WindowsのタスクマネージャーでCOM Surrogateを見たことがありますか?一体COM Surrogateとは何でしょうか?COM Surrogateは動作しなくなった場合の対処方法は?この記事では、この2つの問題について詳しく解説します。

COM Surrogateは動作を停止しました

COM Surrogateとは

dllhost.exeは、COM Surrogateとも呼ばれ、Windowsのバックグラウンドで実行された重要なシステムファイルです。実際のプロセス名はdllhost.exeです。

COMはComponent Object Modelの略で、開発者がさまざまなプログラミング言語を利用して COM オブジェクトを作成できるようにするために使用されます。COM Surrogateは、DLLファイルをホストし、サムネイルを表示し、ファイルエクスプローラを機能させるために使用されるプロセスです。(Windowsエクスプローラーは「応答なし」になった場合の対策

COM Surrogateエラーが発生した場合、まず、MiniTool ソフトウェアでパソコンのデータセキュリティを確保することをお勧めします。その後、以下の方法でエラーを修正してください。

「COM Surrogateは動作を停止しました」

実例

COM Surrogate は動作を停止しました。

エクスプローラーにてフォルダーに入った画像をクリックするとwindowsフォトビューワが開きます。それで同じフォルダー内の画像を次々と見ていくと、10回に1回くらいの確率で、「COM Surrogate は動作を停止しました。問題が発生したため、プログラムが正しく動作しなくなりました。プログラムは閉じられ、解決策がある場合はWindowsから通知されます。」と出て終了するしかなくなります。–answers.microsoft.comの加藤さんより

主な原因とエラーメッセージ

dllhost.exeなどの実行可能ファイルは、コンピューターが特定の機能を実行する方法を定義するため、アプリケーションに必要です。このようなファイルをクリックすると、ソフトウェア開発者が作成したコマンドがコンピューターに読み込まれ、アプリケーションが実行されます。

しかし、dllhost.exeファイルが失われたり、問題が発生したりすると、dllhost.exeアプリケーションエラーが表示され、アプリを開くことができなくなります。これは、デバイスが壊れていることを示しています。

致命的なハードウェアエラーの最高な対処法とデータ復元方法

考えられる3つの原因:

それに、PCがウイルスに攻撃されると、COM Surrogateが動作しなくなる可能性もあります。

一般的なエラーメッセージ:

  • exeが見つかりません。
  • dllhost.exeが見つかりません。
  • exeが失敗しました。
  • exeは実行されていません。
  • exeアプリケーションエラー。
  • 起動中にエラーが発生しました。(dllhost.exe)
  • exeは有効なWin32アプリケーションではありません。
  • exeで問題が発生したため、exeを終了します。ご不便をおかけしてしまい申し訳ございません。

Windows10でCOM Surrogateエラーを修正する

Windows 10/8/7で「COM Surrogateは動作を停止しました」というエラーが発生した場合はどうすればいいでしょうか?このセクションでは、この問題を解決するための方法を詳しく説明します。

対処法1:最近インストールしたドライバーをアンインストールする

  1. 左下の「スタート」ボタンを右クリックします。
  2. デバイス マネージャー」を選択します。
  3. 最近インストールしたドライバーを見つけます。
  4. ドライブを右クリックして、「デバイスのアンインストール」を選択します。
  5. ポップアップウィンドウの「アンインストール」ボタンをクリックします。
  6. 別のドライバーを選択して、ステップ4とステップ4を繰り返します。

「アンインストール」ボタンをクリックする

対処法2:ビデオドライバーを元に戻す

  1. 対処法1のステップ1に従って、「デバイス マネージャー」を開きます。
  2. ディスプレイア ダプター」を展開します。
  3. アダプタドライバを右クリックします。
  4. プロパティ」を選択します。
  5. ドライバー」タブを選択します。
  6. ドライバーを元に戻す」ボタンをクリックします。
  7. 一つの理由を選択してください。
  8. はい」ボタンをクリックします。

「ドライバーを元に戻す」をクリックする

「ドライバーを元に戻す」ボタンがグレーアウトしている場合はどうすればよいですか?

パソコンまたはビデオカードの製造元のWebサイトにアクセスし、古いバージョンのビデオカードドライバをダウンロードします。

対処法3:ウイルスを駆除する

専門的なウイルス対策をインストールし、パソコンをスキャンします。そして、検出されたウイルスをすべて削除し、パソコンを再起動してください。

関連記事:ウイルス感染によって削除されたファイルの復元

時々、ウイルス対策を最新バージョンに更新することも効果的です。

警告: また、Kasperskyウイルス対策を使用している場合にもCOM Surrogateエラーが発生することがあります。一部のユーザーからは、Kasperskyソフトウェア(ウイルス対策ソフトだけでなく)をアップデートすることでこの問題が解決したとの報告があります。それでも問題が再発する心配がある場合は、ソフトを終了してください。

問題を解決している間にデータが失われたら?

ステップ1:MiniTool Power Data Recoveryを失われたファイルが含まれていないドライブにインストールします。

MiniTool Power Data Recovery Trialクリックしてダウンロード100%クリーン&セーフ

ステップ2:MiniTool Power Data Recoveryを開き、「論理ドライブ」を選択します(パーティション全体が失われた場合は、代わりに「デバイス」を選択する必要があります)。

ステップ3:失われたデータを保持していたドライブを選び、「スキャン」をクリックします。

ステップ4:スキャン結果からファイルをプレビューして、必要なファイルを選択します。

必要なファイルを選択する

ステップ5:保存」ボタンをクリックし、保存先(元の場所ではない)を選択します。

注意:まずはソフトの試用版で、ターゲットディスクを無料でスキャンし、必要なファイルが見つかるかどうかを確認します。必要なファイルが見つかるようであれば、ソフトをバージョンアップするかどうか判断してください。

Twitterでシェア

対処法4:DEP(データ実行防止)を無効にする

dllhost.exeは、ファイルやフォルダを参照する際、常にバックグラウンドで実行され、DEPと競合している可能性があります。COMサロゲートが動作しない問題を防ぐ/解決するには、dllhost.exeをDEPリストに追加するか、DEPを無効にする必要があります。

dllhost.exeをDEPリストに追加する方法は?

  1. PC」のアイコンを右クリックします。
  2. プロパティ」を選択します。
  3. 左側のサイドバーから「システムの詳細設定」オプションを選択します。
  4. パフォーマンス領域の下にある「設定」ボタンをクリックします。
  5. データ実行防止」タブを選択します。
  6. 次に選択するのものを除くすべてのプログラムおよびサービスについてDEPを有効にする」をチェックします(「重要なWindowsのプログラムおよびサービスについてのみ有効にする」はデフォルトで選択されています)。
  7. 下の「追加…」ボタンをクリックします。
  8. ファイルの種類」で「実行可能なファイル」を選択します。
  9. ファイルリストをブラウズして、dllhostを選択します(C:WindowsSysWOW64または C:WindowsSystem32にあります)。
  10. 開く」ボタンをクリックします。
  11. 適用」ボタンをクリックします。
  12. OK」ボタンをクリックします。

dllhostを選択する

ご注意:

開く」をクリックすると、「64ビットの実行可能ファイルにDEP属性を設定することはできません。」エラーメッセージが表示されることがあります。

「64ビットの実行可能ファイルにDEP属性を設定することはできません。」エラーメッセージ

この時点では、「OK」を選択してプロンプトを閉じるしかありません。

このエラーメッセージは何を意味するのでしょうか?

これは、64ビットのオペレーティングシステムと、ハードウェアベースのDEPをサポートするプロセッサーを実行していることを示します。この時点で、コマンドプロンプトから手動でDEPを終了させる必要があります。

DEPを無効にする方法は?

Always Off:DEPが完全にオフになり、どのプロセスやプログラム(Windowsプロセスを含む)も保護されなくなります。

  1. タスクバーの検索ボックスをクリックし、cmdと入力します。
  2. 検索結果から「コマンド プロンプト」を右クリックします。
  3. 管理者として実行」を選択します。
  4. bcdedit.exe /set {current} nx AlwaysOffと入力し、Enterキーを押します。(DEPを再度オンにしたい場合は、bcdedit.exe /set {current} nx AlwaysOnと入力してください)。
  5. 操作の完了を少し待ちます。
  6. PCを再起動します。

bcdedit.exe /set {current} nx AlwaysOffと入力する

それでもCOM Surrogateが動作しない問題を解決できない場合は、以下の方法をご利用ください。

関連記事:CMDを使用してファイルを復元する方法:究極のユーザーガイド

対処法5:「タスク マネージャー」でCOM Surrogateを閉じる

  1. Ctrl+Shift+Escキーを押して、「タスク マ ネージャー」を開きます。
  2. プロセスの下にあるCOM Surrogateを見つけます。
  3. COM Surrogateを右クリックし、「タスクの終了」を選択します。

COM Surrogateが見つからない場合は、「詳細」タブを選択し、dllhost.exeを右クリックし、「タスクの終了」を選択します。

「タスクの終了」を選択する

対処法6:ディスクをチェックする

COM SurrogateエラーがUSBドライブなどの特定のドライブにのみ表示される場合、そのドライブに不良セクタがある可能性があります。

では、ディスクをチェックする方法は?

方法1:ファイルエクスプローラーでディスクをチェックします。

  1. USBドライブをパソコンに接続します。
  2. ファイルエクスプローラを開きます。(Windowsエクスプローラーは応答しない場合は?)
  3. USBドライブを右クリックします。
  4. プロパティ」を選択します。
  5. ツール」タブに移動します。
  6. エラー チェック」領域の「チェック」ボタンをクリックします(このボタンは、Win7では「今すぐチェック」という名前です)。
  7. スキャンプロセスの完了を待ちます。
  8. エラーが見つかったら、Windowsは対応する解決策を提示します。

「チェック」ボタンをクリックする

詳細の表示」をクリックすると、イベントビューアプログラムを起動させ、アプリケーションのログをチェックできます。

「ディスクの1つの整合性をチェックする必要がある」というエラーの対策

方法2:コマンド プロンプトでディスクをチェックします。

  1. 対処法4の手順(DEPを無効にする方法)で、コマンド プロンプトを管理者として実行します。
  2. chkdsk *:/f (*:ディスクのドライブ文字) と入力し、Enterキーを押します。(ドライブを選択してからchkdsk /fと入力してもよい)。
  3. コマンドの完了を待ちます。

chkdsk *:/fと入力する

ご注意!

システムがドライブをロックできない場合、「ボリュームが別のプロセスで使用されているため、CHKDSK を実行できません。次回のシステム再起動時に、このボリュームのチェックをスケジュールしますか (Y/N)? 」メッセージが表示されます。

ここで、Yと入力して Enterキーを押し、パソコンを再起動し、スキャンと修復ドライブのプロセスの完了を待ちます。このプロセス中はドライブを切断できないことに注意してください。

CHKDSK後にデータが失われた場合の復元方法:

CHKDSKの実行後に消えたデータの復元
CHKDSKの実行後に消えたデータの復元

CHKDSKユーティリティは重要なデータを削除しましたか?CHKDSKで消えたデータの復元方法を紹介します。

もっと見る

Windowsの「再起動してドライブ エラーを修復」エラーは、ドライブにエラーが見つかったことを示します。この場合、パソコンを再起動するだけでドライブが修復されます。

対処法7:Internet Explorerの設定をリセットする

  1. Windowsの検索ボックスにInternet Explorerと入力し、検索結果からInternet Explorerを開きます。
  2. 右上にある歯車のようなアイコン(設定)をクリックします。
  3. インターネットオプション」を選択します。
  4. 詳細設定」タブを選択します。
  5. Internet Explorerの設定をリセットする」エリアを見つけます。
  6. リセット…」ボタンをクリックします。
  7. ポップアップウィンドウの「個人設定を削除する」にチェックを入れます。
  8. リセット」をクリックします。
  9. PCを再起動します。

「リセット」をクリックする

対処法8:DLLを再登録する

以下のコマンドでDLLを再登録してみてください。

  1. 対処法4(DEPを無効にする方法)の手順で、「コマンド プロンプト」を管理者として実行します。
  2. regsvr32 jscript.dllと入力し、Enterキーを押す。
  3. RegSvr32ウィンドウでOKをクリックする。
  4. regsvr32 vbscript.dllと入力し、Enterキーを押します。
  5. RegSvr32ウィンドウで「OK」をクリックします。

コマンドを入力する

対処法9:サムネイルを無効にする

  1. タスクバーの検索ボックスに「エクスプローラー」と入力します。
  2. 表示」>「オプション」の順にクリックします。
  3. 常にアイコンを表示し、縮小版は表示しない」をチェックします。
  4. 下の方にある「適用」と「OK」をクリックします。
  5. 検索ボックスに「ディスク クリーンアップ」と入力します。
  6. 結果から「ディスク クリーンアップ」を選択します。
  7. ターゲットハードディスクを選択し、「OK」をクリックします。
  8. 削除するファイル」の下にある「縮小表示」をチェックします。
  9. OK」をクリックします。

「常にアイコンを表示し、縮小版は表示しない」をチェックする

対処法10:コーデックを更新する

コーデックを更新することで、COM Surrogateが動作しない問題を解決してしまったという報告もあります。上記のいずれの方法でもCOM Surrogateエラーが解決しない場合は、こちらの方法をお試しください。

Windows 10でのCOM Surrogateエラー

COM Surrogateに関連するよくある問題:

  • COM Surrogateが応答しない(フリーズする)
  • COM Surrogateがクラッシュする
  • COM Surrogateがウイルスに感染
  • COM Surrogateがメモリを過剰に消費している
  • COM SurrogateのCPUとディスクの使用率が高い
  • COM Surrogateが常にバックグラウンドで実行されている

Dllhost.exe *32 COM Surrogateウイルスを除去する方法は?

Twitterでシェア

まとめ

画像や動画を閲覧したり、何らかの操作を行った際に、「COM Surrogateは動作を停止しました」というエラーが表示されることがあります。この記事では、COM Surrogateエラーの主な原因と10の対処法について説明します。この記事で、現在経験している問題が解決されたなら幸いです。

  • hatena