム保護」を無効にします。

これらは、「システムの復元は正常に完了しませんでした」というエラーに対処するための一般的な修正方法です。エラーに直面している場合は、ぜひ試してみてください。
5つの特殊なシステム復元エラーの修復方法
さまざまな要因により、「システムの復元は正常に完了しませんでした」というエラーが、コード付きで表示される場合があります。ここでは、システム復元エラー0x80070091、0x8000FFFF、0x80070005、0x80070017、および0x8007045Bの対処方法について詳しくご紹介します。
システム復元エラー0x80070091
エラーポップアップには、次のように表示されることがあります:
「システムの復元は正しく完了しませんでした。コンピューターのシステムファイルと設定は変更されませんでした。システムの復元は、復元ポイントからディレクトリの復元中に失敗しました。システムの復元中に不明なエラーが発生しました。(0x80070091)」
エラー0x80070091を修復するには、Microsoftフォーラムでユーザーが提供している2つの実証済みの解決策のいずれかを試してみてください。
オプション1:セーフモードでWindowsAppsフォルダの名前を変更する
ステップ1:セーフモードでPCを起動します。上記の「msconfig」を使った方法をご参照ください。
ステップ2:管理者としてコマンドプロンプトを開きます。
ステップ3:以下のコマンドを1つずつ入力し、それぞれ入力した後に「Enter」キーを押します:
- cd C:\Program Files
- takeown /f WindowsApps /r /d Y
- icacls WindowsApps /grant “%USERDOMAIN%\%USERNAME%”:(F) /t
- attrib WindowsApps -h
- rename WindowsApps WindowsApps.old
ステップ4:Windowsを再起動し、システムの復元を実行します。システムの復元エラーコード0x80070091は表示されないはずです。
オプション2:WinREでWindowsAppsフォルダの名前を変更する
ステップ1:Windows 11/10をWindows回復環境(WinRE)で起動します:「Shift」キーを長押しして、「スタート」ボタンを押すとWinREにアクセスできます。
ステップ2:「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「コマンドプロンプト」を選択します。
ステップ3:以下のコマンドを実行します:
- cd C:\Program Files
- attrib WindowsApps -h
- rename WindowsApps WindowsApps.old
システムの復元0x8000ffff
システムの復元がエラーコード0x8000ffffで正常に完了しない場合があります。「システム復元中に不明なエラーが発生しました。(0x8000ffff)」を修正するには、以下の解決策を試してください:
- SFCとDISMスキャンを実行する
- コマンドプロンプトでCHKDSKを使用する
- 別の復元ポイントを使用する
詳細な手順はパート2を参照してください。
システムの復元がファイルにアクセスできませんでした 0x80070005
システム復元エラーのポップアップで、「システムの復元中に不明なエラーが発生しました。(0x80070005)」というメッセージが表示される場合があります。これは、お使いのパソコンでウイルス対策プログラムが実行されていることが原因である可能性が考えられます。
システム復元エラー0x80070005を修正するには、内蔵のウイルス対策ソフトを無効にするか、サードパーティ製のウイルス対策アプリを終了してみてください。
また、Volume Shadow Copyサービスが実行されていることを確認する必要があります。
ステップ1:「Win + R」キーを同時に押して「Services.msc」と入力し、「Enter」キーを押します。
ステップ2:下にスクロールして「Volume Shadow Copy」を探し、このサービスをダブルクリックして「プロパティ」ウィンドウを開きます。
ステップ3:「スタートアップの種類」項目で「自動」を選択します。
ステップ4:変更を保存します。

ステップ5:「Task Scheduler」と「Microsoft Software Shadow Copy Provider」サービスに対しても、同様の操作を行います。
その後、Windows 11/10を再起動し、システムの復元エラー0x80070005が修正されるかどうかを確認してください。
システムの復元は正しく完了しませんでした 0x80070017
システム復元がエラー0x80070017によりファイルの抽出に失敗した場合、以下の解決策が有効なことがあります:
- SFCとDISMを実行する
- CHKDSKを実行する
- クリーンブートを実行する
- セーフモードでシステム復元を実行する
システムの復元が失敗しました 0x8007045b
システムの復元エラー0x8007045bは、通常、復元ポイント内のファイルが暗号化ファイルシステム(EFS)によって暗号化されている場合に発生します。
システムを復元する際、システム復元ツールはシャットダウンタスクを作成します。しかし、EFS サービスが停止しているため、復元プロセスはエラーコード0x8007045Bで失敗することがあります。
この問題をどう解決すればよいでしょうか?Microsoftからの回避策を試してみてください。
ステップ1:管理者としてコマンドプロンプトを実行します。
ステップ2:「reagentc /boottore」と入力し、「Enter」キーを押します。Windows REが無効になっていると表示された場合は、インストールして「reagentc /enable」を実行してください。
ステップ3:コンピューターを再起動してWinREを起動します。このモードでは、EFSは常に有効です。
ステップ4:「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「システムの復元」の順に移動し、プロンプトに従ってプロセスを開始します。
MiniTool ShadowMakerを使用したシステムのバックアップと復元の実行方法
「システムの復元は正しく完了しませんでした」というエラーは、システムに問題が発生した際に、PCを以前の状態に戻す処理を妨げる原因となります。システムの復元エラーの解決に多くの時間を費やさずに済むよう、Windows向けの信頼性の高いバックアップおよび復元ソリューションの利用をおすすめします。
ここでは、代替手段としてMiniTool ShadowMakerを使用し、OSが正常に動作している状態でバックアップを作成することを推奨します。これは、Windows 11/10/8/7およびWindows Server 2022/2019/2016に対応したプロ仕様のバックアップソフトです。
システムイメージのバックアップ作成に加え、ディスク/パーティション/フォルダ/ファイルのバックアップと復元にも対応しています。システムが起動できない場合でも、このソフトを使って起動可能なドライブを作成し、そのドライブからシステムを起動して復元作業を行うことができます。
さらに、増分バックアップまたは差分バックアップスキームを適用することで、変更されたデータのみをバックアップすることが可能です。また、重要なデータのバックアップを定期的に作成できます。
システムのバックアップと以前の状態への復元方法は以下の通りです。
システムバックアップ
ステップ1:外部ドライブをコンピューターに接続します。MiniTool ShadowMakerをインストールして起動します。
MiniTool ShadowMaker Trialクリックしてダウンロード100%クリーン&セーフ
ステップ2:「バックアップ」画面では、現在のシステムが自動的にソースとして選択されています。「バックアップ先」をクリックし、接続済みの外付けドライブを選択するだけです。

ステップ3:「今すぐバックアップ」をクリックして、システムバックアップを実行します。
システムの復元
作成したシステムバックアップからWindowsを復元するには、次の手順を実行します:
ステップ1:「ツール」>「メディアビルダー」に移動し、起動可能なUSBドライブを作成します。
ステップ2:そのUSBドライブからWindowsを再起動し、MiniTool ShadowMakerを起動します。
ステップ3:「復元」ページで、作成したシステムバックアップの横にある「復元」ボタンを選択します。リストに表示されていない場合は、「バックアップを追加」をクリックして手動で追加できます。

ステップ4:画面の指示に従って、システムの復元を完了してください。
結論
Windows 11/10で「システムの復元は正しく完了しませんでした」というエラーを解決するのは難しくありません。0x80070091、0x8000ffff、0x80070005などの特定のシステムの復元エラーも同様です。この完全ガイドの手順に従えば、問題は簡単に解決できます。
さらに、PCのバックアップと復元を問題なく行うために、MiniTool ShadowMakerの利用を強く推奨します。このプロフェッショナルなバックアップソフトを使用すれば、スムーズにバックアップと復元を実行できます。
MiniToolソフトウェアの使用中に問題が発生した場合は、[email protected]までお気軽にお問い合わせください。できるだけ早く返事いたします。
システムの復元は正しく完了しませんでした:よくあるご質問
1.「検索」ボックスに「復元ポイントの作成」と入力し、「Enter」 キーを押します。
2.「システムの復元」>「次へ」をクリックします。
3. 復元ポイントを選択します。
4.「次へ」>「完了」をクリックします。